パルデンの会

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張成沢処刑のニュースが世界を恐怖とともに駆けめぐったが。。   残忍な処刑方法は大半が「香港発」という不思議



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宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成25(2013)年12月17日(火曜日)
通巻第4089号
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張成沢処刑のニュースが世界を恐怖とともに駆けめぐったが。。

  残忍な処刑方法は大半が「香港発」という不思議

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韓国の情報網は機能していないようである。
張成沢処刑のニュースは香港からの情報が多く、北朝鮮の首都・平壌と直結する遼寧省丹東からも、飛行機の直行便がある北京からも聞こえず、なぜか香港から「機関銃で90発撃ち込まれた」「火炎放射器で死体は焼かれた」「飢えた犬、数十頭が放たれ、食われた」などと諸説紛々。どの情報も確認が取れていない。

側近を消去するやりかたは、しかし独裁者に共通である。
古今東西、まったく同じパターンが繰り返された。明を開いた朱元章は、絶対権力を確立すると、最大の功労者を次々と粛正し、その一族を根絶やしにして、ナンバーツーを排除した。かのサダム・フセインも同じことをした。

金日成は、ソ連の傀儡として混乱する北朝鮮に送り込まれ、諸派の協力を得て革命政権をでっち上げるや、まず民族派を粛正し、つぎに中国派、ロシア派を次々と粛正し、やはりナンバーツーをおかずに絶対権力を獲得した。
毛沢東も同じだった。彼がいかにして権力を絶対化したかは説明するまでもないだろう。
いまの金正恩はおなじことをやっているだけで、つぎに台頭する権力側近を粛正するだろう。おどろきに値しない。

つぎなる問題は香港発の様様な情報である。タイミング良く、しかも残忍な印象を世界に振りまくことに成功している。これは香港の、そして香港のメディアに情報を流す或る勢力のワンクッションを置いた北京政府批判である。
情報戦争の裏側に隠れた中国国内の反政府勢力が、こうした機会をとらえて暗に中国政府も同様ではないかと信号を送っているのである。