パルデンの会

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世界中を混乱に惑わせているのは 実は アメリカではないか!


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IS:元戦闘員、実態証言 処刑が「踏み絵」 忠誠心の証明、未成年者も標的

毎日新聞 2015年03月04日 東京朝刊
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ISのアブウサマ元戦闘員は処刑された15歳の少年の映像を見ながら、「忘れられない」と語った=トルコ南東部シャンルウルファ郊外で2月16日午後
 シリアの反体制派勢力が2013年3月に北部の主要都市ラッカを制圧してから2年。同地を「首都」として、テロの脅威を世界に拡散するイスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が、残酷な処刑の執行を「踏み絵」に戦闘員の忠誠心を試すなど、組織内部でも「恐怖の支配」を確立していることが、ラッカ出身の元戦闘員への取材で明らかになった。子供に対する無慈悲な処刑を迫られ、精神を病むメンバーも出ているという。
 アブウサマと名乗る男性(26)はトルコ南東部シャンルウルファ郊外のアパートの一室で取材に応じた。「ISの手はトルコにも及んでいる」と語り、部屋の窓に新聞で目張りをしていた。携帯電話には、シリアで活動していたIS時代の写真が残されていた。ラッカの学校関係者のつてで探し当てた男性の証言は客観的で、確認可能な諸情報とも符合していた。
 13年春。ラッカでアサド政権の支配が崩れ、ISら反体制派組織が割拠した。「どの組織も政権打倒を目標とし、その後のビジョンはなかった。だが、ISにはイスラム国家の建設という明確な目標があり、未来を感じた」。男性は13年6月、ISの戦闘員になった。

 固定給はなく、戦闘に勝つたびに報酬を得た。14年春、東部で国際テロ組織アルカイダ系ヌスラ戦線を撃破した際には600ドル(約7万2000円)、シリア軍との別の戦いでは4日間で1500ドルを手にした。主要産業の農家の月収が250ドルというラッカでは、大きな収入だった。

 ISでは外国人の処刑とは別に市民の処刑も日常的に行っている。戦闘員らに希望を募り、「犯罪者を処刑したい」と書いた紙にサインさせ、登録する。「志願しなければ忠誠心を疑われる。当日まで誰を殺すのかは分からない」。ISは、不信心者を殺せば天国に行けると説いている。
 男性も登録し、14年初め、親欧米の反体制派武装組織「自由シリア軍」の「スパイ」とされた32歳の男性を銃殺した。「後悔はしていない。自由シリア軍は武器を密輸するなど腐敗している」
 だが、処刑は未成年者にも及んだ。昨年初夏、戦闘員の友人が「神を汚す言葉を口にした」14歳の少年を処刑した。傍らで号泣する母親。外国人戦闘員らの子供は棒で遺体をたたいたり、つついたりした。友人はその後、精神的に不安定になった。

 同時期、北部アレッポ近郊のマンビジュへの遠征時にも15歳の少年の処刑に遭遇した。「70歳の女性から金品を奪い強姦(ごうかん)した」という。疑念を禁じえなかった。少年ははりつけにされ、のど元を浅くナイフで切られ、出血多量で死亡した。腹部には「強奪と強姦」という「罪名」を書いた布が巻かれ、3日間放置された。「母親が毎日、顔を水で洗い、水で唇をしめらせてやっていた。その姿が頭から離れない」

 幹部が「罪」と言えば信じる以外にすべはない。組織には忠誠心を試すさまざまな「踏み絵」が用意され、メンバーは相互に監視し合っている。「不信感を抱けば、自然と態度に出て周囲に感づかれる。今度は自分がやってもいない疑いをかけられて処刑される」
 男性は14年夏、アレッポ北部の村から徒歩でトルコへ脱出しようと決意した。密輸業者を装い、汚れた衣服に大きな荷物を背負って国境を目指した。途中、ISの検問所を通った。担当者は「見慣れない顔だ」といぶかったが、「最近商売を始めました。生きるためです。許してください」と言うと、通行を許された。

 取材の最後に、「イスラム国家の建設」を掲げる別の組織が現れたら再び入るかと聞くと、こう答えた。「入らない。もう誰も殺したくない。毎日、悪夢を見て明け方まで眠れない。信仰は、自分と神の間の問題なのだと感じている」【シャンルウルファ(トルコ南東部)で大治朋子】