パルデンの会

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 ゼレンスキー大統領、イスラエルに『アイアン・ドーム』を要請

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宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和四年(2022)6月14日(火曜日)
         通巻第7367号 
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 ゼレンスキー大統領、イスラエルに『アイアン・ドーム』を要請
   イスラエルは、防空システムの威力抜群ゆえにモスクワの顔色を見
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 ユダヤ人がウクライナに4・5万人、ロシアに10万人、まだいると推定されている。ロシアのウクライナ侵攻で数万がイスラエル避難してきたが、なかにはチュバイス元副首相らの大物もふくまれていた。しかしイスラエルの外交選択肢を狭くしているのは事実だろう。

 イスラエルは巧妙にロシア制裁には加わっていない。またウクライナへは兵器を除き人道援助をしているが、列強が提供しない野戦病院をウクライナ国内で独自に居設営し、既に数千名の治療に当たった。

 3月6日にベネット首相はモスクワへ飛んで和平への仲介をこころみた。
「現状維持を優先し、国境線を力で変えることは違反だ」と批判すると、プーチンはすかさず、「それじゃ、ゴラン高原を軍事占領しているイスラエルはどうなのだ」と皮肉られたらしい。

 米国はゼレンスキー大統領にせっつかれて、155ミリ自走榴弾砲を提供するに至ったが、東部戦線はすでにロシアが優勢で、配備が遅れている。
ウクライナがいま喉から手が出るほど欲しいのはロケット弾迎撃のアイアン・ドームである。イスラエルが、この虎の子をウクライナに提供する可能性は低いと考えられる。

 なぜならアイアン・ドームは2011年から開発に着手し、途中から米国も15億ドルを支援してガザ、シリア、レバノンから打ち込まれるロケット砲を迎撃してきた。
その命中率は80%である。航空機、ドローン、巡航ミサイルも撃ち落とせるシロモノで、一発が15万ドル、高価なシステム故に支払い条件にも問題がある。
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