パルデンの会

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横田めぐみさん 拉致38年



横田めぐみさん 拉致38年

11月15日 17時43分 NHKより

中学1年生だった横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されて15日で38年がたちました。
拉致現場となった新潟市で集会が開かれ、両親がめぐみさんを含む被害者の1日も早い帰国を訴えました。

昭和52年、中学1年生だった横田めぐみさんが、新潟市の学校から帰る途中、北朝鮮に拉致されて、15日で38年がたちました。
しかし、帰国につながる進展は無く、父親の滋さんは14日、83歳に。
母親の早紀江さんも来年80歳になります。
被害者の救出を求めて1400回を超える講演を重ねてきた両親ですが、この1年は、娘の帰国を元気で迎えようと健康管理を優先し、ペースを落としての活動となっています。
15日、新潟市で開かれた集会で、滋さんは「親だけでなく被害者も年を取っているので早く帰してもらわなければいけません。『早く帰せ』と北朝鮮への働きかけを強めてほしい」と呼びかけました。
また早紀江さんは「めぐみの身代わりになれるものならなってあげたいと思う日々です。政府は、どうか本気で、命を助けなければならないという思いだけで動いて頂きたい」と求めました。
めぐみさんの弟の哲也さんは「きょうの会が拉致問題の解決を喜び合うものであればよかったのにと残念でなりません。姉は51歳になりましたが、われわれの中の姉の姿は中学生で止まったままです。
両親が元気なうちに取り戻してほしい」と訴えました。
15日は集会に先立ってめぐみさんの両親らと加藤拉致問題担当大臣との面会も行われ、両親は改めて、被害者の確実な帰国につながる取り組みを求めました。



横田めぐみさん拉致から38年、北朝鮮の写真は“不本意な表情”

 横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから15日で38年になります。北朝鮮の特別調査委員会が拉致の調査を始めて1年4か月ですが、これまで北朝鮮側は、「めぐみさんは死亡した」と主張しています。しかし、横田さん夫妻は、「生きている」という報告が届くことを待ち続けています。

 「老化現象が激しい、どちらも。急に疲れ果てるし・・・」(横田早紀江さん、今月10日)
 「そんなに変わらないと思います」(横田滋さん)
 「そう言うから余計、見ているのがしんどい」(横田早紀江さん)

 横田滋さんは14日、83歳の誕生日を迎えます。長女・めぐみさんが北朝鮮に拉致された前日、滋さんの誕生日プレゼントに贈った「くし」。滋さんは今も大切にしています。

 「向こう(=北朝鮮)に必要な人だから、日本に帰さないのではと思ったり・・・」(横田滋さん)

 先月、横田さん夫妻も足を運んだ蓮池薫さんの講演。蓮池さんは、「『8人死亡』とする北朝鮮の主張は信じるに値せず、これを覆す調査報告書でなければならない」と訴えました。

 「(拉致被害者に関し北朝鮮は)“8人死亡・4人未入国”と、北朝鮮は今なお同じような報告書を出そうとしている。こういった報告書は絶対受け取ってはならない」(蓮池薫さん)

 そして、横田さん夫妻も報告書を待つしかない日朝協議の現状に苛立ちを募らせています。

 「ああいう交渉的なやり方では難しい。いつまでたっても、そういう形で(報告書を)持ってきても、やっぱり前のままで『そうだった』と言われればどうにもならない。(Q.“8人死亡”と?) 『(その)ままですよ』と言われたらね」(横田早紀江さん)

 北朝鮮がこれまでに公開してきた横田めぐみさんの写真。早紀江さんはこのうち、明るい家族写真に見える1枚が「本当の自分ではない不本意な表情」と初めて明かし、北朝鮮で生きる娘の苦しみを思いやりました。

 「ウンギョンちゃんが赤ちゃんのだっこしている時の顔は、キッとした顔をして笑っているけど、本当には笑っていない。不本意な顔をしていると思った。不本意というか、『本当の自分ではない』というか、一生懸命作り笑いをしている。やせているしね、こんな(あごが)細くて、つらい感じですね。親が見るとね」(横田早紀江さん)

 13歳の少女だっためぐみさんは、もう51歳になりました。あれから38年、横田さん夫妻は「経験した人にしかわからない年月の重さ」と話し、娘の救出を訴え続けています。(13日15:09)