特番『上昌広先生に訊く!医学的見地から見る新型肺炎の現状』ゲスト:医療ガバナンス研究所 上昌広氏
特番『武漢新型肺炎、日本を蝕む中国依存症の恐怖』ゲスト:著作家 宇山卓栄氏
新型コロナウイルスで、海外渡航歴がない人の「二次感染」とみられるケースが北海道内でも発生した。14日、道内在住の男性が道内2人目の感染者と確認され、重症となっている。国内での二次感染が強く疑われるため道内には不安が広がっているが、道は「プライバシーを守るため」などとして国籍や住所、職業など感染経路につながる情報の開示を拒んでいる。
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鈴木直道知事は14日の緊急対策本部会議で、道民の安心を優先項目の一つに掲げ「的確な情報発信が必要」と述べた。しかし、実際の発表では、情報の開示を拒む道の姿勢が目立った。
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朗報もあります!!
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All Nippon NewsNetwork(ANN)
東京都は14日、都内在住の2人が、新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。13日に感染が判明した、70代の男性タクシー運転手が所属するタクシー組合支部の50代女性従業員と、男性運転手が参加した新年会が開かれた屋形船にアルバイトで勤務する70代男性。この男性は新年会の前、中国・武漢からの旅行者を接客しており、身近な屋形船の宴会から、感染が広がった可能性がある。国内の感染確認は259人に増え、急速に感染拡大の様相を呈してきた。
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東京都によると、新たに感染が確認された2人は、13日に感染が判明した男性運転手の「濃厚接触者」だった。入院しているが、重症ではないという。
1人は、男性運転手が所属する個人タクシー組合支部の女性従業員。もう1人は、男性運転手が参加して、1月18日に新年会が開かれた屋形船のアルバイト男性従業員だ。
男性従業員は新年会当日に勤務していたほか、1月15日か16日、中国・武漢からの旅行者を接客したと話している。同月20日に倦怠(けんたい)感で勤務先を早退。27日に入院した。運営会社は、15日から屋形船の営業を自粛する。
一方、組合支部の女性従業員は、新年会には参加していなかった。23区内の組合事務所に勤め、男性運転手とは事務作業などを通じて、接触があった。2月4日に嘔吐(おうと)などの症状が出たが7日まで勤務し、10日に入院。勤務中は電車で移動していた。
都は2人について、当初「タクシー運転手との接触は想定していなかった」と述べた。入院中の2人の行動歴を確認する中、男性運転手との接点が浮上した。
新年会には男性運転手の妻を含め、約80人が参加し約10人が発熱や肺炎などの症状を訴えている。ほかに、屋形船の他の従業員やタクシー組合支部の従業員、医療機関関係者ら、男性運転手との濃厚接触者は約100人もおり、感染が広がる恐れがある。
男性運転手は、新年会から11日後の1月29日、発熱し都内の医療機関を受診。今月3日の再診で肺炎像が確認され、入院を経てウイルス検査で、13日に感染が判明した。最初に医療機関を受診するまでの行動はこれまで不明だったが、都は屋形船での新年会が、感染拡大の「1つのポイント」になったとみている。
男性運転手の義理の母は、同ウイルスに感染し、13日に国内で初めて死亡した神奈川県の80代の女性。男性の妻も含めた親族間の接触の調査も、進んでいる。
国内の感染確認者は、中国に次ぐ数になった。加藤勝信厚労相は現時点での国内流行を認めていないが、感染経路が把握しきれないケースも多く、感染拡大に歯止めがかからない。政府の見解とは対照的に、事態はますます深刻だ。
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東京都では14日、都内在住の日本人2人の感染が確認された。発表によると、2人は13日に感染が確認された70歳代のタクシー運転手の男性の関係者で、男性が1月18日に参加した新年会の会場となった都内の屋形船の70歳代の男性従業員と、男性が所属する個人タクシー組合支部の50歳代の女性従業員。
屋形船の従業員は、新年会の数日前に中国・武漢市からの旅行者を接客したという。組合支部の従業員は新年会には参加しなかったが、その後、事務所で男性ら参加者とやりとりをしていた。都はこの新年会で感染が広まった可能性が高いとみて、出席者ら計約100人を濃厚接触者と判断し、検査を進めている。
和歌山県でも14日、同県湯浅町の済生会有田病院で2人目の感染を発表。県によると、新たな感染者は70歳代の農業男性で、今月1日に嘔吐(おうと)するなどし、6日に有田病院に入院した。
有田病院では、13日に50歳代の男性外科医の感染が確認されているが、2人の接触はなかったという。県は、院内感染ではなく、別々の経路から感染した可能性が高いとみている。
沖縄県では、60歳代のタクシー運転手の女性が感染していることが判明。クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が那覇港(那覇市)に寄港した際に乗客を乗せていた。
北海道では、道内在住の50歳代の男性、愛知県では名古屋市内の60歳代の男性の感染が確認された。
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新型コロナウイルス感染後に死亡した県内の80代女性が発症前、感染者のタクシー運転手の妻に当たる娘と会っていたことが14日、明らかになった。運転手との接触歴や娘の感染状況は不明で、県は感染との関係の有無について慎重に調べている。
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県によると、2人が会ったのは1月21日。女性は翌22日に倦怠(けんたい)感を認め、28日に医療機関を受診。2月1日に肺炎と診断され別の医療機関に入院した。6日から呼吸状態が悪化し、13日に死亡した。娘とは県内で会っており、男性運転手が一緒かどうかは不明。別の日に会ったか否かについても調査中としている。
県は14日、女性が入院していた医療機関などに職員を派遣。国と連携し、感染経路や濃厚接触した可能性がある医療関係者について調べている。
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こんな状態でも中国に医療備品を送ろうとする 二階と小池のバカなシナ信望者。 彼らが支那政府から支援やなにがしらの利得を受けているのは明らかである。
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中国人との接触なしで5人目の確定例
東京をはじめとする日本全域で感染経路が確認されていない武漢肺炎患者が続出している。 14日現在、東京都・神奈川県・千葉県でそれぞれ1人、和歌山県で2人の計5人が武漢肺炎に感染したと確認されたが、感染経路は明らかになっていない。このうち神奈川県の80代女性が13日に死亡した。武漢肺炎発生以来、日本人としては最初の死亡者だ。
日本政府は「この女性は最近外国を訪問したことがなく、日本で感染したと見られる」と発表した。この女性の婿で、東京都内でタクシーを運転している70代男性も感染が確認された。また、千葉県在住の20代会社員も陽性判定を受けた。
和歌山県では50代男性外科医が感染した。この医師が勤務する病院に入院していた70代男性は感染が確認された後、重篤な状態に陥っている。このため、武漢肺炎ウイルスが日本全域に広がった可能性が取りざたされている。日本の読売新聞は専門家の話として、「市中で感染が拡大している恐れがある」と報道した。
日本社会は衝撃を受けている様子だ。日本政府が東京五輪に与える影響を懸念して消極的な対応をし、防疫に失敗したという批判も出ている。日本政府は武漢肺炎拡散防止のため103億円を緊急支出することにした。
最終更新:2/15(土) 10:09
朝鮮日報日本語版
道内在住者で初めて新型コロナウイルスの感染が確認された50代男性は、最初の受診から11日後の14日になって、新型コロナウイルスの検査が実施され、陽性が判明した。検査まで2度にわたって肺炎の症状が確認されていたものの、道は報道陣に対して、検査に時間がかかった理由や感染経路など、多くの情報を明らかにしなかった。
「患者の国籍も言えない。北海道居住としか言えない」。14日夜の道庁での対策本部会議終了後、道幹部はこう繰り返した。
中国から訪れていた女性の感染が判明した1月28日に続き、道は14日も男性患者の立ち寄り先などの行動歴や所在自治体を明らかにしなかった。
「なぜ言えないのか」との質問に、担当者は「厚生労働省と協議した」などと繰り返したが、厚労省は同時刻に行った発表で50代男性が日本国籍と発表。関係者によると、男性は道央圏在住で札幌市内の病院で治療を受けているとされるが、道の担当者は説明を避けた。また男性が何人と接触した可能性があるかや職業については「分からない」などとしか答えなかった。
感染症法は国や都道府県に情報の積極的な公表を義務づけている。中国への渡航歴がないなど感染経路が分からない患者が全国で相次ぐ中、専門家からは「行政の発表があいまいなほど不安をあおり、風評を生む」との指摘もある。
検査で肺炎が確認されてから、ウイルス検査まで10日かかったことについて、道の担当者は「最後の医療機関が肺炎の状況を見て、新型コロナの可能性があると疑って検査をした」と説明するにとどめた。
青海省の辺境にあるチベット人の看護師を武漢のコロナウイルスと戦う勇敢なボランティアに祭り上げようとする中国国営テレビの取り組みは、彼女の親が湖北省の流行の震源地に行くよう命じられたときから、急いだ。
「31歳のChoegyi Dolmaは、Tsoshar県のHualong郡チベット医学病院の副看護師です。病院の職員が武漢に誰を送るべきかを話し合ったとき、Choegyi Dolmaは手を挙げて奉仕に志願した。
「彼女の他の同僚は皆、彼女の決意と能力に驚き、武漢の流行の震源地に行く勇気を賞賛しました」と彼女は彼女の家族のしっかりした支援で行ったと述べた。
「子供をあきらめることはできませんが、看護師であるため、流行病と戦うことは私の義務でもあります」と、CCTVはチョージー・ドルマの言葉を引用しました。彼女は、「武漢の患者を私の子どもたちを守るのと同じように助けるためにグラウンドゼロに行く」という使命を説明しました。
彼女の話がチベットに広まると、RFAのチベットサービスは、ツォシャール(中国では海東)県花蓮郡の彼女の親せきを知っていた亡命者と連絡を取りました。
「チェジー・ドルマの出発方法は、彼女がテレビで言ったことと矛盾している」と亡命者は語った。
「武漢への彼女の出発は自発的ではありませんでした」と亡命者は言いました。「彼女は上層部から武漢に行くように命じられました。」
「彼女の家族は、彼女が武漢に到着した後に初めて武漢での彼女の展開について知りました、そして、彼らは今、彼女の安全を心配しています」とRFAソースは言いました。
「華龍県の病院の中国人看護師は武漢に行く気がなかったので、誰が行くべきかを決めるために多く集合したが、それでも中国人看護師は行くことを渋った」とRFAの情報筋は述べた。」
RFAのチベットサービスは水曜日にHualong郡病院を呼び、武漢に送られたと伝えられる看護師について尋ねた。
「武漢に行った看護師が2人いる」と電話に答えた女性スタッフが言った。それが自発的であるかどうか尋ねられたとき、女性は言った:「それは自発的かもしれない」。
一方、四川省のカーディ(ガンジー)チベット自治県では、水曜日に確認された感染の総数が36人に達し、県のTawu(Daofu)郡の州メディアが9例の新しい症例を報告しました。
Kardzeの健康委員会によると、最年少の患者は3歳、最年長は72歳で、9人全員がTawu郡のチベット人で、最近この地域外に旅行したことはありません。
「患者は治療のために州の指定病院に移送されました。特定されたすべての密接な接触者は、医学的観察のために隔離された」と委員会は報告書で述べた。
水曜日の時点で、COVID-19の流行により、ウイルスは世界保健機関(WHO)によって命名されたため、世界中で確認された45,206人の症例のうち1,113人が死亡しました。死亡者のほとんどは、湖北省で最も被害が大きかった中部省およびその地方の首都である武漢であった
最近、Ngaba郡のJang町の当局によって発表され、チベット語と中国語の両方で書かれた通知は、感染率の高い場所からこの地域に入った人々について報告した人に報いを約束しています。
そのうち、四川省のカーディ(中国語、ガンジー)チベット自治県では、火曜日に確認された感染の総数が27人に上昇し、県のTawu(Daofu)郡の州メディアが4件の新たな症例を報告しました。独自の22ケースの合計。
また、致命的なウイルスの拡散が始まった中国中部の湖北省から到着した人々や、健康診断のために自分自身を報告していない外部の訪問者を受け入れ、「隠蔽」する地元住民も懸念事項として注目されています。
宴会、ディナーパーティー、麻雀、チェス、その他のゲームの集まりも禁止されており、これらのイベントの開催者が見つかった場合は報告する必要があります。
スーパーマーケット、病院、ファーマーズマーケット、ガソリンスタンドは「大衆の日々のニーズ」を満たすために必要であり、地元の商品の買い取りや「価格の引き下げ」を警告しながら、禁止を免除されています。市場。
確認された報告の各ケースには、300元(43米ドル)の支払いが支払われ、24時間以内に現金化できます。通知によると、コールイン番号と、Palchen Kyabというチベット民族、連絡先の名前が提供されている、
「複数の情報源が同じ情報を別々に報告する場合、最初に報告した人に報酬が与えられます」と記者は述べ、記者の身元は厳重に守られ、虚偽の報告を「他の人に向ける」法的責任を負います。
通知に記載された番号を確認するために火曜日にRFAが電話をかけ、ボイスメールに直接送信されました。
国営メディアなどによると、チベットの中国当局は、中国のコロナウイルスによる感染の増加に関するオンライン議論を取り締まり、噂や誤報を広める罪でチベットのチャムド県の7人を拘束している。
拘束された人の一人、チェンという名前で識別されるチャムドのゴンジョ(中国の公州)郡の居住者は、1月29日に中国本土の人々が密かに郡に到着し、「チャムドの間でパニックを引き起こす」とコメントをオンラインで投稿しました、」人民日報は、 5月にした
状況『を明確にし、10日間の拘留の期間と500元の罰金に彼を宣告、親権に陳を取った公安警察官はすぐに』(米国は約$ 72)人民日報チェンがチベット人か漢人かどうかは言うまでもありません。
一方、ツェーという名前で特定された男性は、人気のWeChatソーシャルメディアプラットフォームに特定の祈りを10回唱えるようにメッセージを投稿し、他の10人に保護するよう要求することでチャムドのTengchen(Dingqing)郡に拘留されました。感染。
「Tengchen郡公安局は、法律によると、7日間の行政拘禁期間で男性を処罰した」と人民日報は述べた。
「情報と発言をオンラインで投稿することは関連する法律と規制を順守しなければならない」と郡の公安局は国営紙が引用した通知で警告し、ネチズンに「噂を作ったり、噂を信じたり、噂を広めたり」しないように促したそして「クリーンと調和のとれたサイバースペース」を作成するために、
RFAのチベットサービスにいえば、チャムド市の居住者は、言って、紙のレポートを確認し、「七人の容疑者は偽情報を広めるために拘留されてきた。」
数字は上昇し続け
、一方で確認コロナウイルスの数を国営メディアによると、中国のチベット人が居住する地域での感染は週末に増加し、現在、四川省のカルツェ・チベット自治県で合計23例、甘an省のカンリョ・チベット自治県で6例が報告されている。
また、四川省のガバチベット自治県で1件、近隣の青海省のツォジャンチベット自治県で3件、青海省の首都西寧市で15件の感染が確認されています。
ラサの情報筋によると、2月5日、チベットの首都ラサの茶店のオーナーが、1月28日の政府命令によりディスコ、サイバーカフェ、喫茶店、映画館をすべて閉鎖したことを理由に店を開いたことが発見された。 RFAは、所有者が「政府の禁止に違反し、法律に基づいて罰金を科さ。」されたと付け加え
チベットの僧侶がその間、ウイルスの拡散を抑制するために取り組んで甘粛省のSangchu(夏河)郡内のLabrang修道院で寄付を集め、顔の数千人を配布していますKardzeのTawu(Daofu)郡のマスク。感染の広がりによりすでに大きな被害を受けています。
「これは、タウに住んでいる人々に奉仕する上で私たちが行うことができる最小のことです」と、シェドラップ・テンフェル・チョーリン修道院のある修道士は、北京に本拠を置くチベットの作家ウーザーが彼女のFacebookページで引用したと語った。
「私たちは、この伝染病の(さらなる広がり)を防ぐのにいくらか助けになることを願うだけです」と修道士は言いました。
13日に肺炎が悪化して亡くなり、新型コロナウイルスへの感染が確認された神奈川県の80代女性が、新たに「陽性」が判明した東京都のタクシー運転手の70代男性の義理の母であることが関係者への取材でわかった。今のところこの2人に接点があったかなどについてはわかっていない。
【速報】80代女性は、70代タクシー運転手の義母
厚労省によると80代の女性は先月22日から倦怠感が続き、今月1日に肺炎と診断されて入院。6日から呼吸状態が悪化したため転院していた。
その後も治療を受けていたが、12日にさらに呼吸状態が悪化し、新型コロナウイルスの検査を受けていたということだ。女性は13日に死亡し、その後「陽性」が判明している。厚労省は女性の湖北省や浙江省への渡航歴は「なし」としている。
東京都によるとタクシー運転手の男性は、先月29日に発熱して病院で診察を受けているが、その2週間前の15日以降についても羽田空港には行っていないということだ。また、中国人客を乗車させておらず、プライベートでも中国人との接触はないという。(ANNニュース)
最終更新:2/13(木) 23:02
AbemaTIMES
「カオスで、混沌としている。大いに疑問を感じる」
ロシア外務省のザハロワ報道官は、横浜に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」における新型コロナウイルスをめぐる日本の対応について、こう手厳しく批判した。
感染者が搬送されたが、船内には子供2人を含む24人のロシア人客がいるため、ロシアも事態を注視しているのである。
ザハロワ報道官の批判が的を射たものかどうか、日露のアプローチの違いについて考えてみたい。
ロシアにおける感染者は非常に少ない。この原稿を書いている2月11日時点でわずか2人、いずれも中国籍だ。
1月31日にこの2人の感染が確認されてから、新たな感染者は一人も出ていない。
ロシアは中国と約4200キロにわたって国境を接している上、人や物の往来がとても活発だったので、筆者はこの数字には正直なところ驚いている。
ロシアは、中国と非常に近しい関係にありながらも、中国人の入国制限や陸路国境の閉鎖など厳しい措置を取った。
ロシア新首相によってこれらの措置が発表されたのが1月30日。日本も同じくらいの時期に対策本部を設置している。
しかし、自国民の退避という点では日本とロシアでかなり差があり、日本の方が親切だった。
日本の場合、対策本部が設置される以前の1月28日に、既に第1便のチャーター機を飛ばしている。
ロシアの場合、自国民避難のための軍用機が武漢を飛び立ったのは2月4日深夜から5日にかけて。なんと日本に比べて1週間も退避が遅れたのである。
日本や韓国、米国などが先を争うようにチャーターを飛ばしているのに、武漢や周辺都市に取り残されたロシア人は、自分たちがどうなってしまうのか、全く情報がないまま不安な日々を過ごした。
とうとう軍用機での退避が決まり、2週間の隔離に同意するという条件で、第1便で80人、第2便で64人が脱出した。
一行が向かったのはチュメニという西シベリアの町だ。
隔離施設はチュメニ市の中心部から30キロほど離れた村にある。ここはもともと結核患者の隔離に使われていた建物で、市民と避難者が接触しないという点で最適だったため選ばれた。
施設は2重の柵で全周を囲まれており、さらにその外周を国家親衛隊が警備するという徹底ぶりである。
旅客機ではないので、旅の快適は一切保証されていない。機内の様子は、混雑している駅の待合室に似ている。
新幹線のように進行方向を向いて座るのではなく、地下鉄のように横向きに木のベンチに腰かけるようになっている。
隣同士、身体がぴったりと接しているので、もし隣の人が感染していたら確実に自分も感染しそうだ。
そしてトイレがない。人々は搭乗の2時間前から何も飲まないように言い渡された。
どうしても必要な場合は、大人1人がやっと入れる大きさのテントの中にバケツを置き、そこで用を足すのである。
このような「簡易トイレ」が1機につき2つ用意された。
軍用機は給油のため、東シベリアのウラン・ウデに立ち寄った。
この日の気温はマイナス30度。野外テントで人々に用意されたのは冷たい紅茶と半冷凍状態のピロシキだった。
厨房から滑走路の近くまで運ぶ間に、一瞬で冷え切ってしまったと思われる。
実は軍用機が離陸した時点では誰も、これからどこへ飛ぶのか知らず、シベリアの冬を想定した上着を着ていなかった。
これでは新型肺炎以前に、普通に風邪をひいてしまいそうだ。
ともかく、チュメニに着くまで様々な困難がありながらも、人々は12時間以上の飛行を乗り切った。
隔離施設の部屋は2人部屋。自由に廊下に出ることもできない。幸いワイファイがあるため、多くの人が暇つぶしに動画を撮ってアップしており、現地の詳細な情報を知ることができる。
窓から見えるシベリアの冬景色はなかなか綺麗だ。
「食事が1日4回も出るし、美味しい」「職員は少ない数で対応してくれている。ありがたい」という感謝のメッセージも次々と寄せられている。
今のところ、避難してきた144人のうち、新型ウイルスの感染が明らかになった人はいない。
こうしたロシア人の脱出劇を見ていると、日本では早々に全日空のチャーターで帰ったうえに、検査を拒否したり、隔離の条件に文句をつける人までいたと聞いて、驚きを隠せない。
さらにはクレーム対応のせいで自殺者まで出ているというのだから、衝撃である。
中国との国境を封鎖した影響は、市民生活にも及んでいる。
陸路で野菜が入ってこなくなっただけでなく、大手チェーンのスーパーが、自主的に中国産食品を控え始めたのだ。
ロシア農業銀行がインターファクス通信の取材に語ったところによると、中国産なくしては、極東ロシアにおける野菜の需要を満たすのはかなり厳しいという。
極東では野菜の値段が日増しに上がっている。
極東でレストランを営む筆者の知人は、1キログラムあたりの冷凍カニとトマトの仕入れ値が同じだったことにショックを受けている。
特にこれから値上がりしそうなのは、ニンニクだ。ロシアで売られているニンニクの8割は中国産である。
これを契機に、中国に依存する食卓を見直そうという声も上がっているが、それには温室栽培の拡大以外に、野菜を保管する倉庫の老朽化問題も解決しなければいけないため、一朝一夕にはいきそうもない。
ロシアの観光産業はつい先日まで中国人の団体旅行者のおかげで非常に賑わっていたが、今では彼らを全く見かけなくなった。
ビザなし観光ツアーができなくなったからである。
モスクワの大型ホテルの中には常に宿泊客の7割ほどがツアーの中国人というところもあった。
ロシアの厳しい対応は、自国に痛みをもたらした。
ロシアでは中国人観光客しか使わないモバイル決済「Alipay」を使った支払額が、2月の第1週で、前年の同時期に比べて73パーセントも激減した。
サンクトペテルブルクの観光名所、エルミタージュ美術館は、2月4日から外国人用チケットの値上げに踏み切った。
美術館側は値上げの理由を明示していないが、値上げの数日前、同美術館のピオトロフスキー館長が「中国人観光客の減少による収入減を非常に懸念する」とインタビューで答えていた。
このため、新型コロナウイルスが間接的に値上げの原因になったと見られている。
中国人は就労ビザの申請・受け取りや、労働許可証の発行もしてもらえなくなった。
ビジネスへの影響を考えると、これはちょっとやりすぎのような気もするくらい厳しい対応である。
冒頭の話に戻ると、観光産業を破壊してまで新型ウイルスを排除したいロシア人の目には、日本がみすみすと集団感染を見過ごしているように映るのだろう。
しかも船内でロシア国籍の感染者が出れば、ロシア人として初の感染者になってしまう。
ザハロワ報道官は、日本には「イノベーションの奇跡」を期待していたのに・・・という捨てゼリフを述べている。
イノベーションの奇跡が、治療薬開発を意味するのか、一般のロシア人が日本に抱く「技術大国の日本はロボットで何でも解決できる」という類のイメージのことなのか分からない。
しかし、日本は今回の対応で株を下げてしまったことは確かなようだ。
徳山 あすか
遅すぎる 遅すぎる 遅すぎる
外務省海外安全情報(新着情報)
2020/02/12スポット情報
中国における新型コロナウイルスに関する注意喚起(その10)(早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急ご検討ください。)
2020/02/10スポット情報
2020/01/31感染症危険情報
中国における新型コロナウイルスの発生(一部地域の感染症危険レベルの引き上げ)
2020/01/31感染症危険情報
中国における新型コロナウイルスの発生(一部地域の感染症危険レベルの引き上げ)
2020/01/30広域情報
2020/01/27危険情報
しかし誰も報道しない
安倍晋三首相は12日の衆院予算委員会で、質問を終えた立憲民主党の辻元清美氏に対し、「意味の無い質問だよ」とヤジを飛ばした。野党議員は「一国の総理が言うことではない」と抗議し、予算委は10分余り、紛糾した。
【画像】「ウソつき」発言の謝罪拒否した安倍首相
辻元氏の質問が終わった直後、NHKのテレビ中継でも聞き取れる声量で「意味の無い質問だよ」とヤジが飛んだ。質問席から去ろうとしていた辻元氏が「誰が言ったの?」と声を上げると、野党議員たちは「総理だ」と指摘した。野党の予算委理事は棚橋泰文委員長(自民党)に詰め寄り、審議を止めて事実確認するよう求めたが、棚橋氏は「私には聞こえなかった」などと拒否。野党側は10分以上にわたり質問時間を浪費することになった。
その後、質問に立った立憲の逢坂誠二氏がヤジの事実関係を問うと、首相は「辻元氏がずっと、私に言わせれば質問ではなく、罵詈(ばり)雑言の連続だった。私に反論の機会は与えられずに。こんなやりとりでは無意味じゃないかと申し上げた」と釈明した。
辻元氏は自らの質問の最後に「タイは頭から腐る。上層部が腐敗すると残りもすべて腐る。総理が桜(を見る会)とか加計とか森友とか、疑惑まみれと言われている。官僚がかわいそうだ」と述べたまま、持ち時間を終えていた。
辻元氏は委員室を退席後、首相のヤジについて「びっくりした。私個人に対しても問題だし、立法府全体で問題視しないといけない。発言の撤回と謝罪を求めたい」と記者団に指摘。「私は歴代総理と議論し、はっきりものを言ってきたが、罵詈雑言ととったのは(安倍)総理お一人だ」とも語った。
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第201回通常国会。国会や政党など政治の現場での様子を「政治ひとコマ」としてお届けします。(斉藤太郎、小林豪)