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ロシア軍1000人侵入か ウクライナ「東部戦況が悪化」



ロシア軍1000人侵入か ウクライナ「東部戦況が悪化」


2014/8/28 23:07 (2014/8/29 0:57更新) 日経

 【モスクワ=田中孝幸】ウクライナのポロシェンコ大統領は28日、東部ドネツク州に親ロシア派の武装勢力を支援するロシア軍の部隊が侵入し、戦況が急速に悪化していると明らかにした。北大西洋条約機構NATO)軍の当局者も1千人を超すロシア軍の部隊がウクライナで活動中との見方を示した。国連安全保障理事会ウクライナの要請を受け、同日午後2時(日本時間29日午前3時)に緊急会合を開く。

 ポロシェンコ氏は同日の政府内の会議で「ウクライナにロシア正規軍の部隊が侵入した」と明言した。軍の指揮に専念するため、トルコへの外遊を中止した。「情勢の急激な悪化に対し、世界は判断を下さなければならない」と述べ、国連安保理の緊急会合の開催を求めた。
 ウクライナのウィーン国際機関代表部大使も28日、東南部のロシアとの国境地帯の一部地域がロシアの正規軍に占領されたと語った。

 政府軍の攻勢を前に、一時追い詰められていた親ロ派は新たにロシアから大規模な支援を受け、各地で反撃に出ているもようだ。ウクライナ軍の当局者は同日、東南部の軍事上の要衝である港湾都市マリウポリ市の周辺に、ロシア軍と親ロ派が迫っていると主張した。同市を巡る攻防で、戦況が一気に親ロ派に優位となる可能性も出てきた。

 ロシアの欧州安保協力機構(OSCE)担当大使はウクライナ東部に「誤って国境を越えた兵士のほかにロシア兵はいない」と強調した。ただ、ドネツク州の親ロ派最高幹部は28日に放映されたロシア国営テレビのインタビューで、ロシア軍の現役兵士が義勇兵として政府軍との戦闘に参加していると認めた。

 ウクライナとロシアは26日の首脳会談で、ウクライナ東部情勢の停戦協議の再開で合意したばかりだった。ロシアから親ロ派への武器供与を防ぐため、国境管理の強化に向けた話し合いを始めることでも一致していた。ロシア兵の大規模な越境が事実とすれば、停戦協議は早くも暗礁に乗りあげかねない。