パルデンの会

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「反腐敗闘争」で江沢民、李鵬の影響力は決定的に削がれた


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成27年(2015)2月6日(金曜日)
    通巻第4458号
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次は銀行の幹部を標的に 習近平の露骨な権力闘争
「反腐敗闘争」で江沢民李鵬の影響力は決定的に削がれた

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 反腐敗キャンペーンが本来の清廉な政治家に生まれ変わらせる法律的倫理的な行動ならともかく、習近平が展開しているのは権力闘争の武器としての活用であり、政敵を可能な限り多数、しかも短時日裡に失脚させて枕を高くすることが目的である。

 守旧派の長老格、李鵬の周辺が騒がしくなった。長男の李小鵬山西省省長に昇格しながら、実権が付与されておらず、長女の李小琳の番頭格などが取り調べの対象になっているとの情報も飛び交っている。
 江沢民の長男も最近、公職の座から引退を余儀なくされた。

 つぎに習近平が捜査の手を広げたのは金融畑である。
 北京銀行取締役の陸海軍が「重大な規律違反」として取り調べを受けていることが判明した。陸は北京銀行最大の株主である北京能源投資の会長をしていた。周永康ともエネルギービジネスでつながりがあり、その関連性が疑われた模様と華字紙『多維新聞網』が書いている(2月5日)。

 民生銀行頭取だった王暁峰も取り調べ拘束され、石油派との関連が云々されている。同じくエネルギー企業のインサイダー取引の疑いで方正証券の雷傑会長が拘束されている模様である(同紙)。
 マッキンゼーは同日、中国の債務はGDPの282%という驚天動地の数字を発表した。
日本より数字は悪性である。