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デモ隊が道路「奪還」=警察と衝突、26人逮捕―香港繁華街


デモ隊が道路「奪還」=警察と衝突、26人逮捕―香港繁華街

時事通信 10月18日(土)8時20分配信
 【香港時事】香港・九竜地区の繁華街・旺角(モンコック)で17日夜に起きた民主派デモ隊と警官隊の衝突は18日未明も続き、デモ隊はいったん排除された幹線道路の北進車線を占拠した。
 これにより、全車線が再び遮断された。警察は13日から各所でデモ隊のバリケードを撤去し、道路交通の正常化を進めているが、デモ隊に道路を「奪還」されたのは初めて。
 警察は17日朝、バリケードやテントを取り除き、北進車線の通行を可能にした。しかし、南進車線の占拠を続けた数百人のデモ隊は同日夜から18日未明に かけて膨れ上がり、警官隊と衝突しながら、占拠範囲を拡大した。朝までに衝突は収まったが、デモ隊と警官隊はその後も、にらみ合いを続けた。
 警察発表によると、デモ隊は一時、約9000人に達した。警官15人が傘で刺されるなどして負傷し、デモ参加者26人が逮捕された
 
 

香港民主化デモ 抑圧で事態は解決しない

2014.10.18 産経新聞

 香港の民主化後退に反対する学生らが抗議行動を続けている問題で、梁振英行政長官は学生団体との対話を再提案した。学生側も前向きの姿勢を示している。

 民主化を求める街頭占拠デモが流血の事態となるのを避けるためにも、対話は重要だ。しかし、当局側の狙いが時間稼ぎと民主化運動の切り崩しにあるのなら大きな間違いだ。

 香港当局と中国は、学生たちの声に真摯(しんし)に耳を傾け、1997年の香港返還で約束した「高度な自治」を保証する「一国二制度」という国際公約を、実のある形で実現しなければならない。

 中国は、2017年に予定される香港特別行政区の次期行政長官選挙で、親中派からなる約1200人の指名委員会で候補者を事前に選考する仕組みを決めた。

 民主派は事実上、排除され、初の直接投票(普通選挙)は骨抜きとなる。抗議行動が返還後、最大規模となったのも当然である。

 9月末に始まったデモでは、警官隊が香港中心部で学生らに催涙ガスを浴びせ、強制排除に動いた。警官が無抵抗の男性に暴行を加えたケースもあった。

 現地のやくざの一団が、学生たちを襲撃し、民主派寄りの大衆紙蘋果日報(アップルデーリー)には、社員への脅迫や配送トラックの妨害も行われた。

 中国共産党機関紙の人民日報は、香港のデモを「動乱は禍をもたらす」と論評した。同紙は、1989年の天安門事件を「動乱」と位置づけている。流血の弾圧も辞さないとの恫喝(どうかつ)にも聞こえるが、香港の民主化デモを第二の天安門事件としてはならない。中国には、その責任がある。

 中国の王毅外相は先の米中外相会談で、ケリー国務長官が香港情勢に懸念を表明したのに対し、「内政問題だ」と突っぱねた。だが、成熟したアジアの金融センターである香港の自由と安定は、国際社会の大きな関心事である。

 梁行政長官は、学生側が選挙制度をめぐる中国の決定を受け入れることが対話の条件と繰り返している。しかし、それでは歩み寄りどころか対話も期待できない。少なくとも指名委員会の構成などで妥協を探るべきだろう。

 今回のデモがいったん下火となっても、火種が残れば、2017年に向けて抗議行動は再燃する。香港の安定は遠のくだけだ。
 
 

来週にも民主派と対話希望=選挙制度「撤回あり得ない」-香港長官

 
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16日、香港で記者会見する梁振英行政長官(EPA=時事)
 
 【香港時事】香港の梁振英行政長官は16日午後、長官選挙制度改革について記者会見し、改めて民主派系学生団体の大学生連合会(学連)との対話を目指すとした上で、対話を来週にも開始したいとの意向を表明した。学連側も対話に応じる姿勢を示した。
  梁長官は「学連を含む各界と対話する」と述べ、話し合いを重視する姿勢を強調した。しかし、2017年の長官「普通選挙」から民主派を事実上排除した中国 全国人民代表大会全人代=国会)常務委員会の決定撤回はあり得ないと言明。住民の署名で長官候補を認定する「住民指名」導入という民主派の要求を拒否し た。
 長官候補を認定する「指名委員会」に関しては「具体的構成などは討議の余地がある」と述べた。(2014/10/17-00:12)
 
 
 
【香港時事】中国政府系シンクタンクである全国香 港・マカオ研究会の陳佐※(※=サンズイに耳)会長は1日、香港民主派のデモ隊が行政長官の選挙制度民主化を求めて、幹線道路占拠を続けていることについ て「早晩失敗に終わる」との見通しを示した。北京で香港フェニックス・テレビなどのインタビューに答えた。
 陳会長は「占拠がなるべく早く終わるよう望むが、いつ終わるのかはまだ分からない」と述べた。
 選挙から民主派を事実上排除した中国全国人民代表大会全人代=国会)常務委員会の決定に関しては、陳会長は民主派の道路占拠がいくら激化しても、変更できないと強調。道路占拠は香港の統治権を奪おうとするものだと非難した。
 陳会長は香港問題を担当していた元政府高官。1日の発言は共産党・政府指導部の考えを反映しているとみられる。(2014/10/01-23:3