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6.侵攻作戦前の非正規戦は常態化

 非正規戦は、戦車・火砲・ミサイルを撃ち合うこととは異なり、表舞台には現れない。

 だが、ウクライナでの戦いを見ると、侵攻前に非正規戦を行い、軍の作戦を支援することが、侵攻を成功させる大きな要因であることが判明した。

 もしも、中国が我が国に侵攻するとしたら、そのときには非正規戦は必ず行われる。

 しかも侵攻する前に実施される。つまり、防衛出動や防衛出動待機命令の前に、密かに着々と準備され、実施されるということだ。

 我が国には、70万人以上の中国人が住んでいる。

 彼らは、有事には、「国防動員法」により、中国の指示に従わなければならないことになっている。

 また、中国人に協力する日本人もいるかもしれない。

 彼らが、ウクライナで行われているような非正規戦を、有事には行うと考えるべきだ。

  •  防衛出動等が発令される前に、非正規戦が準備され、密かに進められている時に、この行為を発見し、実施者を拘束・逮捕できるのだろうか。
  •  非正規戦そのものは、小さなことかもしれないが、これらと侵攻作戦が連携すれば、重大な影響を及ぼす。

 日本は、対応する準備ができているのだろうか。