パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

もう死に体の中国、日本は真摯にアジアの繁栄、平和を考える時期ではないか


勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

支那経済である。ひとことで言って「制御不能」になっている。
人間でも臨終が近くなると多臓器不全になり、医者はあらる手を打つ。ひとつのクスリが効かなくなると、別のものを投薬せざるを得ない。しかしそれらを投与しきると、あとは座して死を待つしかないのである。『ザイ』の記事の中には3日連続の元の切り下げまでは原稿に入った。しかし、昨日の相場の終わり値は盛り込めなかったので、来月初旬に入れる追加原稿で書こう。
 <東京株乱高下、1万8000円割れ/6日続落>
 http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150825-OYT1T50093.html
 <回復への期待から一時は前日終値より上昇する場面もあり、
1日の変動幅は1000円を超す乱高下の展開となった。中国・上海株式市場の株価も大幅に下落した。アジアや欧米の主要市場の株価は上昇に転じており、日中の回復の遅れが際立っている。>
 正直言って、
こんな乱暴な相場では個人投資家は危なくて入っていけない。『ザイ』の連載では一時期は500万円を割っていた自己資金が苦労に苦労を重ねて950万円と、スタート復帰直前まで戻していたのである。それがここ数日でパー。それもこれも支那のせいで、原稿のとりあえずのシメのセリフには「支那のバカヤロー」と書いた。雑誌なので支那ではなく「中国」ですが。支那の方がゴロがいいのになあ。
 この項の冒頭に述べたように「
もう切り下げというクスリは効かない」と判断した支那は次の手に出た。
 <ドル反発、中国追加緩和でリスク回避一服/NY市場>
 http://jp.reuters.com/article/2015/08/25/ny-forex-idJPKCN0QU2IZ20150825
 <中国人民銀行は25日、政策金利のO.25%、
預金準備率の0.50%引き下げを決定。中国の主要株式指数は24日に8%以上急落したのに続いて25日も7%以上の大幅下落となり、昨年12月以来の安値を付けていたが、緩和発表後は欧米株が急反発し、原油価格も上昇した。>
 でもこれもいつまで続くのか。金利というのは怖いもので「底」
がある。下げきってしまうともう打つ手がない。「これ以上できることはありません。ご家族をお呼び下さい」状態になるのである。もうひとつ。真っ当な資本主義国家ならば、銀行には厳しい監視の目がついていて不正ができない。だから中央の金融政策が効く。とこが支那の地方の銀行は「街金」レベルだ。地域の経済は共産党軍閥が支配している。軍の怖いおっさんが来て「カネ預けとんじゃボケ。勝手に金利下げるな」と言われると「へえ」となる。八百長資本主義の破綻の根底はここにあるのだ。
 これについて昨日の朝日新聞オピニオン欄で経済学の泰斗、
猪木武徳さんが傾聴に値することを行っておられた。国家経済に軍が関与することの恐ろしさである。
 <世界経済、不安の正体/経済学者、猪木武徳さん>
 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11930189.html

 <中国が自分でうまく処理するのかが心配です。
いまの中国は1930年代、つまり第2次大戦前夜の日本にとてもよく似ています。第1次大戦後、日本は欧米列強に遅れて準一等国になったが、経済に行き詰まった。そこを何とか打開しようと軍事的膨張が起き、戦争へと突き進んだのです。中国も世界経済に組み込まれ、準一等国になりました。だが国内では格差や環境など多くの問題を抱えている。その摩擦や不満を抑えるため、国家主義に訴えて異様な軍事的膨張を進めています。中国の経済のリスクと軍事のリスクは表裏一体です。中国が戦前の日本のような愚かな歴史をたどる可能性を軽く見ることはできません。>
 媚支新聞、
朝日のインタビュアーは思惑と違う分析をされて困ったのではないだろうか(笑)。猪木先生はきわめて冷静に現状を分析される方である。その先生もこう見ておられるのかとは私も少し驚いた。
 既に「軍事的膨張」は海洋アジア諸国に向けて起きているわけで「
現在進行形」だ。日米の圧力などによりややおさまっているものの、いつまたより強硬に出てこないかも知れない。そして、その条件はここのところの支那経済の崩壊によって整いつつある。日本国以外のアナリストは経済指標だけを見ているわけではない。「経済を知らずして軍事を語るなかれ」であるが「軍事を知らずして経済はわからない」のだ。これは日本の平和ボケのアナリストに致命的に欠落していることである。各国に経済不安が蔓延しているのは支那の「暴発」を恐れているからであり、これまた先の大戦の前に似ている。
 まもなく開く東京の市場では株価はやや戻すだろう。
ここで損切りして売りぬけたい誘惑をグッとこらえる。「支那ファクター」に私は意地でも左右されてたまるか(笑)。ちなみに。「株なんて」とお思いのあなたや、あなた。私も昔はそう考えていた。無理やり連載をさせられて、しかし分析の目がひとつ増えた。私もまたさきほどの、私自身が作った格言を、それでこそ発見したのだ。

 マジですか。
 <抗日式典「朴大統領、軍事パレードも」/中国が出席と説明>
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM25H3J_V20C15A8EAF000/
 <中国外務省の張明次官は記者会見で、
朴大統領ら30カ国の首脳が式典に合わせて実施する軍事パレードにも出席すると説明した。韓国政府は9月2~4日に訪中して式典に参加すると発表済みだが、軍事パレード参加はなお検討中とし正式な態度表明をしていない。
 朴槿恵大統領は、完全に追い込みをかけられている。
悪徳営業マンが顧客はまだハンコついていないのに、ライバル会社に「もう成約してますから」と言う手口だ。アメリカは怒髪天を突くだろう。先の南北の緊張で北朝鮮が折れてきたのは、明らかに米軍を利用した圧力があったから。さまざまな分析があるが、私はこれが決定的だったのではないかと考える。
 <朴大統領「北朝鮮の謝罪が最も必要」/米軍のB52&
B2爆撃機の配備も協議>
 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/150824/mcb1508241247017-n1.htm
 <韓国国防省報道官は同日の定例会見で「
米韓が朝鮮半島の危機状況を注視するなか、米軍の戦略兵器の展開を検討している」と述べた。これに関連し、韓国の聯合ニュースは、北朝鮮のさらなる軍事的挑発に備え、米軍のB52戦略爆撃機やB2ステルス爆撃機原子力潜水艦の配備について米韓が協議中であると報じた。>
 特にB2だろう。
アメリカはISの指導者などをピンポイントに爆撃で殺している。その能力がある。臆病者の金正恩は暗殺を恐れたのではないか。急に折れたのは韓国のこの発表の直後である。そうまでして支えてやった韓国の大統領が軍事パレードに行く。日本は大使も出さない。差が際立つ。どこの同盟国かとさすがのオバマ大統領も怒るに違いない。韓国のコウモリ外交もいよいよ崩壊の時を迎えているのだ。

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