勝谷誠彦氏の有料ブログより転載たいへんですよ。４月24日に富士山の噴火と巨大地震が起きるそ
うだ…テレビだと必ず右上に「訓練」というような表示が出る場面
ですね。もちろん何の根拠もない。しかし、ちょっと面白いとは思った。
＜4月24日に富士山の噴火と巨大地震が起きる!? 点と線が示
す、当たり過ぎる予言＞
http://happism.cyzowoman.com/2013/04/post_2236.html
＜去る4月17日、巨大掲示板に富士山付近の地震を予言する
奇妙な図が書き込まれ、話題を呼んでいる。
それは、ここ2週間以内のうちに、M5を超える強い地震が
あった「宮城沖」「淡路島」「三宅島」を点と線で結ぶと、
「富士山」を示すといった内容だ。＞
確かにそうだ。いやあ、よく気がついたわ（笑）。
しかし、これは典型的な占い師の手口だ。「結果から原因を
探す」のである。気象庁のサイトでも見てもらえばわかるが、
地震は地球上でそれこそ四六時中起きている。その中から目ぼ
しいものを拾い上げて結んでいくと、目的のところに焦点を結
ぶものも出て来るだろう。今回は、みんなの記憶に鮮やかな地震
がたまたま並んだから、わかりやすいのが浮上したけれども。
まあ、これだけ地震が続くと人々が不安になって、いろいろ
な言説が流れるのもわからなくもない。次の記事などはさきほど
のものと一線を画していて、いかにも「科学的」に見えるが、
実は似たようなものだ。
＜不気味な揺れは巨大地震の前兆か？／火山活動と奇妙な
関連は＞
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130418/dms1304181821017-n1.htm
＜別の見解を示すのは、武蔵野学院大の島村英紀特任教授
（地震学）だ。
「地震には、構造性地震と、火山の動きと連動する火山性地震
の２種類がある。今回の地震は後者とみられ、火山活動と関連性
がまったくないとはいえない」
その上で、島村氏は火山活動と過去に起きた大地震との奇妙な
関連を示し、「大地震の前後に、火山活動に伴う地震が活発化す
る事例は多い」とも話す。＞
まあ、こういうことを話してくれるセンセイを探してきている
のだから（笑）。記事の続きにある宝永地震と富士山の噴火は
よく引かれる例だが、それを言うならば東日本大震災そっくり
だった貞観地震と５年後の富士山の噴火の方が説得力があるだろ
う。
地震と噴火に関係はあるのか。この日記を東日本大震災の
ころから読んで下さっている方ならば「ある」のはご存じですよ
ね。しかしそれはさきほどの記事のように、風が吹けば桶屋が
儲かる式のものではない。大マスコミが騒ぐ旧モデルの
プレート・テクトニクスにかわって浮上している
プルーム・テクトニクスはマグマの移動と突き上げが地殻を
変動させるという理論だ。これに則ると、日本列島の地下で
大規模なマグマの動きがあり、それにすべてが連動していると
いうことはもちろん考えられる。
もうみんな忘れているが、東日本大震災の直前には九州の
新燃岳で大きな噴火があった。これと東北沖の巨大地震との
関連があるという学者もいる。
いずれにせよ、いまの日本列島の地下はそういう
大騒ぎ状態だ。加えて、先の大震災ですでに満身創痍である。
どこで何が起きても不思議ではないという覚悟が必要だろう。
かといって、メディアの浮ついた騒ぎには踊らされないことだ。
先の淡路島の地震の時も書いたように「わかっていない断層」
の方がはるかに多いのである。「わかっている断層」だけを
持ちだして過剰に怖がるというのも、あまり意味のないこと
なのだ。
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