「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成30年(2018年)8月2日(木曜日)
通巻第5776号
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カルマパ十七世が年内に帰国。「ダライラマ法王と面会」 亡命先の米国で「肉体と精神の治療を終えた」と記者会見
*******************************チベット仏教の指導者でカギュ派を象徴するカルマパ十七世(33歳)は、十八年前に中国当局の締め付けから逃れるためにチベットから脱出し、インドに入った。
すぐにダライラマ法王の祝福を受けた。
その後、中国政府の非難と、インド政府の態度がぐらつき、ダライラマの亡命政府と教理を置かされ、中国のスパイ説まで浮上した。
カルマパ十七生は、さきの十六世同様に米国への亡命を図り、「魂と肉体の修養」と理由をつけて、米国で治療に努め、「あらゆる医療検査をクリアした」とした。
8月1日、ニューヨークで記者会見を開き、年末までに「インドへ帰国する」とした。
「ダライラマ法王から重要な式典の出席を求められている。わたしは出席しなければならない」。
中国はダライラマ十四世(法王)が1989年にノーベル平和賞を授与されたとき、猛烈な反対を声明し、また同年、パンチェンラマ死去のあと、輪廻転生で次期後継とされた少年を拉致し、中国の指名したパンチェンラマを指名した。
このパンチェンラマをダライラマ法王は認めていない。
こうした経緯があって、カルマパ十七世の場合は、ダライラマ法王が認定した正式の後継であるため、チベットにいた期間、行動が規制された。宗教活動を禁止されて、事実上の監査の下の置かれたのだった。
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(休刊のお知らせ) 地方講演旅行のため小誌は8月4日―6日。休刊です
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カルマパ・ラマはインドに帰るだろう:インタビュー
2018-07-30 RFAより転載
Karmapaは2018年7月30日、RFAチベットのサービスディレクター、KaldenLodoeとのインタビューで語ります。
RFA
宗教の4つの主要な伝統の1つの派である、カルマ・カギュ派の900年前のカルマ・カグーのチベット仏教教団の責任者、カルマパ(Karmapa)は、今インド政府と折り返し交渉しており、11月しかし、彼の帰還の正確な日付はまだ不明であると、ラマは言った。
1999年の終わりに中国から難民として脱出し、以来、制限された旅行の条件のもとで暮らしてきたカルマパ(Karmapa)は、「インドへの帰還が絶対に確実であることは間違いない、
カルマパ氏は、米国を中心にニューヨークを中心に長期滞在した理由や、中国を訪れて両親を訪問したいという噂を受けて、インドに戻ることを全力で考えている。
「インド政府と建設的な協議を行ってこれらのことを明確にしたかったので、今議論を進めています。 物事がうまくいくなら、私は帰る準備ができている」と彼は言った。
Karmapaは、「初めてインドに到着したとき、私は中国の代理人であるとの告発を含む多くの困難に直面した」と述べ、インド政府当局へのアクセスは下級職員に限られていると付け加えた。
「しかし今、我々は状況を説明するために高級インドの指導者と会う機会を得たが、それは大きな違いをもたらした」
重大な健康上の懸念はない
健康診断では米国での滞在が長期化しているが、高血圧の病歴やドイツの医師からの喉に何らかの不具合があるかもしれないという警告にもかかわらず、健康診断に深刻な脅威はないとKarmapaは述べている。
「アメリカでは、病院で喉の徹底的な検査を受けており、心配することはないと言われました」
「それとは別に、糖尿病の可能性のある適応症があり、医師はより良い食事療法を勧めている。 私の心には小さな問題もあり、私はまだスクリーニングとテストを受けています」と彼は言いました。
「私の健康に大きな懸念はありません。
Karmapa Orgyen 1985年にチベットで生まれたTrinleyDorjeは、ダライ・ラマ族や他のチベットの宗教指導者が重要な「生まれ変わる」仏教徒のラマであり、前身のチベット修道院に手教育されました。
しかし、中国当局は、後に彼が彼の指導者になることを望んでいたラマを勉強することを妨げた。
彼の動きを監視するために割り当てられた職員の情報を避けて、Karmapaは1999年後半に脱出し、去年米国に移住する前に、インドに亡命者としてに逃げ17歳以上の制限された旅行条件で暮らしていた。