パルデンの会

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江ノ島電鉄・鎌倉高校前の踏切に群がるたくさんの観光客、みんなスマホで自分撮り、ひどいのは踏切の真ん中で取っている女の子もいる、中国人ではなく、日本人でもない、どこの国の連中か?と寒川神社からの帰り、のことでした

反日を放り出した韓国人が旧正月にハマるスラムダンクと江の島

「NO JAPAN」を訴えていたブロガーやユーチューバーも日本推し
2023.1.29(日)立花 志音followフォロー
テレビアニメのオープニングアニメーションに登場する江ノ島電鉄・鎌倉高校前の踏切(写真:Quercus acuta, CC0, ウィキメディア・コモンズ)

(立花 志音:在韓ライター)

 今年も旧正月がやってきた。立花家の旧正月は平凡で、去年の夏に引っ越しした義父母の新築マンションに家族みんなが集合するだけだ。

 お年玉目当てにその日だけは早起きする長男。8歳の次男と5歳の末娘は、夫の弟夫婦が姪っ子を連れてソウルから遊びに来るのを心待ちにしている。

 昔の韓国は先祖の祭事をするために、親族が集まり、嫁たちが前日から山のように料理を作って準備をするものだった。今よりも大家族が多く、祭事の時は当然みんなが集まるため、嫁たちにはとてつもない負担だった。

 祭事が終わると夫婦げんかが起こるという話は常識で、妻の言い分よりも、伝統を重んじる両親の意見を重視する夫の方が多かった。それが韓国文化だった。

 夫の家は祭事をなくしてしまったので、筆者は韓国の伝統的な祭事を経験したことがない。家族が集まっても、料理は義母がプロ級の腕前で、外国人の筆者が台所に入り込む隙間はなく後片付け専門だった。

 旧正月とチュソクと呼ばれる旧暦の中秋が来るたびに、義実家に行きたくないとぼやくご近所の奥様たちを横目に、そういう意味では苦労知らずの韓国ライフを過ごしていた。

 15年ほど前からだろうか、嫁たちが祭事の時期になると仮病を使うとか、偽物のギプスをして本家に行くとか、義実家に帰省することを拒否しようとする女性が増えてきた。偽物のギプスなんて嘘みたいな話であるが、5年ほど前に実際に新聞やニュースで取り上げられていた。

 コロナ騒動の時、韓国政府は旧正月とチュソクには5人以上集まるなというお達しを出した。その2年の間で韓国社会も大きく変化して、親族が集まるという習慣が崩れた。最近は家族団らんよりお金が第一になり、働く母親が圧倒的に多くなったので、仕事を理由に帰省しないという話も多く聞く。

 しかし、今年の旧正月に筆者が見たものは、北海道から沖縄まで日本に詰めかける韓国人の姿だった。これは一体何なのだろうか。

旧正月に日本と日本コンテンツを楽しむ韓国人

 韓国のカレンダーは1月21日から1月24日まで4連休になっている。そのため、20日の夜から、空港は人であふれていた。

 4連休の間、韓国人のSNSからは大雪の洞爺湖から、沖縄のアメリカンビレッジまで日本各地の様子がほぼリアルタイムで送られてきた。関西空港福岡空港が超絶混み合ってパンク状態だという様子も送られてきた。

 SNSを見ていると、韓国の自宅にいながらバーチャルで日本一周でもしたような気分になる。

 その中でも、連休前から筆者が気になっていたワードは「江の島」だった。こんな真冬に何をしに江の島に行くのか、クエスチョンマークが頭の中をぐるぐるしていた。だがある日、ニュースを見てその謎が解けた。

 1月4日から韓国でもスラムダンクの新作映画「THE FIRST SLAM DUNK」が公開されていたのだ。公開初日に6万人超を集客してランキング2位に入り、1カ月も経たないうちに延べ観客数は135万人と、3年ほど前に公開された「天気の子」の73万人を軽く超えている。観客の約75%が30代から40代の男性で、10代20代の頃に原作漫画やアニメ版を見た世代である。

 筆者の個人的な主観であるが、40代以下と50代以上の間には世代間の大きな壁が一つある。

 筆者が韓国に来た2003年に20代だった世代と30代だった世代なのだが、当時の20代は日本の20代と話もほとんど通じたし、ギャップはあまり感じられなかった。しかし、当時の韓国の30代は育った環境と生活水準があまりにも違って、同じ年でも「10歳くらい年上の人」という感じだった。

 ちょうど2003年には「世界の中心で愛を叫ぶ」映画版が韓国でも大ヒットした年だった。当時、筆者はソウルに住んでいたのだが、近所の映画館がこの映画を見る人たちで、かなり混み合っていたのをよく覚えている。

 しかし、今の40代は文在寅前大統領の反日政策を一番支持した世代でもある。

反日」を放り投げた韓国人の理解に苦しむ理屈

 それにもかかわらず、ブロガーやユーチューバーなどのインフルエンサーたちは、我も我もと鑑賞レビューと解説に必死になっている。いかにこの映画が面白く、見る価値があるかを熱く語っているのだ。

 そんな解説者たちも少し前まで、「NO JAPAN」だの日本製品不買運動だのと世間を煽っていたのに、この変わり身の速さは一体何なのだろうか。

 もしかしたら彼らも、この連休には日本に旅行に行って温泉につかって、お寿司を食べているのかもしれない。

 呆れながら韓国人たちの書き込みを、ぐるりと巡回した。ネット民たちの言い訳はこうだった。

不買運動はできる範囲ですればいい。別に失敗ではなくて、一つでも日本製品を買わずに国産(韓国製)品を買えば、勝利じゃないか」

 理解に苦しむ理屈である。何事も勝った負けたにこじつける韓国人らしいとえばそれまでなのだが、自分たちの一貫性のなさに恥ずかしいと思うことはないのだろうか。

 彼らは自分たちが抱えている大きな矛盾を、懸命にごまかしながら正当化しながら生きている。

 そして、自分が攻撃されないために、攻撃できる材料を常に探している。今回の旧正月にも、韓国らしい呆れる事件があった。旧正月を「Chinese New Year」と表現したアイドルが、その発言で謝罪に追い込まれるのである。

日本や中国をネタに勝手に大騒ぎしている韓国

 韓国ではどうやら「Lunar New Year」と言わなければならないようなのだ。最近はアイドルの失言が格好の攻撃の的だ。そして、大体このような騒動の謝罪には、「この発言で失望したり、心が傷ついたりした人に申し訳ない」とい言うのだ。

 この国は日本に統治されるまで、「清」の属国だったし、その前から大陸からの影響を受けていたわけだから影響を受けて当然だろう。失望したり心が傷ついたりする人はどの世代なのかも良く分からない。

 一貫性なくその時の気分で、日本製品の不買活動をして、世間の様子をうかがいながら中国製品の不買運動のブームも一時的に起こす。日本旅行に行けるようになったからと、一気に日本列島全土に押しかけ、帰ってきたらまた不買活動をするのかもしれない。新海誠監督の新しい映画が公開になる頃には、映画館に列を作るのだろう。

 日本人の知らないところで、この国では日本や中国をネタにして、勝手に大騒ぎしている。旧正月を経て新しい一年が始まり、今年もこの国は騒がしくなりそうである。