報告書は中国国民の要求について 「政府に基本的権利を求める中国の民衆は高いリスクを背負う。しかし、自由を求める勢いは中国社会の各階層の人々に見られ、外部の影響によるものではない」と記した。また、今年発生した中国指導部の政治スキャンダルにも触れている。失脚した重慶市の元トップの薄煕来氏の一件と11月に行われる予定の指導部権力交代が含まれている。 法輪功弾圧問題にも詳しく言及した。弾圧を執行する秘密警察機関「610弁公室」は引き続き、弾圧政策を厳しく推進めているとし、法輪功関連サイトの報道内容に基づいて、1999年7月から今年6月までに3533人の学習者が迫害により死亡したと伝えている。 また、国際人権組織アムネスティ・インターナショナルの今年度の報告書にて「精神と肉体への拷問・虐待で、学習者に信仰の放棄を強要している」との一文を引用し、一部の学習者は精神病院に強制収容され、精神的障害をもたらす薬物を強制的に摂取させられる上、電気警棒による打撃、その他リンチを受けているなどとも伝えた。 今年6月に発生した、親戚訪問で中国に訪れた台湾人学習者の鐘鼎邦さんが当局に54日間監禁された事件も取り上げた。鐘さんはその間、脅迫や自白の強要、長時間の取り調べなどの精神の虐待を受けたとしている。 そのほか、学習者に法的支援を提供した弁護士も迫害を受けていると報告、拘禁中の高智晟弁護士を含めて3人の名前を挙げた。 臓器狩り問題について、「近年、違法な臓器移植に関する報告や、法輪功学習者への臓器強制摘出の告発が相次いでいる」とし、WHOの専門家ルーシ・ノエル博士の今年5月の報告書を引用し、人民軍の病院が違法な臓器移植に関与している可能性を指摘した。 また、中国当局による民族言語、文化、宗教信仰への制圧がますます強まっていて、チベットやウイグル、その他の少数民族が激しく抗議しているとし、これまでの1年間で約45人のチベット人僧侶が抗議のため焼身自殺したと伝えた。 CECCは2000年、米国議会の許可を得て発足した。共和党下院議員クリス・スミス氏、民主党上院議員シェロード・ブラウン氏が共同代表を務める。上院議員9人、下院議員9人、政府幹部5人から構成されている。 (翻訳編集・叶子)
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