パルデンの会

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チベット亡命政府首相来日、 ダライ・ラマ制度は「必ず存続」

勝谷誠彦氏の有料ブログに詳しい状況が書かれています。
中段に一部転載



2016.1.9 21:54 産経新聞

「中国開発で氷河消失が加速」チベット亡命政府首相インタビュー ダライ・ラマ制度は「必ず存続」

http://www.sankei.com/images/news/160109/wor1601090044-n1.jpgインタビューに応じるチベット亡命政府ロブサン・センゲ首相=9日、東京都文京区(西見由章撮影)

 来日中のチベット亡命政府ロブサン・センゲ首相は9日、都内で産経新聞の取材に応じ、中国による開発でチベット高原の氷河の溶解が加速し「アジアの水源が深刻な危機にひんしている」と強調した。

チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ14世が廃止の可能性に言及している輪廻(りんね)転生制度については「必ず存続される」との見方を示した。
 
センゲ首相はチベット自治区内の政治状況について「近年、中国政府は生体認証機能のあるIDカードの所持をチベット人に義務付け、移動の厳格な管理を通じて政治活動を制限している」と分析した。
 
また自治区成立から50年を迎えた昨年、中国政府が公表した「チベット白書」の中で「史上最も輝く黄金時代を迎えている」と主張したことに触れ、「チベットは中国にとって金の卵を産む黄金のガチョウにすぎない。資源を搾取し、政治的にはチベット人を差別している」と訴えた。
 
また、自治区では環境破壊も深刻化していると指摘。世界の氷河の約15%を擁するチベット高原周辺の氷河について「高原の気温が世界平均の2~3倍のペースで上昇し、氷河の消失が加速している」と述べ、その原因として地球全体の温暖化に加え、中国政府による現地でのインフラ整備や資源開発、人口流入などを挙げた。
 一方、センゲ氏は中国が経済力を背景に各国指導者にダライ・ラマと面会しないよう圧力を強めていることに対して「圧力に屈すれば中国はさらなる圧力を加えてくる」と警鐘を鳴らした。人権問題よりも中国との経済関係を重視する姿勢を強める英国については「残念ながら世界の英国に対するイメージが変わってしまった。今や中国から指示を受けているように見える」と苦言を呈した。
 ダライ・ラマは(独立ではなく)高度な自治を求める中道路線を取っており、それは『ひとつの中国』論に挑戦するものではない」とし、ダライ・ラマとの面会は各国の指導者にとって正しい行為だと主張した。
 またセンゲ氏は、ダライ・ラマの輪廻転生制度について「14世は今も健康で長生きするが、実際にはその死後、チベット人が15世を探し出すことになる」と廃止を明確に否定。中国政府が独自に15世を選んでも「中国が認定した(高位僧の)パンチェン・ラマ11世と同様、チベット人に支持されず機能しない」と断言した。ただ「中国政府との対話が問題解決に向けた最善の選択」として、2010年以来中断している対話を中国側に求めていく考えも示した。
【プロフィル】ロブサン・センゲ氏 1968年、インド東部ダージリンチベット難民キャンプで出生。米ハーバードで法学博士号を取得。2011年、亡命チベット人の投票によりインド北部ダラムサラに拠点を置く亡命政府の首相に選ばれ、ダライ・ラマから政治指導者の地位を引き継いだ。
©2016 The Sankei Shimbun & SANKEI DIGITAL All right



チベット亡命政府首相 中国政府に対話再開求める
1月9日 21時50分 NHK

インドにあるチベット亡命政府のトップが来日して記者会見し、中国国内のチベットの人たちが暮らす地域で住民への監視が強化されたり、焼身自殺が相次いだりしているとして、対話を通じた問題の解決を呼びかけました。

チベット亡命政府は、中国から逃れたチベット仏教の最高指導者のダライ・ラマ14世が1959年インドに樹立したもので、亡命政府トップのロブサン・センゲ首相が4年ぶりに来日し9日、東京・文京区の護国寺で記者会見を行いました。
センゲ氏は中国国内のチベットの人たちが暮らす地域で、住民に特別なIDカードの携帯が義務づけられて監視が強まっているほか、民族政策が抑圧的だとして僧や学生らの抗議活動が相次ぎ、焼身自殺を図った人が143人に上ると主張しました。そのうえで「中国の指導者が理性的なら対話を通じて問題を解決するべきだと分かるはずだ」と述べ、中国政府に対して、2010年から途絶えているチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世との対話を再開するよう呼びかけました。

センゲ氏は13日まで滞在し国会議員と面会するなどして、中国政府に対して、対話の再開を働きかけるよう求めることにしています。
一方、中国政府はダライ・ラマ14世らが中国からの独立を目指しているとして、対話に応じていません。



勝谷誠彦氏の有料ブログより


チベット亡命政府首相/中国政府に対話再開求める>


 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160109/k10010366541000.html
 <インドにあるチベット亡命政府のトップが来日して記者会見し、

中国国内のチベットの人たちが暮らす地域で住民への監視が強化されたり、焼身自殺が相次いだりしているとして、対話を通じた問題の解決を呼びかけました。
 チベット亡命政府は、
中国から逃れたチベット仏教の最高指導者のダライ・ラマ14世が1959年インドに樹立したもので、亡命政府トップのロブサン・センゲ首相が4年ぶりに来日し9日、東京・文京区の護国寺で記者会見を行いました。>
 このNHKの記事がまだしも良心的だ。「人権を重んじる」
朝日新聞は4面のたった3段足らずの記事でしかも、首相の名前を「ロブサン・サンガイ」と報じている。アテンドをしているダライ・ラマ法王日本代表部事務所が「ロブサン・センゲ」と発表しているのに、朝日には特別なチベット語の達人でもいるのだろうか。
 こういうやる気のない大マスコミも含むメディアとの会見に臨んだ
あと、首相はホテル・オークラの歓迎レセプション会場に到着されたのだ私はその場に招待されていたのである。しかし、そのことをやがて恥じることになる。首相は切り出した。ちなみに、以下は私の拙い聞き取りである。素晴らしい同時通訳も入っていたが、ずっと首相と目があっている私は英語から判断したものをメモし続けていた。その英語がまた素晴らしいのだ。ニュアンスを伝えるには、直接の方がいいだろう。多少の間違いはお許し願いたい。
 「この土曜日という日に、スモーも観ず、
野球も観ずにこの場に来て下さっているみなさんに感謝します」と首相は切り出した。相撲は明日からだし野球はオフだよ、と突っ込む気はない(笑)。「私がアメリカにいたときは、週末は必ず野球を観ていて、そいう時にこんな催しがあったら行っていたという自信はありません」と笑わせる。
 首相はダージリンの貧しい農家に生まれた。
両親は支那に追い払われた亡命者である。「2頭か3頭飼っていたウシのひとつを売って、私を学校に行かせました。給食はご飯と豆のスープでしたが、ご飯にはしばしば石が入っていました。夕食は餃子か饅頭のようなものです。日本や中国の餃子は白いでしょう。しかしうちのそれは黒くて、硬いあまりに投げると床でバウンドしました」。このあたりで私は首相のスピーチに魅入られてしまった。とにかくうまい。手にも表情がある。そこから彼の真骨頂が始まった。「しかしウシだけでは私は学校に行けなかった。日本か欧米の誰かが教育費を援助してくれたのです」。そのあと彼はデリー大学に進む。「それもまた、誰かの援助によるものでした」。
 そこからはもう実力だ。
フルブライト奨学金を得てハーバード大学に入学し、法学博士号を取得。そのあとは上級研究員をつとめた。まさに順風満帆の超エリート人生であってそのままアメリカで過ごせばよかった。しかし、世界中の亡命チベット人が「希望の星」に未来を託す。ましてやダライ・ラマ14世猊下を支えるとなると、首相は潔くすべてを捨ててインドの片隅のダラムサラへと帰ったのだ。もちろん選挙を経てはいる。しかし投票に加われない、すべての亡命チベット人の望みを受け止めたのだと私は昨日感じた
 その「援助」から彼の話は発展していく。「今日も、
少なからぬ会費を払って、この場に日本の方々が集ってくれました」。6000円だ。ここで私は下を向いたのだ。招待だったので「ラッキー」くらいのつもりだった卑しさを恥じたのだ。しかも会場の方々は、日本列島の遠隔地から来ていた。そのことも首相はわかっていたと思われる。「日本でこういう動きがあった、などという報道をチベット国内に残った人々はみんな知ります。すると、自分たちがひとりではないと感じる。みなさんのそうした支えが、いつか必ず、中国の暴政を打ち破るのです」。このあたりから、私はだんだんと感情の抑制がきかなくなってきた。スピーチの構えが大きく、しかも哲学が背景にある。このひとは政治家として世界レベルでの天才だとわかった。
 またユーモアが入る。「
私たちを支える仏教が始まってから2500年です。共産主義は?そう、たかだか100年です」「今は中国がチベットを占領していますが、チベットがあちらを占領していたこともあった」。つまりは今起きていることは歴史の一瞬に過ぎず、遠くを見るならば理想は実現するというのである。正義は必ず勝ちます。だから私たちは焦ってはいない」ソ連の崩壊や、ネルソン・マンデラ氏の偉業、最近ではアウンサウン・スーチーさんの勝利などを挙げる。「その日には、東京でなく、ラサ(本来のチベットの首都)でみなさん、会いましょう」。ダメでしょ、こうなるともう。涙腺が緩む。
 あくまでもダライ・
ラマ14世がおっしゃる非暴力に立脚しながらも、言っていることは完全に革命家だ。最後に彼はこう結んだ。「私たちがなし遂げたなら、それは21世紀のもっとも大きな事件のひとつになるでしょう。そして世界中の抑圧されている人々の希望になるに違いありません」。拙い訳なので、繰り返すが間違っている部分もあるだろう。しかしこれだけの「物語」なると流れとしてはそう外れてはいないと自負する。私はこれに泣かされたのだから。
 昨夜、まもなく取り壊されるホテル・
オークラにそれぞれが安からぬ会費を払ってこれだけの人々が全国から駆けつけた、ということをチベットの人々が知ると、どれほどの希望となるか、と首相は言ったのだ。しかし、単独インタビューその他に狂奔する大マスコミの方々におかれては、おそらくこの集いのことは報じまい。とういうか、今朝は報じていなかった。プロパガンダとは、独裁体制を崩す情報工作戦とは、かかる動きを報じて、チベット国内などに伝えることなのである。だから私は、敢えて目立つ格好をして、昨夜は行った。会費を払わなかったのが屈辱。あとで何らかのつぐないをしようと思う。
 大マスコミは伝えない。だから昨夜の感動的な首相のスピーチや、
どれほど多くの日本人が応援に来たかを発信している、私のこの日記は数少ないメディアだと思う。ぜひともお近くの方々にも伝えて欲しい。ついでに日記の講読もひろめて欲しい。続報もどんどん書いていくのだから(あっ、宣伝)。ロブサン・センゲという「名将」を得て、われらがチベットの人々はいよいよ反攻に出る。それはなぜか。スピーチと乾杯が終わって、首相と向かい合った時に(ちなみに、入場してきてすぐに彼はまっすぐに私のところに来て握手をした。場違いな格好をしていたからだろうか)私は言った。
 「世界中が中国が(さすがにこういう場では支那とは言わない)
どういう侵略国家であるかをようやく認識しつつあります。冷たかった日本の政治家なども、ようやく目覚めつつある。これからが勝負です。これまで私にとっても長かった。しかし、更に筆と舌でできることはするつもりです」。そのあといくつかあの対話があったが最後に首相は次はダラムサラで会いましょう」私は「楽しみにしています」と。おやおや、また行かなくてはいけない場所が増えた。マネジャーのT-1君はもう起きているだろうから、わりとすぐにアップされるかな。


 これは、欧州の難民政策を転換するような大事件になると思う。
 <大みそか 欧州各地で女性襲撃/容疑者に難民申請者22人>
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201601/CK2016011002000117.html
 <欧州各地で昨年の大みそかの晩、女性が男の集団に取り囲まれ、
窃盗や傷害などの被害に遭う事件が相次いだ。最も大規模な事件があったドイツ西部ケルンでは、事件の容疑者に二十二人の難民申請者が含まれていたことが八日に判明。ドイツ政府への批判が高まり、難民の犯罪者に厳しい罰則を科す案も浮上している。>
 年頭から書いている世界情勢の「複雑要素」がまた増えた。
では欧州が難民の受け入れをすべて拒否するとそれはどこへ向うのか。日本国のあまりにも難民に対する冷たさはいささかは問題だと思っているが「鎖国」がある時機までこの国を守ったように、偶然かも知れないがいい判断だったと思う。
 日本国は戦後の「三国人」のことが遺伝子の記憶としてあるのだ。
今に至っても支那朝鮮に信頼が置けないのは、あの時代にとんでもないことを仕出かしてくれたからである。なんでそういう連中に永住権を与えているのか、私にはわからない。メルケルさんが言い出しているように「犯罪を犯したら海外追放」が当り前だと思うのだが、その延長線上に同胞を拉致されるというまことに悲しく情けない出来事があった。
 もちろん「人権が好きで差別はタブー」
の大マスコミはそんなことは書かないが、私の世代までは三国人がこの国でどう振る舞ってきたかという記憶の残滓がある。日本における難民及び外国人受け入れの論議には、これは不可欠だと考える。

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中国当局に抗議、チベット族焼身自殺140人

読売新聞1月9日(土)20時58分
 インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府ロブサン・センゲ首相(47)が9日、東京都内で読売新聞の取材に応じた。
 センゲ氏は、中国国内で少数民族とされるチベット族のうち、中国当局の抑圧的な統治への抗議として焼身自殺を図った人が2009年以降これまでに約140人に上り、うち約120人が死亡したとした上で、「あらゆるチベット族が圧力を感じている」と語った。
 センゲ氏は同日、都内で記者会見も開き、昨年80歳となったチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の後継者問題について、「90歳になったら決定されるだろう。個人的には14世が後継者を指名し、素晴らしい指導者となるよう導いてほしい」と述べた。



チベットに「真の自治を」

時事通信1月9日(土)20時31分
記者会見するチベット亡命政府ロブサン・センゲ首相。中国チベット自治区について「独立は目指していない。中道的なアプローチとして真の自治を求めている」と強調した=9日、東京都文京区の護国寺

チベットに「真の自治を」=来日中の亡命政府首相

時事通信1月9日(土)20時17分
 チベット亡命政府(インド北部ダラムサラ)のロブサン・センゲ首相(47)は9日、東京都内で記者会見し、中国チベット自治区について「独立は目指していない。中道的なアプローチとして真の自治を求めている」と強調した。今回2度目となった来日中に、自治拡大を中国に働き掛けるよう自民党などの国会議員に訴えるという。
 センゲ氏は自治区の現状を、「流入した中国人が経済運営し、チベット人が周縁に追いやられている。習近平政権になってチベット人への監視も強化された」と説明。2010年から途絶えている自治拡大に向けた中国政府との対話再開に「いつでも応じる用意がある」と意欲を示した。
 同氏は会見前に東京都文京区の護国寺で講演。「下流域の何十億人に対し水を供給しているチベットの氷河」が地球温暖化自治区の都市化などで減少スピードを早めていると警鐘を鳴らした。