学校が勝ち負けだけで物事を問う教育機関になっていることがこれで明白であり、それを止められなかった校長以下教育関係者、それをコントロールする教育委員会、そしてそれを鬼の首をとったように報道するマスゴミの実体が見えたようにおもわれる。
副顧問らは顧問の教え子に当たり、体罰を黙認していた。同校は、バスケ部以外の生徒も含め、改めて体罰の有無を尋ねるアンケートを行う。
佐藤芳弘校長によると、自殺前日の昨年12月22日は、顧問の他に副顧問と20代女性の非常勤講師が指導に当たっていた。
他校との最終試合でミスを繰り返す主将の男子生徒に対し、顧問が「気合を入れるため」として、頬を数回たたいた。副顧問は一部始終を目撃し、女子チームの練習を見ていた女性も気付いたという。
2人とも体罰は誤った指導だと認識していたが、聞き取りに「指導の中の行為で、止められなかった。素晴らしい指導をしている先生で、意見は言えなかった」と話したという。
大阪・高2自殺:「最悪の大失態」橋下市長
大阪市立桜宮高校2年の男子生徒(17)が、主将を務めるバスケットボール部の顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、橋下徹大阪市長は8日、記者団に対し、「きちんとした対応が取られなかった。教育現場の最悪の大失態だ」と高校側の対応を批判した。「教育委員会に任せておけない。僕が責任をもって引っ張っていく」と話し、事実関係の解明について積極的に関与する意向を表明した。
橋下市長は、自殺をまねいた背景として「子どものSOSをきっちり受け止めるチャンネルが整備されていない」と指摘。一方で、「僕が(子どもに)手を上げることもある。親がそうだから学校現場でも(体罰は)ある。そうなったときに事後フォローをどうしないといけないのかだ」と話し、体罰が存在するとの前提をもとに、体罰が起きた後の生徒への対処方法が重要との認識を示した。
また、いじめや体罰などの問題が起きた際に、市長が教育委員会に指揮命令を出せるような条例案を検討するよう指示したことも明らかにした。【原田啓大阪・高2自殺:顧問の体罰、大半が目撃 「自分も被害」
大阪市立桜宮高校(同市都島区)2年の男子生徒(17)が昨年12月、バスケットボール部顧問の男性教諭(47)から体罰を受けた翌日に自殺した問題で、同校が自殺後に実施したアンケートに対し、部員の男女50人のうち48人が、この生徒以外にも顧問から体罰を受けたのを目撃し、21人が自ら体罰を受けたと回答した。市教委は体罰が常態化していた可能性もあるとみて、外部監察チームで実態調査を進める。
アンケートは生徒が自殺した4日後の先月27日、バスケットボール部の男子20人、女子30人を対象に無記名で実施。他の生徒への体罰を「見た」と回答したのは男子19人、女子29人で、「ビンタ(平手打ち)」「たたく」「蹴る」の順に多かった。体罰を受けたことが「ある」と回答した部員も男子12人、女子9人に上った。
一方、生徒が自殺した前日の22日、練習試合で生徒が体罰を受けるのを「見た」と回答したのは22人(男子14人、女子8人)。22日以前にも体罰を「見た」と回答した部員は38人(男子18人、女子20人)で、「ビンタ」や「たたく」、「蹴る」などの行為だったという。