パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

ダライ・ラマ 法王は11/20衆議院議員会館で話した。


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日中融和の中…来日した「ダライ・ラマ」が講演 日本人へのメッセージと中国の今後

カテゴリ:国内2018年11月21日 水曜 午前7:00

日本チベット議連がダライ・ラマ法王の講演会を開催

11月20日、2年ぶりに来日中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(83)による特別講演が、超党派の「日本チベット国会議員連盟」の主催により国会内で開催された。

10月の安倍首相と習近平国家主席による首脳会談で、日中関係を新たな関係に発展させることを確認するなど、日中両国の融和が進む中で、チベット独立を目論んでいるとして中国政府から敵視されてきたダライ・ラマ14世が日本で何を語るのか、注目の講演となった。

ダライ・ラマ14世の講演会(11月20日 衆院議員会館
講演に先立って議員連盟会長の下村博文文科相は「今、世界が混乱とさらなる分裂等々、調和とは程遠い情勢の中で、これからますます、ダライ・ラマ法王の世界における指導者としての役割は大きなものがあるのではないかと、世界中の心ある方々が望んでいる」と述べ、ダライ・ラマ14世の訪日への歓迎と感謝の意を示した。

「私は民主主義を信じている」

そして始まった講演。ダライ・ラマ14世は冒頭、「日本は近代的、物質的に大変向上した素晴らしい国となっています。それだけではなく、仏教に根付いた国家ということで、この深遠なる仏教の教えが、引き継がれている日本の議員の皆様方に、この場を用意して頂きまして、お目にかかれたことを非常に光栄に思っております」と感謝の意を述べた。
そして、自らの歩みについて「非常に幼いころから、民主主義というものに対する、深い尊敬の気持ちを持っていた」と述べたうえで、これまで民主化に取り組んできたと強調、2011年には政治的指導者としての立場を、民主主義で選ばれた指導者に完全に譲渡したとして、「私は民主主義を信じている」と訴えた。

その上で「中国がチベット地域に進攻してきて以来、約70年の月日がたっている。中国共産党の強硬派は、色々な方法を使って、私たちチベット人を抑圧し、そして殺戮し、洗脳もお金も使い、チベット人の精神を抹殺しようとしてきた」と指摘し、「それでも私たちチベット人の精神は、抑圧されればされるほど、ますます高まっていくという事を見せてきた」と振り返った。

「私達はチベットの独立は求めていない」

1959年のチベット蜂起と、それに対する中国政府の武力鎮圧の中、インドに亡命せざるをえなくなったダライ・ラマ14世。これまで中国政府に対し、チベット地域の高度な自治を認めるよう平和的に求めてきたが、中国政府はダライ・ラマ14世を、チベット独立を求める危険人物とみなし、一貫して敵視してきた。
講演でダライ・ラマ14世は、1959年以前にはチベット族と漢族の間で大きな問題はなかったが、中国共産党の強硬派によって、両族の間には亀裂が生まれ、会社や学校、商店など至るところで「漢族、チベット族という違いが常に強調されるようになってしまった」と指摘。「中国は調和をとった世界、そして統合的な社会を構築することスローガンに掲げてきたが、実際的にはそのような状況にはならなかった」と嘆いた。そのうえで次のように強調した。

「1974年以降、私達はチベットの独立というものは求めてはおりません。歴史的には、もちろん私たちの国チベットは、独立国であったわけですが、実際の状況などを考え併せてみるならば、そのようなことはあまり実際的ではないということで、そのような決意に至ったわけです」

このように改めてチベットの独立を求めない考えを示したダライ・ラマ14世。その上で「もし中華人民共和国の枠内に留まるということであるならば、私たちは中国の憲法に基づいた、全ての権利というものが与えられるべき」と述べ、中国はチベット経済的利益を、チベットは中国に対して仏教的な背景をもつ精神性という利益を与えることができると指摘、「両者の利益を図る考え方に基づいて」チベットは独立を求めていないと語った。
また、ダライ・ラマ14世は、中国の強硬派によるチベット族に対しての、分離・独立を図るのではないかと疑い、見下すような態度に強い懸念を示しつつも、次のように中国国内での穏健派の台頭に期待を示した。

「最近、中国政府の方では、強硬的な政府の方針というものが全く役に立たないというようなことが、認識されてくるような時代に入っており、私たちは現実に見合ったアプローチというものをしていくことが必要であるということが、広く認識されるようになってきています」

ダライ・ラマ14世が語った4つの使命と日本への期待

講演を締めくくるにあたり、ダライ・ラマ14世は自らの4つの使命に言及した。

「より慈悲深い、より平和な世界を構築したいということが第一の使命」

「異なる宗教間の調和をはかることが第二の使命」

チベット文化・仏教を保全し、地球全体の環境問題を改善していくのが第三の使命」

「古代インドにおける知恵や知識を今の時代において復興させたいのが第四の使命」

その上でダライ・ラマ14世は日本について、チベット仏教と同じ源流の「大乗仏教」の伝統を引き継いでいると指摘し、「大乗仏教の伝統は信心から入るものではなく、正しい根拠に基づく論理的な、非常に科学的な宗教の1つとなっている」と述べ、少しでもその考えを学び、平和な心を構築していくことに繋げてほしいと語った。

日中友好との狭間で難しいかじ取りも・・・

日本チベット国会議員連盟は、この会合で、チベット人への人権弾圧、独自の文化、教育、言語への弾圧、民族のアイデンティティーの否定、宗教的自由の否定がますます酷くなっていることに深刻な懸念を抱いている」チベット仏教信仰の自由も含めて、基本的人権の回復を強く願い、その非暴力の訴えに全面的かつ継続的な共感と連帯の意を表す」「政治的、宗教的信条により収監されている多くのチベット人の釈放とこれらチベット人の人権団体へのアクセスを強く求める」と訴えた決議文を採択した。
10月に安倍首相が日本の総理大臣として7年ぶりに中国を公式訪問し、「競争から協調へ」と訴え、日中関係が改善しつつある中ではあるが、両国は様々な問題を抱えている。

特に民主主義をめぐる問題では両国に明確な違いがあり、日本としても人権問題には毅然とした姿勢で取り組む必要があるだろう。それが本当の良き隣人として両国の関係を、共通の価値のもとで真に発展させることにつながるのは言うまでもない。
安倍首相も李克強首相との首脳会談で「中国国内の人権状況について、日本を含む国際社会が注視している」と伝えたという。
安倍首相と李克強首相の会談(10月25日 北京)
会合の最後に、ダライ・ラマ14世は次のように述べていた。

皆様方のお立場としては、中国の方に真っ向から何か批判的なことをいうようなことは難しい状況にあるかと思われますけれども、昔1954年、55年の段階におきまして、私が北京を訪問させていただきました時に、毛沢東主席にお目にかかったことがありました。すると、毛沢東主席は私に『チベットの国旗というものありますか?』とお尋ねになられました。そこで私が『あります』とお答えしたら、毛沢東主席が『中国の紅い国旗とともに、ぜひチベットの国旗を維持して掲げるべきである』とおっしゃってくれたわけです。ですから私自身は、毛沢東主席から直に、チベット国旗を掲げるという許可を頂いているわけです」

(フジテレビ政治部 与党担当キャップ 中西孝介)

ダライ・ラマ「共存共栄、中国の知識人から賛同」 
都内で講演、亡命政府への敵視に批判にじます

中国・台湾
 
東南アジア
2018/11/20 15:19
チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世20日、東京都内で講演し、ダライ・ラマ側を中国からの独立を狙う「分裂主義者」と敵視する中国政府を批判した。「中国からの独立を求めずに共存共栄を探る(チベット亡命政府の)方法について、中国の知識人の間で多くの賛同が得られている」と語った。来日は2016年11月以来2年ぶり。
都内で講演したダライ・ラマ14世(20日)
都内で講演したダライ・ラマ14世20日
ダライ・ラマは「チベット族は中国にとどまることで経済的な利益を受けられる。一方で仏教を通じて精神的に(中国の多数を占める)漢民族に利益をもたらせる」と強調した。「中国の報道などを見ても、独立ではなく中道を探る私たちの方法が多くの中国人から賛同を得られていることが分かる」と述べた。
一方で「チベットは中国とは異なる言語と文化を持つため、中国の強硬派はチベット側が独立を図るのでないかという考えに基づき、チベット族に抑圧を加えてきた」と説明。「中国では知識と教養を備えた方々が増加している。中国共産党が取る態度が正しくないと考える中国人がますます増えている」と語った。
ダライ・ラマ中国人民解放軍チベットに進駐し、チベット住民が蜂起した1959年にインドに亡命した。74年以降はチベットの独立ではなく、「高度な自治」を中国政府に要求しているが、中国側は警戒をゆるめていない。
中国外務省の耿爽副報道局長は20日の記者会見で、ダライ・ラマが東京都内で講演したことについて「彼の反中分裂活動を支持したり便宜を提供したりすべきではない」と反発した。
ダライ・ラマは講演で地球環境問題にも言及。標高の高いチベットの高原は環境変化の影響を受けやすいとして、ダライ・ラマは「中国を含む国々に環境調査での連携をお願いしている」と述べた。ただし「その際には酸素ボンベが必要だ」とユーモアたっぷりに語り、会場の笑いを誘った。
「人と会うときは笑顔で対応する。そうすると友人が増えていく」と、自身のモットーにも触れた。日本人は真面目な性格の人が多いとして、「難しい顔をした日本人を見たら、後ろからくすぐってみようかなと思う」と、ジョークを飛ばす場面もあった。
講演はチベットを支持する超党派の有志議員がつくる団体が議員会館で開いた。


ダライ・ラマ14世が講演 抑圧政策「役に立たない」認識広がる

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 チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世(83)が20日、超党派の「日本チベット国会議員連盟」(会長・下村博文文部科学相)が国会内で開いた会合で講演し、中国のチベット抑圧政策に関し「中国政府の方で、そのような方針がまったく役に立たないと認識されはじめている時代に入っている」と述べた。
 ダライ・ラマ14世は「中国共産党はいろんな方法でチベット人を抑圧、殺戮(さつりく)、洗脳し、お金も使ってチベット人の精神を抹殺しようと努力をしてきた。しかし、私たちチベット人の精神は抑圧されればされるほど、ますます高まってきた」と強調した。
 一方、中国の枠内でチベットの高度な自治を求める中道路線については中国知識人の間で賛同が広がっているとし、「中国共産党幹部の態度は正しくないと考える漢族の数がますます増えている」と指摘した。
 チベット議連は、チベットの人権状況改善に向けた政府の取り組みを求める決議を採択した。決議は「チベット人が真にチベット人らしく生きる権利、チベット仏教信仰の自由も含めて、基本的人権の回復を強く願い、その非暴力の訴えに全面的かつ継続的な共感と連帯の意を表明する」と明記した。
 ダライ・ラマの国会内での講演は平成28年11月以来2年ぶり4回目。
チベット人に中国憲法に基づいた権利を」 ダライ・ラマ14世講演要旨
2018.11.20 17:40  産経新聞

国際中国・
特別講演会を行うダライ・ラマ法王14世=20日、東京・

チベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世(83)が20日、国会内で講演し、「われわれはチベットの独立は求めていない。中国憲法に基づいたすべての権利が与えられるべきだ」などと述べた。講演の要旨は次の通り。
「中国がチベットに侵攻してきて以来、約70年の月日がたちました。その間に中国共産党のハードライナー(強硬な人)は、いろんな方法で、私たちチベット人を抑圧し、殺戮(さつりく)し、洗脳し、お金も使うことによってチベット人の精神を抹殺しようと努力してきた。しかしながら、私たちチベット人の精神は抑圧されればされるほど、ますます高まってきた」
「(インドに亡命した)1959年以前の段階において、些細(ささい)な問題は除いて、チベット族と漢族の間に何らかの問題があったということはありませんでした。しかし、その後、彼ら(漢族)の行動によって私たちチベット人に悪い印象を与えることが起きてしまった。そしてそのような状況下において、漢族とチベット族の間に多少の亀裂が生じることになりました」
「政府のオフィスなどで働いている人たちの間にも漢族とチベット族という違いが常に強調されました。学校のような組織の中でも同じです。そして商店などでも、漢族、チベット族という違いが常に強調されるようになってしまった」
 
「中国の方は、調和のとれた世界、統合的な社会を構築するというスローガンを掲げてきたが、実際にはそのような状況になりませんでした。1974年以降、私たちはチベット独立は求めておりません。歴史的にはもちろん私たちの国チベットは独立国であったわけですが、実際の状況などを考え合わせ、あまり実際的ではないということで、そのような決意にいたったわけです」
「私たちがもし、中華人民共和国のうちにとどまるならば、中国憲法に基づいたすべての権利が与えられるべきです。私たちは中国の枠組みの中にとどまった場合、チベット族と漢族の両者の利益が得られると考えたわけです。つまり、私たちチベット族が中国国内にとどまることで、経済的な利益を漢族から受けることができる。チベット族の側からは漢族に私たちのもっている仏教的な背景を持つ、精神性という利益を与えることができる。このように両者の利益を図る考え方に基づき、1974年以降、独立は一切、求めておりません」
「数年前に中国の方が書いたニュース記事が出たことがある。その中では非常に多くの中国の知識教養人から、独立を求めず中道、どちらの極端にも偏らないアプローチを取るという私たちの決定に対し、賛同を得ることができた。外国に住んでおられる中国の方々も含めますと、1000人ぐらいの数があったのではないか。このような状況を考えてみても、中国共産党の幹部がとっている態度は正しいことではないと考えている漢族の数がますます増えている」
 
「私たちチベット人は中国の言葉や文字とはまったく別の独自の言葉と文字を持っている。私たちチベット人が持っている気質や関心も中国の方とはまったく別のものです。そのようなことを背景に中国のハードライナーは、私たちが中国からの分離を図るのではないかと考え、ますます私たち本土のチベット人たちに抑圧を加えてくる傾向が出てきた。漢族、チベット族と分けて考える場合に、チベット族に対する見下した態度がどうしても出てきてしまう状況にある。最近、中国政府の方では、そのような政府の方針がまったく役にたたないということが普通に、認識されはじめてくるような時代に入っており、現実に見合ったアプローチをしていくことが必要であると、広く認識されるようになってきている」
「私はいつもヨーロッパなどでもこのような話をしているが、チベット問題に関して支援してくださる方々がますます多くなってきている。そのような状態は、中国はおもしろくないということになる。チベット問題があることを中国政府は抹殺することができない。世界的にもチベット問題がすべての国々に認識されてしまっているということをおもしろくなく感じている人たちがいるようだ」
「このような状況下で、環境問題について調査するグループをつくって、エコロジーの立場から調査をチベット内に入れることもよい考えではないか。中国人のエコロジストの学者の方たちと手を組んで、ともに世界環境という立場からチベットという標高が高い地域の環境を守るという面から、ぜひ、チベットを支えていただきたい」
 
「今の世界情勢において、環境問題は非常に大切な部分となっている。ある中国人のエコロジストは、チベット高原地球温暖化の問題などに与える影響が南極、北極と同じような第三の極だ、といっている。このように環境問題といった部分から支援をしていただければよいのではないか。ぜひ行って調査をしていただきたいと思うが、チベットは非常に標高が高いので、きっと酸素ボンベをお持ちになった方がいいかもしれません」
「私は人は皆兄弟姉妹だと常に考えており、他の方々にお目にかかるときも、兄弟姉妹の皆さんと呼びかけてから話をしています。誰とお目にかかっても笑顔で対応しておりますし、それが私自身にとって役に立っていると思います。日本の方々はどちらかというとフォーマルというか、真面目なお顔をされて座っておられることが多いわけですが、できれば笑顔で対応していただければと思っております」
「私は1人の仏教の僧侶でありますので、異なる宗教間の調和を図るということ、チベットの文化、仏教維持・保全していくこと、チベットのみならず、地球全体の環境問題をより改善していくためのことを行うのを使命としています。古代インドの智恵や知識を今の時代に復興させるのも、新たに加わった私の使命です」

「皆様方のお立場は、中国に真っ向から批判的なことを言うのは難しい状況にあるかと思われますが、1954年、55年の段階に、私が北京を訪問したとき、毛沢東主席にお目にかかったことがあります。毛主席が私に『チベットの国旗というものはありますか』とお尋ねになりました。『あります』とお答えすると、毛沢東主席は『中国の赤い国旗とともにぜひチベットの国旗を維持して掲げるべきである』とおっしゃってくださいました。私自身は毛主席からじかに、チベット国旗を掲げる許可をいただいているわけです」