パルデンの会

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残虐な中国「臓器狩り」 生きた囚人から強制摘出 クリス・スミス氏

オピニオンの「ビューポイント」

 

クリス・スミス米下院議員に聞く

 【ワシントン山崎洋介】クリス・スミス米下院議員(共和党)はこのほど、世界日報のインタビューに応じ、中国当局が生きた囚人らから強制的に臓器を摘出する「臓器狩り」を行っているとされる問題について、「まるでホラー映画のようだ」と述べ、厳しく非難した。バイデン政権に対して、中国に人権問題改善をより強く迫るべきだと主張した。

 

米ビジネス界訪中にも苦言

 

クリス・スミス米下院議員

 Chris Smith 1953年生まれ。80年に米ニュージャージー州の選挙区から下院議員に初当選し、現在22期目。「中国問題に関する連邦議会・行政府委員会」議長や下院超党派の「トム・ラントス人権委員会」共同委員長を務める。中国の人権問題に長年取り組み、2019年には「香港人権・民主主義法案」をマルコ・ルビオ上院議員共和党)と共同提出し、成立させた。

 中国当局は気功集団「法輪功」学習者や新疆ウイグル自治区ウイグル人らに「臓器狩り」を行っていると指摘されている。スミス氏は「病院の中で、若い男女が看護師に囲まれながら臓器を摘出され、そして死ぬ。まるでホラー映画のようだ」とその残虐さを強調した。

 スミス氏は2021年、強制的な臓器の売買に関与した個人に制裁を科す法案を提出。今年3月に圧倒的多数で下院を通過した。

 スミス氏は、臓器狩りについて「これは今まさに行われていることだ。習近平国家主席がこれを後押ししている」と非難。さらに「中国共産党は、これを専門に行う病院を幾つか持っている。臓器が必要な場合は、法輪功学習者やウイグル人チベット人らを探し出せばよいと考えている」とも強調した。

 中国の人権問題に対するバイデン政権の対応については、「非常に失望している。融和的な態度では、習氏は変わらない」と不満を表明。「米国は習氏ら中国指導者と会談するたびに、中国の人権問題に対し明確に主張する必要がある。これが中国と対話する際の核心になければならない」と訴えた。

 米ビジネス界においては、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が6月に中国を訪問し、習氏と会談。11月にサンフランシスコで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会談の際には、習氏が演説した夕食会にアップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)ら有力経営者らが出席した。

 これについてスミス氏は「中国の独裁体制を承認する行為だ。恥ずべきことであり、ばかげている」と批判。「もし私が習氏なら、『見るがいい、産業界の大物や、バイデン大統領、ハリス副大統領をはじめとする有力政治家が皆、私を支持しているではないか』と言うだろう」とも述べ、ビジネス界のリーダーは習氏との会談を控えるべきだと主張した