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【ネパール大地震】中国チベットでも甚大被害 倒壊1200戸、被災者20万人




2015.4.27 23:33

【ネパール大地震】中国チベットでも甚大被害 倒壊1200戸、被災者20万人

http://www.sankei.com/images/news/150427/afr1504270039-n1.jpg 26日、中国チベット自治区シガツェ地区キドン県でがれきを捜索する国境警備部隊(ロイター)
 【北京=川越一】中国国営新華社通信によると、ネパール中部を震源とする大地震で、同国との国境に近いチベット自治区シガツェ地区で27日までに、少なくとも20人が死亡、4人が行方不明となっている。シガツェ地区では政府主導の鉱山開発による環境破壊でチベット族住民の不満がくすぶっており、ネパールに緊急援助隊を派遣した中国政府は、国内でも迅速かつ手厚い救援活動を迫られている。
 シガツェ市共産党委員会の幹部は「いかなる代価を払うこともいとわず負傷者の救助に当たり、疫病の発生を防止する」と述べた。ある武装警官は「自発的に携帯用食品を被災者に分配している」と、献身的な救援活動を行っていることを強調した。
 シガツェ地区では、ニャラム県やキドン県などで家屋約1200戸が倒壊、約1万戸が損壊した。チベット仏教の寺院54カ所も被害を受けた。被災者は20万人に上る。約2万5千人が避難しており、中国政府は1千万元(約2億円)を支援に充てることを決めた。
 地元政府は延べ約1万7千人の救援要員を投入。人民解放軍チベット軍区も兵士1050人を派遣した。しかし南にヒマラヤ山脈、北にカンディセ山脈がそびえる同地区では雪が降り続き、救助を阻んでいる。
 25日にはマグニチュード(M)5・9、26日にはM5・3の余震を観測。新華社通信によると、現地では余震が続くことが「最大の懸念事項」となっており、二次災害が心配されている。特に被害が深刻なニャラム県では、土砂崩れでネパールに通じる道路が寸断している。
 シガツェ地区は、チベット仏教ダライ・ラマに次ぐ高位指導者、パンチェン・ラマが代々拠点としてきた聖地でもある。