「混乱あおっている」と反発 デモ支持の米大統領にイラン
イランのライシ大統領(中央)=13日、アスタナ(イラン大統領府提供)(AFP時事)
【テヘランAFP時事】イランのライシ大統領は16日、バイデン米大統領がイランで続く抗議デモに支持を表明したことについて、「混乱をあおっている」と反発した。 イランでは9月16日、服装規定に違反したとして「風紀警察」に拘束された22歳の女性が死亡。これをきっかけに抗議デモが続いている。バイデン氏は今月14日、「イランの市民と勇敢な女性を支持する」と表明した。 ライシ師は「他国の混乱とテロ、破壊をあおっている米大統領の発言は、米国を大悪魔と呼んだ(イラン)建国者の不朽の言葉を思い出させる」と主張。「敵の陰謀には効果的な手段で対抗しなければならない」と述べた。
イランの刑務所で大規模火災 4人死亡61人負傷 当局は放火と発表 拡大するデモとの関連は不明
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中東・イランの首都テヘランにある刑務所で大規模な火災が発生し、これまでに4人が死亡し、煙が立ち上る様子や、銃声のような音が聞こえる動画の投稿が相次ぎました。連日続いているデモとの関連は分かっていません。 多くの政治犯を収容していると言われるテヘラン北部のエビン刑務所で15日、大規模な火災が発生しました。 イラン国営メディアによりますと、これまでに少なくとも4人が死亡、61人がけがをしたと伝えていて、受刑者による放火が火災の原因だとしています。既に鎮火され、事態は収束したとしています。 一方、SNS上では、立ち上る煙のほか、サイレンや、「独裁者に死を」というスローガンを叫ぶ声とともに銃声のような音も聞こえる動画の投稿が相次ぎました。 イランでは先月、ヒジャブ=イスラム教の髪を覆うスカーフのかぶり方が不適切だとして拘束された女性が急死したことをうけ、抗議デモが拡大。火災発生後、刑務所周辺でも抗議活動が行われました。 イギリスBBCによりますと、デモに参加したことで拘束された多くの人がこの刑務所に収容されているということですが、今回の火災が一連の抗議デモと関連があるのかはわかっていません。 人権団体によりますと、治安部隊による抗議デモの鎮圧などで、これまでに少なくとも子ども23人を含む201人の死亡が報告されています。
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