ブラウンバック氏は先週、ダライ・ラマの亡命先であるインド・ダラムサラDharamsala)でダライ・ラマと後継者問題について長時間話し合った。このときブラウンバック氏は、米国側としては、次期指導者を選ぶのは「中国政府ではなくチベット仏教徒ら」とする根本方針に世界的な支持を取り付ける方法を探っていると伝えたという。

 米首都ワシントンに戻ったブラウンバック氏はAFPに対し、「国連がこの問題に対処してくれることを願っている」と語った。

 同氏は、国連安全保障理事会UN Security Council)で拒否権を持つ中国が、いかなる行動も阻止しようと強硬に働き掛けてくる可能性があることを認めた上で、少なくとも加盟国が国連に対して声を上げることを望んでいると主張。

「世界的な影響力を有する世界的な人物であることから、早期に世界規模で話し合いを持つことが非常に大事だと考えている」と述べた。(c)AFP