米バージニア州のマーク・ピーク上院議員(共和党)とチャップ・ピーターセン上院議員(民主党)は1月30日、バイデン米大統領に「中国共産党が犯した犯罪とその危険性に取り組む」よう求める書簡を作成した。
ピーク氏はエポックタイムズの取材に対し、米国上空を飛行する中国のスパイ気球の一件を挙げ、「バイデン大統領が目を覚まし、中国共産党に断固とした態度を取り、米国の立場を示すときだ」と述べた。
ピーターセン氏の義父は北朝鮮出身で、キリスト教徒だった一家は迫害経験を持つ。同氏の義祖父は、共産主義者によって死刑に処された。
「共産主義政権による宗教迫害問題は身をもって知るところであり、私は声を上げるつもりだ」と、ピーターセン氏は語った。
1月30日付の同書簡の中には、今年のバージニア立法議会でピーク氏が支持した決議文の写しが同封された。
ピーク氏は決議文で、「私はこの決議文を支持する。なぜなら、誰一人として精神的な修養のために迫害されるべきではないからだ。しかし不運なことに、信念を堅持する法輪功学習者たちへの迫害は今なお続いている」と述べた。
法輪功は法輪大法とも呼ばれ、真・善・忍に基づく修煉法。1996年、バージニア州に伝わった。3年後、法輪功学習者の数は国内で推定7000万人以上に達した。政権維持に危機感を覚えた中国共産党は1999年、平和的な修煉法の迫害を開始した。
過去24年間にわたって、法輪功学習者は労働収容所、精神病院、薬物リハビリ施設、非公式のブラック監獄、その他留置施設に収容されてきた。メディアによる誹謗中傷、奴隷労働、拷問、そして組織殺人などが行われ、数えきれないほどの人が亡くなった。中国国内に暮らす学習者は迫害により心理的ダメージや経済面の苦しみを強いられている。
ピーク氏とピーターセン氏は2020年、ほか47人のバージニア州議会議員とともに当時国務長官だったマイク・ポンペオ氏に書簡を送り、法輪功学習者が最大の犠牲者である強制的な臓器摘出の停止を求めた。「中国共産党による同意のない非道徳的な臓器狩り」を終わらせるために、「力強く、持続的な行動」をとるよう訴えた。
エポックタイムズはホワイトハウスと米国務省にコメントを求めている。