米下院エネルギー・商業委員会の共和党員らは11月29日、米疾病管理予防センター(CDC)に書簡を送り、急増する中国の子供の呼吸器感染症を調査するよう求めた。
共和党のキャシー・マクモリス・ロジャース下院議員やモーガン・グリフィス下院議員らは書簡の中で「中国で新型コロナが急拡大し始めたとき、中国(共産党)がCDCの取り組みなど国際的な対応を妨害したことは広く知られている」と指摘。中国共産党に過度に配慮するWHOも信用できないとし、CDCに立ち上がるよう求めた。
質問リストには呼吸器感染症の増加について、CDCが中国に求めた具体的な情報があるのか、またあればその具体的な情報と中国側が回答するのに要した時間などが含まれている。
グリフィス氏はエポックタイムズの姉妹メディア「新唐人」に対して「中共が事実を公表するとは思えない。中国で拡大している肺炎から米国を守るため、我々が何をすべきかを考える必要がある」と述べた。
米元国務省コロナ調査主任デービッド・アッシャー氏によれば、新型コロナの初期、米国や同盟国はウイルスの特定を支援するため専門家チームを中国に派遣するなどと援助の手を差し伸べたが、中国側はすべて拒否したという。
現在、過密状態の病院や診療を求める長蛇の列に対する懸念から、中国国家衛生委員会は、全国の病院に対して診療時間の延長と診療所の増設を呼びかけている。
最前線に立つ中国人
現在中国では、肺炎急増に伴い多くの学校は生徒に自宅待機を指示している。
中国南西部の雲南省に住むある女性は、4人の子供全員が発熱しているとエポックタイムズの取材に答えた。そのうちの1人は半月前から熱があり、顔に吹き出物ができ、喉が腫れて化膿している。
「医師はあまり多くを語らず、薬を処方してくれました。私たちはそれを飲んでいますが、あまり効果がありません」
北京在住の林さんは、2人の子供の病気が彼女と夫にうつったと述べた。学校では、子供が病気になった場合、保護者は教師が監視するグループチャットにデジタル休暇申請を送信するよう求められている。
「毎日、病気で学校に行けない子供を見かけます」と彼女はエポックタイムズに語った。病気の学生のほとんどは咳をしており、症状が治まってからも数日後にぶり返したり、発熱したりする子供もいるという。