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サモア  20年以上在職する〝親中〟首相 選挙敗北認めぬ

「私は神に任命された」選挙敗北認めぬ〝親中〟首相

2021/6/2 10:08 産経新聞 森 浩有料会員記事

反応

20年以上在職するサモアのツイラエパ首相(左)と中国の習近平国家主席=2018年9月18日、北京(ロイター)

世界的な大ニュースではないかもしれないが、ラグビーの強豪国として有名な南太平洋の島嶼(とうしょ)国、サモアの政争に注目している。20年以上在職するツイラエパ首相が総選挙の敗北を受け入れずに退陣を拒み、政局が混沌(こんとん)としている。敗北を潔く認める「グッドルーザー(良き敗者)」になることを拒絶している形で、単純な比較はできないが、昨年の米大統領選後の展開が頭をよぎる。

政争の発端は、4月上旬に行われ、大接戦となった議会(定数51)選挙だ。与党・人権擁護党と、野党・FAST党がともに25議席を獲得。無所属の当選者1人を取り込んだFAST党がぎりぎりで多数派を形成した。人権擁護党側は異議を申し立てたが、最高裁が5月17日に退け、FAST党が政権を担うことが決定した。

現地に取材すると、人権擁護党を率いるツイラエパ氏の強権的な政策には、不満が漂っているのだという。「過度の中国接近のほか、特に村落のトラブル解決について、司法ではなく地元有力者の判断を重視するようにした法改正の評判が悪い」と外交筋は解説した。