パルデンの会

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「自民党、感じ悪いよね」に象徴される安保法制反対論者たちの「幼児性」




勝谷誠彦の××な日々。 deliver@katsuyamasahiko.jp crmstyle

勝谷誠彦氏の有料ブログより転載

8:59 (3 時間前)
 2015年7月16日号。<

自民党、感じ悪いよね」に象徴される安保法制反対論者たちの「幼児性」>。


 前略

 恥ずかしい。何がって、この国の民主主義と議会政治がである。これには国会はもちろん、その外で騒いでいる連中、煽り立てる大マスコミなどなどすべてが含まれる。海外の工作員の方々から「日本は大丈夫ですか」というメールをたくさん頂戴している。御心配はもっとだ。安全保障法制を巡る馬鹿騒ぎを見ていて私が感じるのはひとことで言って「幼児性」である。攻める方も守る方も騒ぐ方も「幼児性」しか私には感じられない。
 今朝の朝日新聞はまるで極左の機関紙だった。大きな活字で安保法制の委員会での可決について叩き続ける。もう理屈もへったくれもない。あちこちからど~でもいい方々を引っ張ってきては罵詈雑言の数々。天声人語などただの感情論だ。
 
http://www.asahi.com/paper/column.html?iref=com_gnavi
 たったひとりのどこぞの学者の意見をただ紹介しているだけ。それでオチが、
 <国民の理解が進んでいないことを認めながらの暴挙は国民に対する侮辱でもある。怒りの声がいよいよ高まり、広がるのは必定だろう>
 ウィットも何もない。これではコラムではなくただのアジ演説だ。どうも朝日は、今回は若干の世論のバックアップがあると思って「暗黒時代」から脱出をしようと目論んでいるように見える。政治面から社会面、天声人語まで「記者総動員法」の発令だ。昨日の夕刊の素粒子も「遅れまい」とその流れに乗ったのだろうが、いかんせん軍事音痴を暴露してしまっている。
 <なんか感じ悪いよね。どころではない。理解など不要という強行突破。戦略が破綻した時の忌まわしき玉砕戦法>
 何言ってんの?玉砕というのは負け戦の時にやるんですよ。与党は正面突破で勝つわけでしょう。玉砕しちゃったら法案通らないじゃん。敢えて言うなら「銃剣突撃」か。「軍事を知らずして平和を語るなかれ」の見事な例だ。校閲や何かもこれを通すんだから、朝日の「軍事を知らない」度は凄い。よくその程度の知識で安保法制についてどうこう書けるものである。
 しかし<なんか感じ悪いよね>をとりあげたのはよかった。民主党の幼児性を扱うきっかになる。委員会で委員長席にプラカードを持った民主党議院たちが詰め寄った。ちなみに、議場へはプラカードは持ち込み禁止にすればどうか。言論の府であってプロパガンダの現場ではない。その中に「自民党、感じ悪いよね」というものがあって(外で騒いでいる連中も持っているが)私は目を疑った。
 国会とは理詰めで論議する場である。そこで与党の説明が足りないと民主党は言う。じゃあ「感じ悪いよね」は何なんだ。ただのダダッ子ではないか。「あいつ、何か感じわるいよね」は完全にいじめだ。普段いじめについてどうこう言っているくせに、国会の場でそれを使うのか。子どもたちの間ではもうはやっているかもしれないよ。「ナニナニ君、感じ悪いよね」。ほんと、子どもか。
 それでいて今日の本会議は欠席するという。出席して堂々と反対する姿を見せるのが本来の議会政治だろう。拗ねる、サボる、罵る。「民主党、何か感じ悪いよね」だ。
 大マスコミはしきりに安倍晋三首相は説明不足だ」と書き立てる。では聞くが、あと100時間説明すれば、野党は賛成に回るんですか。絶対に回るまい。「最初に反対ありき」なのだ。だったら国民の税金を使ってズルズルと審議を伸ばすのは無駄ではないか。それ以前に、こんなことをしている間にも支那尖閣諸島などに手を伸ばして来る可能性がある。審議延長になれば、その空隙を突いて来る可能性がなくはないと私は考える。それがシビアなパワーポリティクスいうものだ。しかし大マスコミはどこもそうしたリスクについては書かない。
 安倍晋三首相も「これからもっと理解を求めていく」とか言わなきゃいいのになあ。そそも国会の外で騒いでいる連中は「理解をする気」があるのだろうか。こちらも「反対ありき」ではないのか。かつて安保闘争の時に有名だった闘士たちに後に聞くと「条文なんて読んだことがなかった」という答えがずいぶんとあったという。「アンポハンタイ」が「騒ぐ理由」としてあったからみんなで叫んだだけだったのだ。
 テレビはしきりに街頭インタビューをする。しかし返って来る答えは「戦争に巻き込まれそうでねえ」「徴兵制につながるんじゃないかと」。アホか。いずれも大マスコミが新聞を売り視聴率を上げるために奴らが「衆愚」だと思っている方々に媚びてわめいていることだ。それにそのまま乗せられている連中に話を聞いたところでタコが自分の足を食っているようなものである。
 私がインタビュアーであればもう一歩踏み込む。「どのあたりが戦争につながるんですか」「徴兵制についてはどこにも書かれていないんですが、どこをご覧になって徴兵制につながると?」。まともに答えられるヒトはそうはいまい。「気分」なのである。答えられたヒトだけをオンエアすればよろしい。ひょっとすると一人もおらずにクルーは「路頭に迷う」かも知れない。
 人々が集まって騒いでいることが「民意」だと見るのはきわめて危険である。大マスコミがそう煽るのはある意味で詐欺だと私は感じている。さきほどの「アンポハンタイ」に戻れば、騒ぎが過ぎればまるでそんなことはなかったのように事態は収束した。
 「就職が決まって 髪を切ってきた時」
 言うまでもなくユーミンの『「いちご白書」をもう一度』の有名なフレーズだが、そうやって社会に潜り込み、日本を無茶苦茶にしたあげく、今は登山にあけくれて遭難ばかりしてまだこの国に迷惑をかけている。
 今とまったく同じく国会や官邸にフラカードを持って押し寄せた機密保護法はどうなったんでしょう。ほとんど話題にならないではいか。ちなみに、運用していて何か問題が出てきているかい?あの時騒いでいた人々は、今度は「9条守れ」のプラカードを持って同じように喚いているのだろうか。そんなものなのである。だから与党は強行突破したとも言える。この国は熱しやすく冷めやすい。通ってしまえば必ず、忘れる。まあ、いい国民性ではある。お隣みたいに、熱しやすく熱しやすいというよりは。
 ちなみに原発再稼働反対の運動はもっとしたたかでしょう。世論調査の結果もそうは動かない。これは「自分たちの命に直接かかわるのがわかっているから」だ。戦争に巻き込まれるだの徴兵制だのというのは、どこか本能的に「そんなことないでしょ」と喚いている人々も心の底では感じているのではないか。だから原発に関しては政府も強く出られない。外堀からじわじわと埋めようとしているが、慎重だ。
 同じことが昨日書いたように、国立競技場についても言える。「自分のサイフに置き換えると、許せない」という皮膚感覚があるからだ。だから、この論議はこれから面白いのだ。私が予言したような展開になってきたでょう?予想したよりも早い。おそらく、安倍さんはどこかで決意して森喜朗さんと膝詰め談判をするのではないか。となれば支持率も上がる。
 <新国立計画の見直し検討/政府、巨額工費批判受け>
 
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015071690070351.html
 <政府は十五日、二〇二〇年東京五輪パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設計画を見直す検討を始めた。工費が基本設計時を約九百億円上回る二千五百二十億円に膨らんだことに、世論の批判が高まったことを受け、費用の縮減が可能かどうか検討する。>
 すみません。昨日の見出し、勘違いでしたね。「膨らんで」2520億円でした。900億円を引いたのが当初の「見積もり」ということです。落としどころはどうも2000億円を切るあたりになるのではないか。それにしても高いけどね。当然これは支持率にもかかわって来る。最後は「私が決めました」と森さんを抑え込んで安倍さんが宣言すると、また人気が出るだろう。

 外務省は正式に抗議すべきだ。
 <日本国旗「踏みつけ」/「勝利の象徴だ」中国が抗日勝利70年展を公開、最後は習主席賛美>
 
http://www.sankei.com/politics/news/150715/plt1507150055-n1.html
 <日中戦争の発端となった1937年の盧溝橋事件が起きた、北京市郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館で15日、「抗日戦争と世界反ファシズム戦争勝利70年」を記念する展示が、各国の駐中国大使や外国メディアらに公開された。日中外交筋によると、在北京の日本大使館関係者は参加しなかった。>
 そしていちばんの問題はここ。
 <ガラス張りの床の下に日本国旗を並べ、その上を参観者が歩く仕掛けもあった。>
 
http://www.sankei.com/world/photos/150715/wor1507150035-p1.html
 どういう神経をしていれば、こういう無礼なことができるんだ。まあ、そういう国民だが。私が怒りに全身が震える思いがするのは、ただの日章旗ではないことだ。良く見れば書き込みがある。おそらく「武運長久」などと書かれ、故郷の人々が寄せ書きをしているのだろう。まさに日本人の魂である。誰か行かれた方は旗をひとつひとつ撮ってきてくれませんか。出身地がわかる可能性もある。そこの出征兵士の末裔の方々がどう思うのか、ぜひたずねたい。そしてその思いを支那の無礼者どもにぶつけてみるとどうだろう。

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