インド北部レーで法話を行うチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(2022年7月28日撮影)。(c)Mohd Arhaan ARCHER / AFP

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【AFP=時事】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(87)は28日、中国と国境を接するインド北部ラダック(Ladakh)地方で法話を行い、中国にも慈悲の心を持つよう呼び掛けた。

 ダライ・ラマが、亡命先であるインドの北部ダラムサラ(Dharamshala)を離れるのは、新型コロナウイルスの流行開始以来となる。

 法話の最後にダライ・ラマは「中国がチベット人に対して行ったことは脇に置き、われわれは慈悲の心を忘れるべきではない」と述べた。

 レー(Leh)郊外のチベット仏教施設で行われた2時間に及ぶ説法には、雨天にもかかわらず約4万人の信者が集まったという。多数の警官や準軍事部隊が会場と会場までの全ての道の警備にあたった。会場周辺では、携帯電話のインターネット通信も遮断された。

【翻訳編集】AFPBB News

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