パルデンの会

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ここまで救い出せなかったことを日本人としてみんなが反省すべきではないかとまで私は思う。

勝谷誠彦氏の有料ブログより転載


2014年4月15日号。<韓国では日本人観光客が減って困っているそうです。しかしその理由がよくわからないそうです。へえ>。


 2014年4月15日号。<
韓国では日本人観光客が減って困っているそうです。しかしその理由がよくわからないそうです。へえ>。


3時半起床。大阪。
「一億総懺悔」という言葉が大嫌いだが、
袴田巌さんの事件に関しては、ここまで救い出せなかったことを日本人としてみんなが反省すべきではないかとまで私は思う。
私は死刑存置論者だが、何度も触れているようにだからこそ、
その判決には慎重な上にも慎重でなければいけないと考える。と同時に死刑の判決を受けた受刑者にしても、袴田さんのようにいつそれがひっくりかえるかわからないという想像力が必要だ。つまりは、刑が執行されるその瞬間までは、きちんとした人間としての扱いを受けるべきなのである。その人権感覚が、なぜここまで北朝鮮のように愚劣なのか、私は司法関係者に聞いてみたいほどである。
司法の高級官僚たちは「批判されること」がない聖域にいる。
しかしそれは人を断罪する立場にいる以上、許されないことだ。今日はこのことにもあとで触れたい。
袴田さんが、やっと私たちの前に直接姿をあらわしてくれた。
<袴田さんピース/半月ぶり公の場に>
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11084670.html
<「袴田事件」で死刑が確定し、
再審開始決定で釈放された袴田巌さん(78)が14日、ほぼ半月ぶりに公の場に姿を見せた。日本弁護士連合会が東京都内で開いた報告集会に出席し、「よろしくお願いします」とあいさつした。>
涙が出る。よく頑張ってくれた。
この歳まで闘い続ける事ができたというのは、ランカーのボクサーとして鍛え抜いた日々があったからだろう。今やランカーではない。袴田巌は名誉世界王者だ。しかし。
<袴田さんは姉のひで子さん(81)と出席。
兄の遺品というジャケットを着て、ピースサインを作り、会場に入った。マイクの前で積極的に話そうとしたが、うまく話すことはできなかった。弁護団は長期の拘置による拘禁症状とみている。>
この責任を日本国はどうとるのかね。再審制度というのは「
ひょっとすると冤罪かも知れない」という危惧のもとに作られている。であれば、再審で(袴田さんはまだ確定していないが)無罪となった時には、拘束した時と同じ状態で家族のもとに戻すのが国家としての責任ではないのか。もちん加齢によるさまざまな障りは出て来るでしょうよ。しかし、懲役ではなく確定死刑囚であれば、その瞬間まではきちんとした心身の状態を維持するはずではなかったのか。
はからずも今の袴田さんの症状は、
それがなされていないということを示している。先日も書いたが、2、30年前までの死刑囚は前日に通告があり、家族との別れも許されていた。国権の最高機関である国会が法律を決めたわけでもないのに、いつの間にこんなことになったのか。だからズルズルと「実態」をかえていく官僚は怖いのだ。私たちが選んだ政治家による文民統制がなされていなかったことになる。袴田さんがどうしてこういう状態になったのか、国会は法務省の役人を呼んで、きちんと問いただすべきだ。
新聞各紙は今回の集会を「袴田さん」という呼称で伝えた。
読売新聞だけが違ったことは特筆しておきたい。
<袴田元被告がVサイン、支援者に「よろしく」>
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140414-OYT1T50073.html
大マスコミの卑劣さを示す典型的な例である。<元被告>
って何だよ。そのあと「確定死刑囚」になっているのだから「さん」づけをする根性がないのなら「袴田死刑囚」と書くがいい。だって再審はまだ始まっていないのだから「身分的」には「死刑囚」である。他の大マスコミは腐ってもそれぞれの取材で無罪を確信しているから「袴田さん」という呼称にそのオピニオンを込めているのである。読売新聞は違うということだね。

その袴田さんを巡って、講談社がいい仕事をしている。そう、
これを本来ならば新聞社やテレビ局といった大マスコミがやるべきなのだが、記者クラブでズブズブの連中にできるわけがない。『現代』よくやった。記事のトップをリンクするべきところだが、今回はまず見せたい図表が載ってきる最後のページを貼る。
袴田巌さんの捜査と裁判にかかわった、主な刑事・検事・
裁判官>
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38938?page=5
ぜひ覚えておいていただきたい。
ちょっとここは隣国の告げ口ババアの真似でもしますか(笑)。「勲章もらっているけど、あの人は無実の方を殺しかけたのよ」とか囁きましょう。何よりこの方々の栄達ぶりを見てくべし。やはりトップページもリンクするので、順に読んでいって欲しい。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38938
当時の現場での異様としか言えない振る舞いは敢えて引かない。
ここではそうした、下手をすると無実の人を殺す「殺人犯」になっていた連中がどういう栄誉を与えられているかについての記録を引いておく。繰り返すがよく取材している。いい記事だ。週刊誌根性を見せてくれているね。
<吉村検事はその後、長崎地検佐世保支部長、東京高検検事、
甲府地検次席検事、仙台地検検事正と順調に出世。'02年春の叙勲で勲二等瑞宝章を受章している「エリート検事」だ。>
<「原判決に事実誤認はない」
と上告を棄却した宮崎梧一最高裁裁判長は'86年秋の叙勲で勲一等瑞宝章を受章している('03年に死去)。>
<「5点の衣類は長期間、味噌の中に漬け込まれたことは明らか」
「共布の発見に証拠の捏造をうかがわせる事情は見当たらない」と袴田さんの足かけ27年におよぶ再審請求を棄却した最高裁の判事にしても、今井功裁判長と中川了滋裁判官がともに旭日大綬章を受章している。>
旭日大綬章は親授ですよ。ということは、
こいつらは畏れ多くも天皇陛下を騙しているのである。本来ならば剥奪せよと私は言いたいが、綸言汗の如し。陛下がなされたことは変更できない。昔ならば君側の奸が腹を切って詫びたことだろう。
実は日本国はなかなかに怖い国なのである。あなたも、あなたも、
いつ「犯罪者」にされるかわからない。司法によって「犯罪者」にされることはなくとも、下劣なメディアや衆愚の手にあるネットによって、いつでも「水に落ちた犬」にされる。そうならないためには、よほどの注意をし、手に武器を隠し持っていなくてはいけない。
私なんて「逮捕されていないだけ」である(爆笑)。
安全保障についてよくここで書くが、それを学んでよかったと思うのは、自分を護ることに役立つからだ。しかし責任を持って護れるのは自分だけだ。畢竟、私はこうしてひとりだけの人生だ。
でも袴田さん、みんなの前に出られてよかったね。きっと、
体調も良くなる。後楽園の「袴田シート」に座る日を待っているよ。


追加
 <「日本人観光客が来なくて/完全に終わったようだ」/
韓国南大門商人の声>
http://japanese.joins.com/article/103/184103.html?servcode=300&sectcode=300
<最近2年間はずっと赤字だ。南大門は実際、言葉だけが「市場」
で、外国人顧客が中心になって長いからだ。私たちには日本のお客さんが大部分なのに急に足が途絶えた。来月初めはゴールデンウイークじゃないかって。来ない、来ないんだよ。昨年も来なかった。>
お笑いのネタとしては全文を読んでいただいた方がいいかと。
南大門市場、私も大好きだった。明洞の小さなホテルに泊まって歩いていって、オデンでぼったくられたものだ。それもでも、ゲーム。私は朝鮮人の友人も多いし、いい奴もいっぱいいる。しかしいつも思うのが「なんでオノレがそうなったのかわからないのかね」だ。
<円安で日本の景気も悪いからだろう。その上、
実のところソウル駅にある大型マートへ観光客が相当移ってしまった。>
ユ・シンジャ社長(59)、違うって。
おたくの告げ口ババアが悪口言ってまわっているからですよ。日本人はゼニカネの問題よりもそういう誇りの方を大切にするのだ。そこがあたんなたがたと違うところです。
しかし、振り返ってみれば南大門市場が面白いのは「
詐欺師の巣窟」だったからだ。ライターでフェイクの皮を炙ってみせて「ホンモノ、ホンモノよ」。どれほどの偽ロレックスを買ったことか(当時は持ち込みは違法じゃなかったのよ)。そういう時代が終わったのに、あそこは国家全体としてまだやっている。北も南もね。気の毒に。