パルデンの会

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イスラエルのイラン核施設空爆が射程に入った? 欧米はイランと核合意見直しの協議に入ったが。。。。すべてオバマのせいだ

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宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和三年(2021)12月2日(木曜日)
通巻第7143号   
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イスラエルのイラン核施設空爆が射程に入った?
欧米はイランと核合意見直しの協議に入ったが。。。。
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 「悪い合意だ」とイスラエルのネタニヤフ首相(当時)はオバマ米国がイランと交わした「核合意」を強く批判した。トランプ前大統領は、「米イラン合意」を白紙に戻すとした。
 バイデン政権になって、ようやくイランとの協議が再開された。イランの原子炉は、核武装に向けた前段階であることは明らかだ。

 このためイスラエルは諜報組織を駆使して、イランの核物理学者暗殺を行い、さらには原子炉を管理するコンピュータシステムにウイルスを送り込んで、計画を数年遅延させた。それでもイランは不退転の決意で、核武装実現に邁進する。
イスラエルは攻撃に出るだろう。なぜなら国家の生存がかかっているからだ。

 イスラエル外務省は、イラン協議において米英仏に政治的影響力を行使するため絶え間なくロビィ活動を展開しているが、ガンツ防相は「ウラン濃縮疑惑の解明だけでなく、テヘランの弾道ミサイル計画とその地域問題にも交渉の議題となる筈だ」と述べた。欧米に揺さぶりをかけた。反応を試しているのである。

 その一方、最近のイスラエルの軍事訓練シュミレーションが何かを示唆している。
イスラエル軍の軍事演習は前年比30%増、22年度は今年度比較50%増になるという。ヒズボラハマスのようなゲリラ的武装織への対応策ではない。ずばりイランの核開発を阻止するための軍事攻撃能力を試しているのだ。

 しかも米海兵隊との共同訓練(名目は地域の安全保障だが)に加えて注目すべきは、UAE、バーレーンが、この共同訓練に加わっていることである。

 海軍の軍事演習はイスラエル海軍と米第5艦隊で、「海洋協力は、地域の安全と安定に不可欠な航行の自由と貿易の自由な流れを守るのに役立つ」と米軍幹部は語っている。

空軍はどうか。
イスラエルジェット機はB-1B戦略爆撃機とKC-10給油機を護衛した。エジプト、ヨルダン、バーレーンサウジアラビアらのジェット機も、イスラエル空軍がときに護衛すると情報筋はみている。

 イスラエルのブルーフラッグ航空訓練は、ドイツ(ユーロファイター6機、イタリア5機F-35ジェット機5機、G550型機5機)、イギリス(6機のユーロファイター)、フランス(4機のラポールジェット機)、インド(5機のミラージュジェット機)、ギリシャ(F-16ジェット機4機)、米国(F-16 CJジェット6機)が参加した。
空中戦ばかりか地対空破壊訓練も加えた。


 ▼あのオシラク原子炉空爆破壊を思い出さないか

1981年6月17日だった。
イスラエル南方の基地から飛び立ったイスラエル空軍機はF16が8機、F15が6機。スパイが割り出した情報からサウジ領空の死角(レーダー探知から漏れる)空域を跳び、イラク上空へ達した。これは「バビロン作戦」と呼称された。
イスラエルイラクの原子炉を木っ端微塵に破壊した。

 前述の中東に於ける軍事訓練などの動きを見ていると、イラクのオシラク原子炉爆撃のときより条件が鮮明に異なる。
イスラエル空軍機はサウジ、ヨルダンのレーダーに引っかからないように妨害電波や電磁パルスなど撒き散らしながら、イラク上空に達した。
 今度はUAE、バーレンが協力的であり、しかもイラク原子炉破壊をサウジも湾岸諸国も臨んでいることである。アラブ諸国はエジプトを筆頭に、ユダヤ人国家殲滅などとは言わなくなったという政治環境の変化がある。

日本は? 
イスラエルのように国家の生存がかかっているというのに自衛隊北朝鮮の核ミサイル基地を空爆する考え方さえないのである。ほんま、日本は国家と言えるのか
     ☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ 

   欧米はイランと核合意見直しの協議に入ったが。。。。
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 「悪い合意だ」とイスラエルのネタニヤフ首相(当時)はオバマ米国がイランと交わした「核合意」を強く批判した。トランプ前大統領は、「米イラン合意」を白紙に戻すとした。
 バイデン政権になって、ようやくイランとの協議が再開された。イランの原子炉は、核武装に向けた前段階であることは明らかだ。

 このためイスラエルは諜報組織を駆使して、イランの核物理学者暗殺を行い、さらには原子炉を管理するコンピュータシステムにウイルスを送り込んで、計画を数年遅延させた。それでもイランは不退転の決意で、核武装実現に邁進する。
イスラエルは攻撃に出るだろう。なぜなら国家の生存がかかっているからだ。

 イスラエル外務省は、イラン協議において米英仏に政治的影響力を行使するため絶え間なくロビィ活動を展開しているが、ガンツ防相は「ウラン濃縮疑惑の解明だけでなく、テヘランの弾道ミサイル計画とその地域問題にも交渉の議題となる筈だ」と述べた。欧米に揺さぶりをかけた。反応を試しているのである。

 その一方、最近のイスラエルの軍事訓練シュミレーションが何かを示唆している。
イスラエル軍の軍事演習は前年比30%増、22年度は今年度比較50%増になるという。ヒズボラハマスのようなゲリラ的武装織への対応策ではない。ずばりイランの核開発を阻止するための軍事攻撃能力を試しているのだ。

 しかも米海兵隊との共同訓練(名目は地域の安全保障だが)に加えて注目すべきは、UAE、バーレーンが、この共同訓練に加わっていることである。

 海軍の軍事演習はイスラエル海軍と米第5艦隊で、「海洋協力は、地域の安全と安定に不可欠な航行の自由と貿易の自由な流れを守るのに役立つ」と米軍幹部は語っている。

空軍はどうか。
イスラエルジェット機はB-1B戦略爆撃機とKC-10給油機を護衛した。エジプト、ヨルダン、バーレーンサウジアラビアらのジェット機も、イスラエル空軍がときに護衛すると情報筋はみている。

 イスラエルのブルーフラッグ航空訓練は、ドイツ(ユーロファイター6機、イタリア5機F-35ジェット機5機、G550型機5機)、イギリス(6機のユーロファイター)、フランス(4機のラポールジェット機)、インド(5機のミラージュジェット機)、ギリシャ(F-16ジェット機4機)、米国(F-16 CJジェット6機)が参加した。
空中戦ばかりか地対空破壊訓練も加えた。


 ▼あのオシラク原子炉空爆破壊を思い出さないか

1981年6月17日だった。
イスラエル南方の基地から飛び立ったイスラエル空軍機はF16が8機、F15が6機。スパイが割り出した情報からサウジ領空の死角(レーダー探知から漏れる)空域を跳び、イラク上空へ達した。これは「バビロン作戦」と呼称された。
イスラエルイラクの原子炉を木っ端微塵に破壊した。

 前述の中東に於ける軍事訓練などの動きを見ていると、イラクのオシラク原子炉爆撃のときより条件が鮮明に異なる。
イスラエル空軍機はサウジ、ヨルダンのレーダーに引っかからないように妨害電波や電磁パルスなど撒き散らしながら、イラク上空に達した。
 今度はUAE、バーレンが協力的であり、しかもイラク原子炉破壊をサウジも湾岸諸国も臨んでいることである。アラブ諸国はエジプトを筆頭に、ユダヤ人国家殲滅などとは言わなくなったという政治環境の変化がある。

日本は? 
イスラエルのように国家の生存がかかっているというのに自衛隊北朝鮮の核ミサイル基地を空爆する考え方さえないのである。ほんま、日本は国家と言えるのか
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