パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

人間として中国の恥部を見るにつけ、聞くにつけ涙が出てしまう。

中国の現状を伝えるマレーシアからの情報です。
日本では環境破壊はある程度は伝えられていますが、これほどすごいことは
伝えられていない。 もっと真実の中国を知るべきである。
日本人が好きな 四川省の裏側も 同じことが起きていることを考えてください。 



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ガンを患った女の子(唐米豌さん提供)


中国ガン村の惨状 あるボランティア女性の報告


 【大紀元日本8月6日】マレーシア在住の中国系女性・唐米豌さんは2002年からの7年間、中国のガン村で患者を支援するボランティア活動を続けてきた。2009年、彼女がガン村の惨状をまとめた文章を発表して以来、中国政府のブラックリストに載せられて、入国禁止となった。唐さんは、「この7年間、私は命の尊さを真に理解できた。そして、自分は以前どれほど贅沢だったか、どれほど浪費していたかを思い知らされた」という。

以下は彼女が明らかにした内容の概略である。

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中国には200か所以上のガン村が存在するといわれている。私は広東省の医療チームに同行して、河南省の30か所のガン村を訪れていた。これらは皆外国人が立ち入り禁止の地域であり、一部の村の入り口には柵が設けられており、村に入っても勝手に質問したりしてはならない。むろん写真撮影は絶対禁止。ただ、中国人の顔を持つ私は真相を知ることができた。

中国の農村部を歩き回って7年間、私が最も驚いたのは、極貧村でもなければ、江西省での地震でもなく、ガン村の現状である。

湖北省には唐河という河があり、河南省の区域に入る
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ガン大量発症の元、汚染された唐白河(唐米豌さん提供)
と唐白河と呼ばれた。川沿いには200か所以上の村があり、各村の世帯数は200余りで、人口は約1千人。そこの外資系企業の工場が汚水を川に垂れ流しているため、唐白河全流域がひどく汚染されている。沿岸の村の人々はその川の水で生活しているため、多くの村民が末期ガンを患っていた。

医療チームの女性看護師は、一度その川の水で手を洗っただけで、指が腐乱しだした。

医療チームに同行してガン村を訪れた初日に、一人の医者が私に告げた。「この子は末期ガンで、もう長くありません。半年以上体を洗ってないし、寝返りをさせてあげる人もいません。この子の髪の毛を洗ってあげましょう」

私はこの子の体を引っくり返した。するとなんと、背中には本よりも大きな空洞ができている。私は老眼なので、目の前には白くぼやけているものしか見えなかった。メガネをかけてみて、びっくりした。寄生虫がいっぱいいるではないか!私は手袋をはめていたが、傷口に触れると、瞬く間にたくさんの寄生虫が私の両腕に這い上がってきた。そのとき、「もう死んじゃう!死んじゃうよ!」と思った。体が固まって思考力が止まった。逃げることもできなければ、叫ぶこともできない。この子を驚かせてしまうからだ。ただひたすら涙が止まらなかった。

隣の看護婦さんは私を催促していた。「唐さん、早くしてください。早くしてね、まだたくさんの家庭で傷口の処理をしなければならないのだから」。私は涙を流しながら、手の震えが止まらず、傷口を処理していた。

半年以上排便していないガン児童

傷口を処理し終わって、去ろうとしたとき、先ほどの医師に呼び止められた。「唐さん、まだ終わってないのよ。肛門から便を出してあげてください」

「まさか!肛門から便を出すなんて!来る前には、そのような仕事内容を聞かされていない」と、唐さんは一瞬ムッと来た。それもそのはずだ。もし事前に聞かせたら、ここまで来なくなるかもしれない、と彼らも心配していたのだ。

もう逃げ道がない。ここまで来た以上、髪の毛も洗った、傷口も処理した、最後は排便補助か。やるしかない。この末期ガンの児童はすでに何か月も水を飲んでいない。お金がないからだという。浄水は1口や2口しか飲めない。長期間水を飲んでいないため、排便は一層困難になった。考えてごらん、半年以上も排便していないんだから、そのお腹がどれほど大きいか。

硬くて臭い便、どうしたらいいのか。以前、私はマレーシアで臨終間際の人への奉仕活動に参加していた。まあ、病院で歌を歌い祈ってあげる程度のものだった。肛門を開いてあげて排便補助するなんてありえないことだ。たとえ、やれと言われても、私は自腹で人を雇ってやるはず。しかし、ここではだれもやってくれない。自分でやるしかない。私は全身が固まったまま作業を始めた。それからの丸1日、ご飯が喉を通らなかった。

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ガン村のお腹がふくれた女の子(唐米豌さん提供)

その日の夜、私は心の中で誓った。明日は日が昇らないうちに早起きして逃げよう!

翌朝になると、私はまた手押し車を押しながら出かけていた。昨晩の誓いはどこかに飛んでいたのだ。そして、自腹でたくさんの浄水を買ってきて、末期ガンの児童を持つ家を一軒一軒訪ねて、体を洗ってあげた。夜戻ってきたとき、髪の毛から足の裏まで体中が臭い。自分は本当にバカだ、誓いを忘れるほどのバカだ。明日の朝は絶対に早起きして逃げる!

しかし、その翌朝になると、また誓いを忘れた。このように毎日誓って、毎日忘れるという日々が続いた。そのうち慣れてきて、麻痺してきた。不思議なことに、排便補助をしながら、マレーシアの民謡を歌うまでに余裕が出てきた。

自分でも自分のことが分からなくなった。最初は震えながら、泣きながらだったが、最後は余裕すら出てきた。

<中略>
 
詳しくは こちらから読んでください

 <http://www.epochtimes.jp/jp/2011/08/html/d63430.html>




私は自分のお金でたくさんのキャンディを買ってきた。みんなに一缶ずつ配った。私の唯一の願いは、この子たちがこの世を去る前に、体を洗ってあげて、気持ちよく送り出してあげたい。そして、行く前に楽しそうにキャンディを食べてほしい。たかがキャンディだ。
 
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ガン村の真相を本にまとめて出版した唐米豌さん(写真=楊暁慧)
。長年、新聞記者を務め、後に引退してボランティア活動に励んでいる。中国のガン村での7年間のボランティア活動を2冊の本にまとめて、2010年に出版した。また、講演などで中国の現状を積極的に訴えており、「自分は普通の中年女性であり、できることは限られている。しかも、まだよく行えていない。本を通して、国際社会の共感を呼び、善意的な行いを広げていきたい」という。

(記者・楊暁慧、翻訳編集・叶子)