チベット亡命議会 35万人署名を国連に提出 相次ぐ焼身自殺で調査団派遣求める
2012.12.10 20:26 産経新聞
【ニューデリー=岩田智雄】インド北部ダラムサラのチベット亡命議会は10日、中国政府による弾圧に抗議するチベット人が相次いで焼身自殺を図っている事態を受け、国連に対してチベットへの独立国際調査団の派遣などを求める35万1千人以上の署名をまとめ、ニューデリーの国連事務所に提出した。
亡命議会は「共産党・中国によるチベットの残忍な占領以来60年以上に渡り、中国政府はチベットへの強硬策をまったく変えていない」と中国政府を非難。「状況は日々、悪化している。チベット人は問題の平和的解決とダライ・ラマ14世の帰還を求めるとともに、こうした大望と悲しみを国連や国際社会に知ってもらうため、次々自らに火をつけている」と訴えた。
10日の国連「人権デー」には、ニューヨークの国連本部などにも署名を提出。署名の大半は日本を含む30カ国で集められた。