チベット亡命政府首相選、決選に新人2人
インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府の首相選の決選投票が11日、実施された。選挙管理委員会によると、インドや日本など世界およそ30カ国・地域が対象。新人2人の争いに亡命チベット人らが投票し、結果は5月に発表される。有権者は計約8万3千人。
現職のロブサン・センゲ氏(53)は2011年から連続2期務め、今回は出馬できないため任期満了となる。今年1月の第1回投票で、亡命政府議会元議長、ペンパ・ツェリン氏(57)と非営利団体元幹部、ケルサン・ドルジ・オーカツァン氏(52)の2人に絞られていた。
チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世(85)は11年に政治的実権を亡命政府に委譲。ダライ・ラマはチベット独立ではなく「高度の自治」を求めており、2氏も継承する姿勢を示している。
インドの首都ニューデリーで投票した男性(38)は「チベット人の団結のために民主主義は大切だ」と話した。(共同)