英仏合同で南シナ海に艦船航行
- 2018/6/4付
- 日本経済新聞 朝刊
【シンガポール=共同】フランスのパルリ国防相は3日、シンガポールでのアジア安全保障会議で、中国が主権を主張する南シナ海の海域にフランスと英国が近く合同で艦船を航行させると表明した。南シナ海で一方的な主権主張を続ける中国に対し、米国と連携して圧力をかけ、公海で航行の自由を確保する重要性を強調する狙いだ。会議は3日閉幕した。中国による南シナ海の軍事拠点化を警戒する米国は、周辺海域に軍艦船を送る「航行の自由」作戦を拡大する構えで、ロイター通信によると同盟国にも海軍の活動強化を働き掛けている。パルリ氏は会議で「航行の自由を重視している。既成事実に対し反対の意思を示さなければならない」と強調した。