パルデンの会

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厦門、寧波から始まった公害反対住民運動、全土へ拡大。暴徒化   広東省茂名市は数万の市民が化学工場建設に反対、流血の争乱


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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26(2014)年4月1日(火曜日)
        通巻第4195号
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厦門、寧波から始まった公害反対住民運動、全土へ拡大。暴徒化  広東省茂名市は数万の市民が化学工場建設に反対、流血の争乱


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北京のPM25どころの話ではない。
毒性のつよい排気ガス、化学工場から流れ出る汚染水によって付近住民にガン発生が異常な上昇率を示し、各地で工場建設・増設反対、工場閉鎖を要求する抗議集会が開催され、夥しい人数が参加する抗議デモが頻発しているが、ほとんどの地域で取り締まりにあたる警官隊と暴力的な衝突を繰り返し、流血の争乱に発展している。
死傷者が著しくでている。

 とくに沿岸部で連鎖的に暴動が発生している。
 2002年頃から福建省厦門浙江省寧波で暴力的な抗議デモが行われてきた。
 ことしに入って発端は2月6日、山東省留博市。住民の度重なる抗議を無視して操業を続けた工場が放火された。付近住民が排気ガスによるガン発生に抗議していた。
 かけつけた消防隊、警官と衝突、パトカーなどが焼かれた。

 三月初旬には福建省蒲田市で二千名の暴動が起こった。いずれも化学工場の閉鎖を求める抗議でもが発端だった。中国語新聞にでているデモ隊のプラカードをみると、「px項目」と概括されている。
これは各種の化学剤使用工場を意味するようで、毒性の強い原材料を公害装置のないまま使用し、排気ガスが空気汚染、垂れ流しは河川の汚染、北京のPM2・5どころか、悪性の被害は全土的に広がっている。

 3月31日、広東省茂名市では数万の市民が抗議集会とデモ行進、この列に警官隊が殴りかかり八名が死亡、多数が重軽傷を負った。
前日にも福建省楓亭鎮で六千名の村人が化学工場閉鎖をもとめてデモを行い警官隊と衝突した。

こうして中国全土で公害反対の住民運動は連鎖的な高まりを見せ、適格な対応ができない当局の無能、弾圧するしかない権力側の対応ぶりをみているとこれからもますます激しい抗議、争乱の連鎖が続くだろう。