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米軍爆撃機が防空識別圏を飛行、中国に事前通報せず


爆撃機防空識別圏を飛行、中国に事前通報せず

2013年 11月 27日 08:39 JST
 

[ワシントン 26日 ロイター] - 米国防総省当局者は26日、米軍のB52戦略爆撃機2機が米東部時間25日夜、中国への事前通報なしに沖縄県尖閣諸島(中国名・釣魚島)上空を飛行したと明らかにした。
中国は週末に尖閣諸島上空周辺を含む東シナ海防空識別圏を設定。米軍爆撃機の識別圏通過に、これまでのところ中国側は反応していない。
一方、米ホワイトハウスのアーネスト報道官は26日、尖閣諸島をめぐり日中が対立していることについて、外交的に解決すべきとの見解を示した。
また、報道官は記者団に対し、中国が設定した防空識別圏について「不必要に対立をあおる」とした上で、「こうした問題は脅しや対立を激化するような表現を通じて対処すべきではなく、外交的な解決が可能であり、そうすべきだ」と述べた。
国防総省当局者によると、今回の飛行は以前から計画されていた訓練の一環で、爆撃機は武器を積んでいない非武装の状態で飛行した。
国防総省の報道官、スティーブ・ウォレン大佐は「尖閣諸島付近でオペレーションを実施した。通常の手続きに引き続き従っており、飛行計画の通知や事前の無線連絡などは行っていない」と語った。
同大佐によると、訓練中に中国側の航空機に監視されることはなかったという。国防総省は訓練には「グアムを出発しグアムに戻る航空機2機が参加した」と明らかにしている。

専門家らは、中国の動きについて、日本側の主張を徐々に弱めていきたい狙いがあるとの見方を示している。 




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http://www.epochtimes.jp/jp/2013/11/img/s31249.jpg
B52、米空軍戦略爆撃機 (Photo by USAF)

米B52防空識別圏飛行 専門家「米政府の懸念を表す」 中国ユーザーは政府を揶揄


大紀元日本11月27日】米戦略爆撃機B52の2機が26日、中国当局に事前通報なしに、東シナ海尖閣諸島(中国名、釣魚島)周辺上空を飛行したことが明らかになった。同上空は中国が防空識別圏を設定したと発表したばかりで、米軍機による飛行は、事態を重大視する米政府の立場を表明したとともに、日米同盟を守る姿勢を明確にしたと米国の海外向け放送ボイス・オブ・アメリカVOA)は専門家の分析を伝えた。

ワシントンD.Cに拠点を置くシンクタンク・新アメリカ安全保障センターのリチャード・カプラン氏は、米軍機の飛行は、ワシントンが東シナ海情勢の悪化に対する深刻な懸念を表したと分析した。「日本を守る決心を示すために具体的な行動を取らざるをえないほど、ペンタゴンホワイトハウスは、中国の発表を重大な事態と認識している」

元米国務省政策企画本部長のアン・マリー・スローター氏は、米軍機の飛行は中国政府に対し警告を発したと同時に、日本政府に対しても「アメリカがいるから、日本は状況を悪化させるような行動を起こさないよう」とのメッセージを送っていると分析した。

今回の識別圏設定の動きは、中国が東シナ海の現状を徐々に変化させようとする長期的な戦略の一環として見られている。しかし、設定は日本や米国のみならず、韓国や台湾、南シナ海で中国と領有権争いしている国々の怒りをも買っており、行き過ぎた行動との見方が大勢。米有力紙ワシントン・ポストは25日の社説で、中国の設定は「軽率だ」と批判し、中国の指導者らが標榜してきた「平和的台頭」と大きくかけ離れる行為だと非難した。「一方的に空域管轄権を奪おうとすることは、平和に繋がるまともな道ではないことを中国政府は知っておくべきだ」と強くけん制した。

米軍機の飛行を報じた中国のポータルサイト「網易」に寄せられたコメントは、中国政府を揶揄するものがほとんど。「困ったもんだ。引込みがつかなくなったね、上げた拳をどう下ろすかだ」「(報道官が)リピートボタンを押すのを待てばいい。『厳重に抗議する』ってね」「できないことは強気で言わないほうがいい。恥ずかしい」。27日深夜の掲載から12時間、28万人がコメント欄に参加し、同サイトで最もコメントが寄せられた記事になっている。