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デービッド・キルガー氏 中国政府の闇を暴くカナダ政府元高官 来日講演内容



大紀元日本


デービッド・キルガー氏 中国政府の闇を暴くカナダ政府元高官 来日講演内容
デービッド・キルガー氏(大紀元
【大 紀元日本118日】10月25日から27日まで、カナダ政府元高官で人権活動家のデービッド・キルガー氏が再来日し、中国臓器狩り問題について関心躍起 のために東京各地で会見や報告会を行った。今年71歳になるキルガー氏だが、日本を発った後、すぐに韓国入りし、同様に精力的に講演会などを開催。政府や 民衆に臓器狩り問題への対応を訴え続けた。

 キルガー氏の国会議員としての在任期間は26年で当時の最長記録。多大な支持を集めたキルガー氏は、国際問題として中国政府が主導する非道犯罪「臓器狩り」を捉え、そして一日も早くこの問題が解決することを願っている。

 キルガー氏の講演内容は下記の通り。

ENDING ORGAN PILLAGING IN CHINA
 -臓器狩りをする中国政府に挑む-
 20121025日~27
 デービッド・キルガー
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 今回総理の座を去る温家宝氏は、中国の民主革命と法の支配の必要性を折りにふれて述べています。また最近、失脚した元重慶市トップ薄熙来氏の共産党常設委員会への昇進阻止にも、温氏は大きな役割を果たしました。 

 薄氏の指導者である江沢民国家主席は、19997月から続く法輪功に対する迫害を指揮した、歴史上凶悪な人道犯罪を犯した者の1人です。

 日本やカナダを含む国際社会は、温氏および胡錦濤氏、国家主席に任命される習近平氏、総理に任命される李克強氏の率いる党派が、来月の共産党常任委員会 の指名で、他の勢力(つまり江沢民薄熙来、公安局トップの周永康、宣伝部担当の李長春〕より優勢であることを願ってやみません。

 私は江沢民(中国語の音はジャン・ズーミン)をもじってジャン・ギャングと呼んでいます。尖閣諸島を巡る反日暴動の背後にも、彼らの関与が見え隠れします。ギャング達の行動は無論、中国人自身にも大きな利害をもたらしています。

 法輪功

 法輪功は身体と倫理(心)を高めようとする精神的修煉法です。それは仏教と道教、それに易しい動作を加えた、伝統的な形式を特徴としています。その中核 的原理は、「真、善、忍」です。中国政府によると、1992年に始まった法輪功学習者の人数は、7年間で1億人に増えました。1999年初頭、共産党指導 者の江沢民は、共産党員を含めたあらゆる階層の市民がマルクス・レーニン主義とは異なる信念を表す法輪功に否定的な態度を取りました。法輪功の動作はどこ でも、一人でも団体でも、屋内外で行うことができます。これはつまり、共産党には統制できないということを意味しました。

 中国共産党は、19997月から法輪功を残虐に弾圧してきました。拷問、強姦、撲殺、強制労働収容所での拘束、洗脳。これらの全てが、中国全土におい て多くの法輪功学習者の日常となりました。法輪功学習者たちは中国及び他の国々で、非暴力な方法で人間の尊厳を力強く弁護しました。

 中国の風習としては、死者の臓器を提供することはめったにないため、1980年以降、中国では死刑受刑者の臓器を売ることはひとつの資金源になったと推 測されています。「ドナー」が死刑受刑者であったかどうかが問題視されないために、法輪功学習者は、中国や、海外から移植ツアーに参加した患者にとって、 一つの主な臓器提供バンクとなりました。

 強制労働収容所

 臓器狩りに関する最終報告書を作成する過程で、デービッド・マタスと私は何十もの国を訪れました。そこで、中国の強制労働収容所に送られた経験を持ち、 中国から出国した法輪功学習者にインタビューを行いました。多くの人は1999年半ばに、何の審問もなしに警察の署名だけで収容所に送られていました。こ の制度はスターリン時代のロシアやヒトラー第三帝国で作られ、1950年代に毛沢東によって模倣されたものです。

 学習者たちは、わずかな食糧、雑魚寝、拷問といった劣悪な環境の中で、一日16時間無報酬で働かされました。彼らは多国籍企業の下請けとして輸出品を 作っていました。これは著しい企業の責任欠如、WTO違反であり、中国の貿易相手国である全ての政府による対応が必要です。法の支配する国は法令によって 強制労働を禁止するべきであり、それによって輸入業者が、品物が奴隷的苦役によって作られていないことを証明する義務を負うことになります。

 共産党は審問も、控訴の機会もなしに、誰でも簡単に労働収容所に送ることができます。2005年の時点で中国全土の収容所の数は340、収容人数は35 万人と推定されています。2007年に、アメリカ政府の報告書の推定によると、少なくとも収容者の半分以上は法輪功学習者であるとしています。そのような 非人道的な行動が存続することを許したのは、一国一党主義支配と、何でもありの経済(状態)の組み合わせです。

 法輪功学習者 陳応

 法輪功学習者であり、後にフランス政府により難民と認定された陳応さんの経験を見てみましょう。

 「法輪功への信念を捨てなかったため、私は何の司法手続きもないまま3回収監されました。その間、私は警察から虐待、拷問を受けました。20009月 の終わり、私は名前を告げなかったので、警察に呼ばれ、病院に連れられて一連の身体検査を受けました。心臓、血液、目などです。私の足は鎖で繋がれ、窓枠 に括り付けられたままでした。注射の後で、私の心臓は異常な鼓動のうち方を始めました。うつ度に、私は心臓が爆発するのではないか、と思いました・・・」

 41,500件の臓器移植

 デービッド・マタスと私の調査結果は「血の臓器狩り」という本に述べられていますが、2001年以降、何万人もの学習者が殺され、その臓器は中国及び外 国の患者向けに売買されています。2000年から2005年だけでも、マタスと私は、法輪功学習者から手に入れたとしか説明できない臓器移植が 41,500件あったという結論に達しています。この虐殺は今日も続いています。

 私たちの本の結論は、「今日も不本意法輪功学習者たちの臓器狩りが大規模に行われている。腎臓、肝臓、角膜、心臓といった重要器官が、自分たちの意に 反して奪い取られている。それは、時には自国で、時には臓器提供を長い間待たなければならない外国人の患者らに高額で取引されている」ということです。

 私たちの新しい報告書は18言語で書かれています。 www.david-kilgour.com

 世界のイニシアチブ

 中国や世界各国で多くの人による、この身の毛もよだつ犯罪を阻止する努力は何か影響を与えたのでしょうか? 私はその中で、いくつかのプラスの展開を申し上げます。

 国連

 20068月及び20071月、国連特別報告官は中国政府に対し、法輪功学習者が生きたまま臓器狩りされているという深刻な疑いに関して説明を求め ました。この特別報告官は中国政府に対し、完全な説明があれば疑いの誤りを立証すると述べたのですが、意味のある答えは得られず、ひたすら疑いを否定する ばかりでした、質問に対応しなかったことから、専門家たちは重大な問題の説明を求めました。中国の臓器移植手術の配給元はどこなのでしょうか?

 人権審議会の第10セッションに提出された報告書の中で、拷問問題特別報告官マンフレッド・ノワク教授は「死刑受刑者及び法輪功学習者に関する新しい報 告書が発表された」と強調しました。国連の拷問に関する委員会の独立専門家も、法輪功学習者に対する臓器狩りの問題について述べました。

 「法輪功学習者が幅広く刑務所で拷問、虐待を受け、彼らのうちの一部は臓器移植に利用されている」

 拷問に関する委員会では、次の勧告が出されました。「中国共産党法輪功学習者が拷問を受けており、臓器移植に利用されているという疑いに対し、独立した調査を行い、あるいは依頼し、必要に応じそうした虐待の責任者を訴え、罰するべきである」

 欧州連合議会

 20069月、欧州連合(EU)法輪功学習者の拘束と拷問を非難する決議を採択し、臓器狩りの報告に対する懸念を表明しました。この問題はフィンラ ンドの外相ツオミオヤ(Tuomioja)がヘルシンキでのEU中国サミットで中国外相・李 肇星との二カ国間対話を通じ、EUトロイカ指導により、取り上げられました。