タイで新型肺炎、中国人観光客発症 世界的感染の懸念
- 2020/1/14 1:43
春節目前 中国から大量の観光客が出国
初の死者
武漢市健康衛生委員会の最新報告によると、同市では今月9日午後、入院中の61歳の男性患者が重度の肺炎と呼吸不全、敗血症性ショック、多臓器不全などにおちいって死亡した。男性は華南海鮮市場の出入りの業者で、肝臓病などの持病があったという。
同市では13日現在、41人から新型コロナウイルスの感染が確定していて、このうち7人が退院、6人が現在も危険な症状だという。患者と接触歴のある763人のうち、687人については医学的な観察を受けている。
中国では今月25日から1週間、旧正月にあたる春節の連休期間に入るため、30万人近い旅行者が日本をはじめとする海外に出国する。厚生労働省は現在、空港の検疫システムを強化し、武漢市からの帰国者や入国者に対して、大量不良がある場合は自己申告するよう呼びかけたり、サーモグラフィーなどを使って発熱などの症状がないかどうか確認を行っている。