パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

これは外交交渉ではない。  犯罪事件なのである。


本来なら 拉致犯として国際手配される面々が政府代表として顔を出すこんなおかしいことが 何年もの間続いているのだ。
これは外交交渉ではない。  犯罪事件なのである。
そして日本には それに加担した 大勢の在日朝鮮人と 日本人がいるのだ。
マスコミとて加担した一員と見ていいのかも知れない。


「徐大河と申します」北朝鮮、異例の“誠意”攻勢

2014.10.28 産経新聞
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 【平壌=桜井紀雄】日本政府代表団との協議で、北朝鮮の特別調査委員会は、トップの秘密警察高官を含め、全ての責任者が顔をそろえ、日本メディア の前に姿をさらすという異例の対応に出た。拉致被害者ら日本人調査に取り組む「誠意」を日本世論にアピールすることで、今後の協議を北朝鮮ペースに持ち込 もうとの思惑がにじむ。
 「徐大河(ソ・デハ)と申します。委員長を務めています」
 28日午前、調査委庁舎の玄関で、副委員長2人と軍服姿で外務省の伊原純一アジア大洋州局長らを出迎えた徐大河委員長は、握手の手を差し伸べながら、こう自己紹介した。
 中国や欧米の現地駐在メディアも代表団を待ち構えていた。北朝鮮側が手配したとみられ、海外に向けた宣伝姿勢をのぞかせた。
 庁舎は平壌中心を流れる大同江(テドンガン)沿いの道路に面した2階建て。玄関には「特別調査委員会」の真新しい金看板が掲げられていた。日本人調査が外国人管理に関わるためか、「出入国事業局」も入居している。
 北朝鮮ガイドは、調査委事務所は「日本人調査の重要さを示すために設けられた」と説明した。ただ、手狭な上、職員らが日常的に使っている様子はなく、「象徴」のための建物との印象が拭えなかった。
 代表団を委員長室に案内してからも、徐氏は「遠いところ、大変ご苦労さまでした。多少窮屈ですが、ご理解ください」と述べ、気遣いぶりを示した。
  徐氏をはじめ、調査委幹部の多くは、7月のメンバー公表後も素性が謎に包まれていた。特に秘密警察の国家安全保衛部副部長でもある徐氏や副委員長の金明哲 (キム・ヨンチョル)同部参事、拉致被害者分科会責任者の姜成男(カン・ソンナム)同部局長は、秘密警察幹部という特性上、公の場での姿が確認されていな かった。
 平成14年の当時の小泉純一郎首相と金正日キム・ジョンイル)総書記の首脳会談を調整したとされる当時の柳敬(リュ・ギョン)保衛部副部長も日本側から「ミスターX」と呼ばれ、自ら素性を明かすことはなかった。
  海外のテレビカメラ前に軍服姿でわざわざ姿をさらした徐氏は70歳前後とみられ、小柄な体格。代表団とのあいさつでは低姿勢に徹し、国内で反体制者を次々 と粛清してきた機関の高官との印象を消していた。大きな星1つの肩章を付けていたことから朝鮮人民軍少将の階級にもあるようだ。
 消息筋に よると、徐氏や姜氏は保衛部内でも特にエリートが就く海外工作を担当しているとされる。保衛部は現在、朝鮮労働党幹部に対する広範囲の盗聴監視に乗り出 し、党幹部からの反発が予想されている。一方で、6月以降、ロシアや中国で続いた要人失踪事件をめぐり、管理責任を問われる事態ともなっている。
 “内憂外患”を抱える中、徐氏ら幹部は、対日協議でも失敗を許されない立場に置かれている。このため、調査に対する真剣さを強調し、対日交渉をつなぎ止めようとはしても、拉致再調査で責任を追及されかねない踏み込んだ結果を提示するかは疑わしい。
 
 

対日世論工作を仕掛ける北朝鮮…報告を遅延させる本当の理由

2014.9.28 産経新聞
朝鮮半島ウオッチ】
 北朝鮮が拉致再調査報告を一方的に先送りした。29日に日朝局長級協議があるが、遅延の説明のみだ。これは揺 さぶりか時間稼ぎか背景や狙いなどを見極める必要がある。政府認定の被害者は12人だが彼らは監視下にあり、いまさら調査の必要などないことは明らかだ。 また行方不明者(特定失踪者)や残留日本人も再調査開始からすでに2カ月で報告できない理由はない。先送りは北朝鮮が仕掛けてきた駆け引きとみられ、日朝 再調査問題は正念場にさしかかった。(久保田るり子
■「アベ(安倍政権)が、ハードルを上げてきた」
 日朝関係筋によると、7月末から8月初旬にかけ「アベがハードルを上げてきた。そのせいで膠着状態になった」との情報が北朝鮮側から流れてきた。そして以来、北朝鮮側の動きが鈍くなったという。
 日朝はその後、8月中旬からマレーシア、中国・北京などで非公式接触を行ってきたが、結局、9月上旬の第1回報告はなく、これを問い合わせた日本側に北朝鮮は、「現在はまだ初期段階にある。現時点でこの段階を超える説明を行うことはできない」と回答したのだ。
 日本は約2カ月の水面下交渉で「拉致被害者情報が第一回報告で出てくるかは疑問だ」(交渉筋)と、北朝鮮が暫時前進でその度に支援を要求する“小出し戦術”を取りそうだと予測してきた。
  では、「アベがハードルを上げた」とは何だったのか。観測筋は、「日本側が第一回報告に拉致被害者12人についての明確な回答を要求したのではないか」と みる。事実、安倍首相は菅義偉官房長官が「遅延」を発表した19日当日に講演で、「中身のない報告では意味がない」とはっきりと述べている。日本にとって 報告の“中身”が、認定被害者であるのは明らかだ。
■遅延の理由は北朝鮮内部の対立が理由?
 北朝鮮が報告を遅延させた理由として、日朝関係筋で取り沙汰されているのは、(1)北朝鮮の内部での拉致被害者の扱いをめぐり対立(2)日本からの見返りの確約が得られず警戒感が高まっている-など。
  内部対立とは次のようなものだ。北朝鮮で主な拉致被害者の管理を行ってきたのは朝鮮労働党の工作機関、統一戦線部(統戦部)で、一部被害者だけは、再調査 を主導している国家安全保衛部(保衛部)管理下にあるとされる。だが、統戦部と保衛部では統戦部が上位にあり、認定被害者の扱いをめぐって両者が対立して いるとの説。
 見返りについては、今回、北朝鮮は再調査開始とバーターで人の往来など独自制裁の一部解除を得た。だが北朝鮮が最も取りたい 解除は貨客船、万景峰号の入港禁止解除だ。北朝鮮は交渉で第一回報告と引き替えに万景峰号の往来解禁を目論んでいたが、その見込みが薄まって駆け引きに出 てきた-というもの。
 日本は、3月末に始まった日朝局長級協議で日本政府の交渉方針を北朝鮮に通告している。方針は3原則で(1)拉致問 題優先(2)被害者の安全確保(3)拉致問題の一括解決-である。3原則を端的にいうと、『北朝鮮拉致問題を先送りするなら見返りはない』ということに なる。
 日朝接触はこの間、水面下を含めればすでに10カ月以上が経過している。
■責任を日本に押しつけ、対日世論工作を仕掛ける北朝鮮
  29日、中国・瀋陽で行われる局長級協議で北朝鮮は「誠意」を強調する一方、日本担当者の訪朝を持ちかけてくる可能性がある。局長級協議は「遅延の説明を 求める」日本側の要請を受けたものだが、北朝鮮側は「再調査が順調にいかないのは日本側の協力不足」との対日世論工作を始めている。
 宋日 昊・朝日国交正常化担当大使が9月10日に行った記者会見も世論工作とみられる。宋日昊氏は「日本側への最初の結果報告はいつでもできる」「日本側が訪朝 し、直接説明を受けるのが最も都合がよく簡単だ」「信頼醸成のため日本のさらなる措置が必要だ」などと述べて、日本側の機先を制していた。そして約1週間 後に「現在はまだ初期段階」との遅延を通告してきたのだ。
 宋日昊大使は日本語を流ちょうに操る北朝鮮外務省のジャパンスクールだが、元々 は日朝政治家交流の裏工作を担当、ひそかに日本潜入していた人物。金丸信氏の訪朝や小泉純一郎氏の訪朝にも関わったが、政策決定ラインにいるわけではなく スポークスマン。10日の会見でもその役割を演じ、日本の譲歩を迫ったわけだ。
 これまでも北朝鮮は、3月に横田めぐみさんの娘、キム・ウ ンギョンさんをモンゴルでめぐみさんの両親との面会を実現させ、日朝雪解けを演出するなど、心理戦を仕掛けてきている。北朝鮮は「外交も工作」が伝統で、 強面と懐柔の硬軟を駆使して相手を揺さぶってくる。日本の対北交渉術が問われる展開になってきた。