♪協議は続くよ 何処までも♪
何処まで?
新たな裁判まで!
国・県「判決に従がいます」
国・県「判決の実現に協力します」
☆
昨日、国と県の和解成立後初の協議が行われた。
この時点で双方の意見は全面対立。
昨年の集中協議はこの全面対立に双方が一歩も引かなかった。
その結果が提訴の乱発ではなかったのか。
そこで多身谷裁判長の和解勧告に同意した双方が、和解条項に従がって協議したのだが・・・。
協議が平行線をたどるのは予想通りで、国と県の間で再び訴訟になるのは必至の情勢だ。
ただ、和解により裁判が一本化され、国、県の両者が裁判長に「判決に従がう」との言質を取られている。
さらに、「判決確定後は、直ちに同判決に従がい、同主文およびそれを導く理由の趣旨に沿った手続きをするとともに、その後も同趣旨に従がって協力して誠実に対応することを相互に確約する」と記述した和解条項を受け入れている。
国の思う壺だ。 勿論国が勝訴するという想定だが・・・。
■一面トップ
新基地協議 平行線
県と国 和解後初 作業部会を設置
米兵暴行 知事が抗議
県、係争委へ審査申し出
きょう初会合 国の違法性指摘
■二面トップ
揺れる和解の土台
辺野古の是非議論せず
取り消し本質争う
■三面トップ
「円満」早くもずれ
政府と県 見えぬ着地点
作業部会に双方思惑
5年内停止 逃げる国
北部訓練所 県は保留
国、移設へ透けて見える打算 辺野古訴訟和解の裏側
■社会面トップ
係争委 急ぐ審査
「相当の作業が必要」
委員長 前知事陳述も視野
県の承認過程 解明を 新藤宗幸氏(千葉大名誉教授)
件が話の審査長期化も 本多滝夫氏(龍谷大学教授)
新基地めぐり平行線 沖縄県と国、裁判和解後初協議
【東京】沖縄県と政府は23日、名護市辺野古の新基地建設をめぐる代執行訴訟の和解成立後初となる「政府・沖縄県協議会」を首相官邸で開き、和解条項の内容を協議するための作業部会を設置することで合意した。来月にも初会合が開かれる見通し。ただ、新基地建設に対する双方の主張の隔たりは大きく、議論は平行線だった。
協議会は、和解条項にある「円満解決に向けた協議」の初会合の位置付け。翁長雄志知事が政府に「辺野古が唯一の解決策」とのかたくなな固定観念にとらわれずに協議を進めるよう求めたのに対し、菅義偉官房長官は会談後の記者会見で「辺野古が唯一」と強調するなど、双方の対立は激しいままだ。
政府と沖縄県は23日、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に関する訴訟の和解後、初の協議を首相官邸で開いた。一方、同日、県は埋め立て承認を取り消した翁長雄志知事の処分に対し国が改めて出した是正指示を不服とし、第三者機関「国地方係争処理委員会」に再び審査を申し出た。
協議は4日の和解条項で裁判所が求めた「円満解決に向けた協議」に対応したもの。翁長氏は協議後、「円満解決に向けた歩み寄りを期待する」と述べたが、県が係争委に再審査を請求したことで「円満解決」は事実上、困難な情勢。“最終決着”は年明けにも出る再訴訟の最高裁判決までもつれそうだ。
政府は昨年12月の日米合意で早期返還を再確認した米軍北部訓練場(東村、国頭村)の返還実現を提案。地元自治体が求める観光振興を踏まえ、翁長氏に返還の条件であるヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)の非返還区域への移設作業に対する妨害行為の排除を要請した。一方、県は普天間飛行場の平成31年2月までの運用停止を求めた。菅義偉官房長官は「辺野古移設が前提」とした上で「やれることはやるのが安倍(晋三)内閣の方針。全力をあげたい」と応じた。
今後、国と県は事務方による作業部会を中心に、再訴訟の手続きと平行し議論を続ける。翁長氏が知事に就任した26年12月以降、一度も開かれていない「普天間飛行場負担軽減推進会議」を再開し、同飛行場の早期返還を目指す方針で一致した。
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第一回協議から和解条項を巡る解釈のずれも改めて表面化した。
和解に基づく新たな訴訟で県側が敗訴した場合、政府は県が移設計画に県が協力すると解釈する。
だが、県は移設阻止に向けた知事権限の行使は制限されないとしている。
和解条項の解釈については県議会の質疑で、翁長知事は「判決には従がうが、国の辺野古移設には拒否の権限発動」などと意味不明な答弁をしている。
翁長知事は会談後、この解釈についても作業部会で議論対象になるとの認識を示した。
一方、菅氏は記者会見で「和解条項に明快に書いてある」と議論の余地はないとの考えを示した。
まさに和解条項に明記された文言の読解力の問題である。
作業部会を設けても翁長知事側は自分の都合のいいように「独自の解釈」をするだろうが、結局、再度裁判になだれこみ、裁判長の判断を仰ぐことになる。
そして国の勝訴が確定したら県はこれに従がい、国の辺野古移設に協力せざるを得なくなる。