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もう時間の問題かも? 幹部処刑で内部崩壊へ 北朝鮮に“金正恩斬首”革命シナリオ

金正恩斬首”

幹部処刑で内部崩壊へ 北朝鮮に“金正恩斬首”革命シナリオ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2017年3月2日 9時26分
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暴走する金正恩に国民の忠誠心も失われていく…/(C)AP
 金正男殺害で非難を浴びている金正恩に、新たな悪事が明らかになった。元国家保衛相の金元弘氏が軟禁され、次官級の部下5人以上が銃殺されたというのだ。韓国の国家情報院が明らかにした。

 国家保衛省は反体制の動きを取り締まる秘密警察組織。正男殺害にはこの組織のメンバー4人が加担していたとされる。

 金元弘氏が軟禁状態になったのは1月中旬で、理由は金正恩に虚偽の報告をしたからとみられている。ただ、部下が銃殺された時期は国家情報院も明かしていないため、正男殺害事件との関連は判然としない

 問題は虚偽報告の内容だ。北朝鮮で正恩体制を批判する落書きが企業や学校、軍の主要部隊で見つかり、体制不安が強まっているというもの。これが正恩の逆鱗に触れたというのだ。

「落書きが増えているのは事実。事実だからこそ、正恩は不安を覚えて逆上したのでしょう。一般市民にも独裁者・正恩を恨んでいる人はかなり存在します」(事情通)

■人民軍が中国を後ろ盾に引きずり降ろしも

 関西大学教授の李英和氏(北朝鮮経済論)もこう指摘する。

「正男氏殺害の前後、つまりこの1カ月ほどで北朝鮮国内の取り締まりが厳しくなりました。以前は政権の幹部が粛清され、庶民にはそれほど締め付けはなかった。ところが最近は庶民が落書きをしたり、酒席で正恩の悪口を言っただけで捕まってしまうのです」

 正恩は2011年12月に最高指導者に就任して以来、130人以上の幹部を粛清してきたとされる。

 そのせいで北朝鮮の内部はガタガタだ。元韓国国防省北朝鮮情報分析官で拓殖大客員研究員の高永喆氏が言う。

「正恩の父・正日が処刑したのは2、3人程度で、多くは左遷や政治犯収容所への収監で罰しました。ところが正恩は次々と殺害している。いまや政治家も軍人も“次は自分が殺される”と震えています。正恩が長男まで殺害したことでさらに恐怖が広がった。それは一般市民も同じで、だから落書きが増えている。いま北の国民は忠誠心を失い、内部崩壊に向かっているのです。このままだと北の青年将校が正恩の首を取るかもしれない。あるいは彼の護衛部隊や側近が始末するなど、いくつもの道が考えられます。こうした動きを正恩を恨む市民が支持し、ジャスミン革命のような倒閣が起きる可能性もあります」

 場合によっては、米国が電波を使って北の電子機器を使用不可能にし、ミサイル基地をピンポイント空爆するという。

 朝鮮人民軍中国人民解放軍を後ろ盾に正恩を引きずり降ろすシナリオもある。

「中国が正恩に背中を向けたら、朝鮮人民軍が正恩に反旗を翻して、海外に樹立された亡命政権を支援することも考えられます。朝鮮人民軍人民解放軍は昔からつながりが深いのでスムーズにいくはずです」(李英和氏)

 軍部と民衆から“粛清”を受けそうな正恩。影武者の数を増やしたほうがよさそうだ。