パルデンの会

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河南省鄭州の人民銀行鄭州支店  マフィアと組んで地方銀行、6000億円が消えていた

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宮崎正弘の国際情勢解題」 
      令和四年(2022)7月12日(火曜日)
          通巻第7401号
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 中国の地方銀行で預金者が「カネ返せ」。数千人が座り込み。被害は百万人か
  マフィアと組んで地方銀行6000億円が消えていた
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 河南省鄭州の人民銀行鄭州支店前に座り込んだのは数千名。横断幕を読むと「わたしの残高、まだある」「河南省政府はマフィアと連合している」「お金返せ」「農民に死ねというのか」。なかには「李克強総理、是非、査察に河南省へ来てくれ」とのプラカードもあった。
 仕組みから言えば銀行のATMから預金が引き出せないのは、中央銀行が現金を運んでいないことになり、批判の矛先が当該銀行から政府、中央銀行となった。

 華字紙の報道を総合すると被害者は農民を主体に百万人を超え、マフィアと組んだ地方銀行からおよそ6000億円が消えていた。河南省政府の銀行監査委員会は、銀行と省政府幹部数名を取り調べているとしているが、具体的な発表はない。

 地方銀行不良債権凍結は、マフィアと連動し、さらには不動産バブルの崩壊が原因となって、銀行にカネがなくなったらしい。

 こうした地方銀行をめぐる取り付け騒ぎは「氷山の一角」であり、かつて明天集団が内蒙古省の地方銀行(包商銀行)にテコ入れし、不正融資を繰り返して不動産に投機していたように、省政府、銀行幹部、そのうえに知能犯的な経済マフィアが絡む、ネズミ講の一種と考えられる。(包商銀行は2019年に『国有化』された。「包」は内蒙古省の包頭が本店だったことによる)

 ともかく六月から問題が大きくなり、預金者がATMから現金を引き出せなくなり、一気に取り付け騒ぎに発展した。この異常事態は河南省だけではなく、安徽省遼寧省など地方の小規模の銀行で混乱が生じた。

 預金者らは「カネ返せ」と叫び、各地で抗議集会、7月10日の鄭州では数千人が座り込んだが、屈強な男たちが集団で現れ、座り込んだ農民等をごぼう抜きに排除した。

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