先日のデモ行進の時の声明文です。
5月9日、「アジアの民主・自由・人権を尊重してくださいデモ行進」を行いました。
当日発表しました声明文です。
アジアのそれぞれの地域でそれぞれの民族、市民が抑圧に苦しんでいる事実を痛感いたします。
「アジアの民主・自由・人権を尊重してくださいデモ行進」民族連帯の声明文
いまアジアの民主主義が後退しています。今年2月にミャンマーの国軍はクーデターで政権を乗っ取り、アウンサン・スーチー氏を拘束し、民主主義は否定されました。これに抗議するミャンマーの人々のデモは続いていますが、軍隊や警察は実弾発砲など武力を行使し、犠牲者は700人を超えています。
またカンボジアやタイなどでも民主派の野党が非合法化されるなど、民主主義は否定され、独裁体制が続いています。
その中国の国内では、人類史に残る規模の人権侵害が行われています。中国が不当に占拠したチベット、ウイグル、南モンゴルでは、民族の言語や宗教、文化、歴史が奪われ、民族浄化・文化的ジェノサイドが行われています。
ウイグルでは300万人ともいわれる人々が強制収容所に収容されており、肉体的、精神的な拷問を受けています。収容者は洗脳教育を受け、劣悪な環境下での強制労働を強いられています。女性への強制不妊手術も行われているとも報じられ、ウイグルジェノサイドは国際問題となっています。
また香港は、イギリスと交わした一国二制度を50年維持するという国際条約があるにも関わらず、昨年国家安全維持法が導入されました。これにより香港の民主制度は廃止され、メディアは締め付けられ、デモを行ったことによる逮捕者が続出しています。中国国内の他の民族と同様の状況に追い込まれつつあります。
一、一部の人物や政党、軍が権力を持ち続ける独裁体制では、恣意的な運用が行われるため、人権が侵害されてきたことが明白です。民主主義による国家運営が達成されるよう求めます。
一、国際社会は、アジア各国の国内で人権が侵害される状況にあることを認め、改善のために、人権査察団の派遣や経済制裁も含めた、あらゆる手段をとって働きかけてください。
2021年5月9日
「アジアの民主・自由・人権を尊重してくださいデモ行進」実行委員会