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全世界で、江沢民を裁判に―中国最高検察へ2万8千通、4万人が告訴

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江沢民を告訴した法輪功学習者の省と直轄市の分布図。5月1日から7月2日まで (明慧ネット)

全世界で、江沢民を裁判に―中国最高検察へ2万8千通、4万人が告訴



大紀元日本7月6日】全世界で江沢民を裁判にかける―中国最高検察庁最高裁判所刑事告訴状が中国国内外から続々と届いている。5月からの2カ月間で2万8千通の訴状に4万人が名を連ねた。中国共産党から迫害を受ける国内外の法輪功の学習者が、弾圧を停止するため、政策を指揮した江沢民・元国家主席を「非人道罪、ジェノサイド(大量虐殺)罪」で訴えている。世界規模で公訴に向けた活動が行われている。

 刑事告訴状の件数について、法輪功迫害状況を伝えるサイト「明慧ネット(http://jp.minghui.org)」が、郵送された訴状のコピーや電子ファイルを集計した。届いた刑事告訴状の写しは北京市上海市天津市重慶市の4つの直轄市や25の省と自治区、1390の県市。また日本、米国、カナダ、イギリス、オーストラリアなど海外在住の法輪功学習者が中国検察や裁判所に郵送したものも含まれる。

 訴状の内容は、明慧ネット(中国語)で読むことができる。また同サイト伝えるところによると、国内ネット環境の不具合やコピー機がないなどで、手書きの訴状を検察当局や裁判所へ送ったケースもあるため、実際の訴状の数はもっと多いという。

 司法改定に端を発する、公訴に向けた世界規模活動

 この大規模な活動は、5月1日に中国最高検察院の司法新制度改定に端を発する。「告訴があれば必ず受理しなければならない」というものだ。そのため、国在外の学習者や支持者などが一斉に江沢民を告訴する運動を始めた。

 起訴状に名前を連ねた中国国内の法輪功学習者と支持者の職業層や社会層は様々。裁判官、政府関係者、軍人、警官、大学教授、芸術家、エンジニア、医者、会社員、労働者、農民が含まれる。一方で、この訴状を郵送したことで警察に逮捕、連行され、家財を押収されたというケースもあったと、同サイトは国内からの報告を伝えている。

 90年代には1億人が修め、人気を博した伝統気功法・法輪功は、1999年から共産党政権に迫害されている。多くの学習者は真実と善良、寛容という精神修養を行ったというだけで、江沢民派により弾圧され、強制労働収容所での身体拷問、薬物注射、長時間労働、精神破壊のための暴言などにより、心身が不健全になった。また中国に詳しいジャーナリスト、イーサン・ガットマン氏の調査によると、収容所から軍事病院へ移送され、臓器を強制摘出されたために死亡した学習者は、少なくとも6万人に上るという。学習者の家族も失職や退学など厳しい迫害のため、心身とも大きなダメージを受けた。

 ノーベル平和賞候補のカナダ弁護士「江を裁くためには、公正な法廷が必要」

 法輪功迫害問題に詳しい著名なカナダ人の人権弁護士デービット・マタス氏は、江沢民の公訴について6月16日、新書である自伝「Why did you do that?(原題)」の販売記念の記者会見で見識を述べた。「江沢民の犯した罪を裁くためには、公正な法廷が必要だ。周永康が審判を受けたのは良いことだが、彼が犯した正確な罪名で裁かれていない」とし、同12日に収賄罪や職権乱用の罪で無期懲役の判決を受けた周永康・前共産党中央政法委員会書記について言及した。周永康も、法輪功迫害に深く係わり、収容者の臓器を強制摘出して臓器移植用に販売したという非人道的な計画を指揮した疑いが持たれている。

 マタス氏は2006年、元カナダ政府アジア太平洋地域大臣デービット・キルガー氏と共に、法輪功迫害と、中国当局主導の臓器強制収奪、通称・臓器狩りについて独自調査し、中国「闇の臓器バンク」の存在を世に公にした。この活動が讃えられ、2010年にノーベル平和賞候補者に名を挙げられている。

 マタス氏は会見で中国の司法について続けた。「正確に、公正な法律を執行する法廷で裁かれることが必要だ。江沢民を法の下で裁くだけでなく、歴史に正確な記録を残して同じ犯罪を二度と起こらぬよう国家組織の腐敗を阻止し、違法者に警鐘を鳴らす必要がある」「どの迫害のシステムも江沢民が一手に操って実現してきたため、その公正な法廷が現れるためには、司法関係者に真実を伝えなければならない」

 共産党政権が体制維持のために、全土メディアに莫大な額を投じて法輪功へ塗った汚名。中国伝統の精神修養法に対する弾圧と、生きたまま臓器を収奪するという非人道罪。これらの隠された真実を明かす草の根運動は、中国国内で果敢に行われている。警察に逮捕や連行される危険があるにも係わらず、学習者や支持者とみられる人々が「全世界で、江沢民を裁判にかける」「法輪功は素晴らしい」と銘打ったステッカーを、都市大通りの電柱や公園の掲示板、公安局の入り口などに貼り付けて、支持を訴え続けている。

(文・佐渡 道世)