パルデンの会

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拡散希望>6月25日文科省「不正検定」糾弾緊急集会開催 於:憲政記念館 部屋の大きさで人数が限られているので要予約

昨日の参議院文教科学委員会で、松沢成文議員(維新)教科書検定問題について質問した。①3月10日の答弁で「検定期間中」を理由に答弁しなかったが、その後精査しどんな結論を得たか、②一方の当事者である自由社の執筆者からの聞き取りをしたか、という二つの質問に対し、萩生田文科大臣は、①「手続き的観点から調べたが、不正はなかった」、②「文科大臣が個別の教科書発行者と会うことはしない」と答えた。

 ①の「手続き的観点から」の精査とは、例えば、「検定審議会を経ずに文科大臣に提出した」などのことを指すのだろうが、そんなことは誰も問題にしていない。松沢議員は「古墳に祀る」などの検定意見の具体例をあげて「不正」だと思わないか、という質問をしたので、手続きの瑕疵など何も訊いていない。

 文科大臣がすべき「精査」とは、上記の経過から明らかなように、検定意見についての内容上の判断である。それは専門家が判断することだ、などと言って検定意見の内容上の判断を回避するのは、卑怯なスリカエである。この判断に専門性など必要ない。普通の常識があればよいのである。文科大臣は答弁で、自分には一般国民が持っているほどの常識もないということを告白したようなものである。その時点で文科大臣失格である。

 ②にいたっては、教科書執筆者と面会すれば自分が論破されることを百も承知で逃げているに過ぎない。自信があるなら、堂々とわれわれを説得すればいいのである。これで萩生田氏の魂胆は見えた。検定意見が不当なものであることを内心認めながら、文科官僚の安倍政権に対するクーデターに屈して、クーデター勢力のいいなりになることによって自己保身を計ろうとしたのである。これでは11日を期限とするわれわれの公開質問状への誠実な回答は期待できない。最悪の場合、回答拒否もあり得る。

 こうなったら、残念ながら萩生田文科大臣とは全面対決するしかないかもしれない。われわれはかねてから、こういう展開もあり得ると予想して、今月25日に緊急集会を予定していた。今こそ、その企画を告知し、参加者の募集を開始したい。詳細は下記のチラシをご覧頂きたいが、歴史のみならず、公民教科書の検定プロセスについても、教科書調査官の横暴と赤裸々な不正の実態が語られる。

 コロナ禍の影響で、憲政記念館から入場者は96名までと限定されている。登壇者・関係者を入れると、実質の入場者数はさらに少なくなる。溢れた申込者はウェイティング・リストに載せる。キャンセルする際は必ずご連絡をいただきたい。なお、集会の様子は、同時中継される。

 

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藤岡信勝 Fujioka Nobukatsu

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