パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

<核やミサイルで誤魔化されていないか。同胞の奪還はもう時間がない>



2016年9月18日号。<核やミサイルで誤魔化されていないか。同胞の奪還はもう時間がない>。

やや希薄なのだ。これから攻めて行きたいと思う。
 14時前にふらりと家を出た。
たまたまいつもの日比谷の会場があいていなかったらしく、拙宅から歩いてすぐの場所で開催されていたのは私にとっては幸運であった。

 <拉致家族が国民大集会/安倍首相、北朝鮮に「日朝関係に禍根残す」と早期解決への行動促す>

  http://www.sankei.com/world/news/160917/wor1609170024-n1.html
 <北朝鮮による拉致被害者の家族会や支援組織「救う会
などは17日、東京都千代田区で、国民大集会を開いた。安倍晋三首相はあいさつで、「北朝鮮の指導部には、これ以上いたずらに時間を費やすことは何ら利益とならないばかりか、日朝関係にぬぐいがたい禍根を残してしまうことに思いを致し、対話を通じ拉致問題の早期解決を実現するよう強く求めていく」と行動を強く促した。>
 会場は砂防会館の別館だ。私の古巣の文藝春秋の真ん前にある。
ずっと田中派の拠点だった。名前からし土建政治家たちの根拠地としてふさわしい。日本中の首を傾げるような場所にも作られた「砂防ダムはその人々の政治資金源だったのだ。かかる場所で同胞を北朝鮮の電話頭野郎から救出する集会がひらかれるというのもなかなか面白い。
 蒼い服を来ていった。「ブルーリボン」で知られるように、
奪還の象徴の色である。受付の方が私だと気づいてくれて、旧知の関係者何人かを激励した。激励しかすることができない自分が情け無い。安倍晋三首相も来られるということでメディアが多く入っていたが記者たちは若くて拉致犯罪そのものをどこまで自分のことのように知っているなかなあ、と苦笑した。安倍さんが来ると騒がしくなるし、挨拶しないわけにもいかないので、私は会そのものの内容は見ずに退散した。
 多くの人々に知ってもらうための催しである。私は、
ご存じのように日々心に留めているので、改めて壇上からのお話を聞くこともないだろうと。ただ、帰る前にブルーリボンのバッジを買った。本当に結んだ形の、私にとっては新しいバージョンがあり、今までは背広のピンホールに止める方式だったのが、通常のピンが裏についている。女性でもつけやすくなったわけだ。これを10個、買った。100個、と言いたかったが私ひとりが買い占めても仕方がない。会場の一人でも多くの人々に買って欲しい。
 帰宅して、
ちょうど読み終えたばかりの電話頭野郎の糞オヤジに関する優れた本が目に入った。わが同胞を拉致した張本人である。ふと思いついてこんな写真を撮った。
 http://bit.ly/2cXJBIg
 顔の上にブルーリボンを乗せてやりたいところだが、
そうすると本がよくわからなくなる。口惜しいがこの程度です(笑)。
 戦うにはまず敵を知ることだと言ったのは孫子だ。
私は同胞の奪還はもちろんだが、それだけでなく世界の人権と平和のために北朝鮮を叩き潰さなくてはいけないと考えている。ときどき書いているが、情報工作の世界においてはあの国の素材があまりに少ない。そんな中で、オープンになった資料を緻密に集めて書き上げられたこの本は、超一級のものだと言える。『金正日秘録』
 http://amzn.to/2cOUVZR
 今の電話頭野郎こと金正恩はおそらく「秘録」
に綴るほどの事跡も人生もなく消えるだろう。しかし正日はなかなか面白い。彼も兄弟姉妹もみなロシア語の名前を持っていた。いかに支那ではなくソ連の庇護を受けていたかということだ。こういう「歴史」を知っているのと知らないのとでは、今の北朝鮮情勢を読み解く上で大きな違いがある。テレビでわあわあ言っている「北朝鮮専門家」は現在の聞きかじった情報をもとにしているが、大きな歴史的な流れは失礼ながらあまりおわかりではないのではないかと感じる。
 もちろん正日について説くには父親の金日成が不可欠だ。
というのもあの国のエセ儒教共産主義とでもいうべきものの中では「長幼の序」が重んじられていて「革命第一世代」の長老たちの力が大きいからである。とんでもないジジイが滑稽なデカい軍帽をかぶっていつも出てくるのはそういうことである。誰が誰で、どういう役割を持っているのかは、本書によってかなり理解できる。私もずいぶんと勉強していたつもりだが、名前を覚えるだけではなくそうした幹部たちの出自まで系統だって知ることができた。
 読み物としても抜群。三連休の前に紹介すれば、
何もすることがない(失礼・笑)人にはかっこうのヒマ潰しだったなあ。まあ読んでみて下さい。北朝鮮が何かやらかすごとに、学校や職場や呑み屋で、圧倒的なウンチクを語れるから。

 今朝の朝日新聞は4面で『天皇と象徴を考える』
という大特集をやっている。なぜ今これをやるのかわからないが、3連休の中日の手抜きなのか。リンクしようと思ったが、今現在ではサイトにない。手抜きとは言わないまでもこの日にむけての「塩漬け企画だな」と笑ったのは同じ面の下の広告を見たからだ。私も『ザイ』で連載をさせてもらっているダイヤモンド社。『週刊ダイヤモンド』の部数を考えると、失礼ながらそんなに新聞広告は打てないと思うのだが、あった。その特集タイトルが『皇室』。どははははは。朝日の特集班が主導したのか広告部がやらかしたのかわからないが、わかりやすいねえ。商売便所紙。
 とはいえ。いいところはちゃんと褒めておく。3面のコラム『
日曜に想う』は私と同じ意見だ。常々尊敬しているコラムニスト、曽我豪さんだから当然だが。とはいえオノレの知識誇りと字数稼ぎのウンチクをのぞくと、まあこういう引用になる。
 <日曜に想う/政局読みに与ふる書/編集委員・曽我豪>
 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12565140.html?rm=150
 <二大政党制についてずっと不思議だったことがある。なぜ人は、
その枠組みにはまると、相手を完全否定しなければおさまらないのか。>
 このあとウンチクが続くが省く。たぶん、
文章を削りに削るのが商売のコラムニストとしては、いちばん嫌な評価だろうが。ごめんね。大切なのはここ。
 <政権を経験すれば、よほどのことでもない限り、百%
正しい政治も百%悪い政治も共にないことなど、わかるはずなのに。だがともすれば今日もまた、安倍政権のやることはすべて罪悪であるかのように、野党が言うことはすべて日本をダメにするかのように、言葉による殲滅(せんめつ)戦が続く。仮想敵を仕立てて世論を喚起し選挙勝負で制圧する。そんな便利だが刹那(せつな)的な政治手法が多用されてきた。>
 私がずっと言ってきたことだ。
これをやらかしてきたのが社会党であり、それを煽って応援してきたのが、朝日新聞だという総括をちゃんとしていただきたい。小学生だった私は「アホちゃうか」と感じて、それが今につながっている。「こんなアホなこと、学級会でも許されへんで」。今でも売っているのかわからないが、拙著にこんなのがある。『代案を出せ』。
 http://amzn.to/2cf8UE3

 とほほほ。アマゾンで1円だって。
まあ時事ネタなので仕方がないが。朝日新聞もそこまで踏み込んで欲しかった。ついでに「こんないい本がかつてあった」…もうええって。これまでの野党は常に与党の「修正案」を提議して反対してきた。もっと価値観の根底から変えるような提案をしなくてはいけない。昔は共産党がやっていて、だから私は共産党の隠れファンだったのだが、最近は軟弱になってよろしくない。「武力革命」いいじゃないですか。「革命は銃口から生まれる」も。それくらいの反対勢力がないと国家というのは生命力を失うのだ。
 さきほど引いた記事にうなずいているジジイは全国で多いだろう。
結局は、朝日に飼い馴らされているのだ。「なんと軟弱な」とここは怒らなくてはいけない。対立があってこそアウフヘーベンがあるのだ。なんだか私、左翼の革命家みたいになってきたな。

 処分は気の毒じゃない?というのが長年「鉄」
とつきあってきた私の意見だ。
 <乗務中に線路へ放尿/JR千葉支社男性運転士/駅停車「
我慢できず」>
 http://www.chibanippo.co.jp/news/national/351475
 <JR千葉支社の50代の男性運転士が今月12日、
乗務する総武本線がJR佐倉駅に停車した際、運転席のドアを開けて線路に放尿していたことが16日、同支社への取材で分かった。男性運転士は「トイレを我慢できなかった」と説明。同支社は「モラルに欠く内容で、お客さまに深くおわびする」としている。>
 嫌な世の中だなあ。
ウェブのせいでアホな素人がチクる社会なのだ。
 <線路側にホームはなく、乗客の目に触れることはなかったが、
同駅の外にいた目撃者が同支社に連絡して発覚。翌13日に聞き取り調査を実施したところ、事実と認め「過去にも数回やった」と明かしたという。同支社は14日から男性運転士を乗務から外した。>
 外のトイレに行って列車を遅らせるよりもはるかにいい行為であっ
て、私はこの運転手を称賛したい。千葉日報を引いたが、地元の新聞であれば自分の考えで「仕方なかったのでは」とか言ってみろよ。根性なし。共同の配電だけをたれながていると、こういうことになるのか。
 線路というのは国際的に見て「便所」である。
若い人はご存じないだろうが、昔の特急や急行に乗ってトイレに入ると、下の敷石が見えたものだ。まさに「ボットン」でそこに出したものは落ちるのである。これは沿線の住人にとってはかなり難儀なことであって、どこだったか忘れたが、あるメディアが線路際にベニヤ板を立てて実験したことがあった。すると糞尿のみならず生理用品までがどえらくはりついて。すみません。最近こればっかり言っているが、朝食中に。もちろん私が旅をした多くの国では列車のトイレとはそういうものだった。
 昔に戻れという気はない。
しかし勤務に忠実な運転手がホームの反対側から小便をしたということを得意気にチクる低能がいるというのが私は生理的に不愉快なのだ。それを処分する今の「鉄」を知らない馬鹿幹部も。何の批判意識もなく記事にする大スマコミはもっとタチが悪い。千葉日報の記者君をこんど、呑みに誘おうかな。でもって「トイレ行きたい」というのを「まあまあ」と首根っこつかまえて。最後にホームで「いいんじゃないここで」と。さあ、どうする。

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勝谷誠彦の××な日々。より転載


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