パルデンの会

チベット独立と支那共産党に物言う人々の声です 転載はご自由に  HPは http://palden.org

ISとの戦い  ロシアの治安機関の危機感 プーチンへの忠誠心と ウクライナ侵攻損害の隠蔽

 

 

モスクワ銃乱射犯、ウクライナと関連の証拠入手 ロシア捜査委

配信

ロイター

 

[モスクワ 28日 ロイター] - ロシア連邦捜査委員会は28日、モスクワ郊外のコンサートホールで22日発生した銃乱射事件について、実行犯が「ウクライナ民族主義者」と関連している証拠を入手したと発表した。 同委員会は声明で、実行犯がウクライナから多額の現金と仮想通貨を受け取ったとしたほか、「テロ資金」の調達に関与した別の容疑者を拘束したと明らかにした。 コンサートホール「クロッカス・シティ・ホール」で発生した銃乱射事件では、140人超が犠牲となった。ウクライナは銃撃事件への関与を強く否定している。

モスクワ銃乱射、ISに攻撃能力あったと信じ難い=ロシア外務省

 
[モスクワ 27日 ロイター] - ロシア外務省のザハロワ報道官は27日、モスクワ郊外で22日に発生した銃乱射事件について、「イスラム国」(IS)にコンサートホールを攻撃する能力があったとは「非常に信じ難い」と述べた。
モスクワ近郊のコンサートホール「クロッカス・シティ・ホール」で発生した銃乱射事件の死者数は少なくとも143人に達した。 ロシア非常事態省が新たに死者の名簿を公表した。
ザハロワ氏は、事件の背後にウクライナがいるとの主張を繰り返した。ロシアはこの主張につい、て証拠を示していない。
モスクワ銃乱射、ISに攻撃能力あったと信じ難い=ロシア外務省
ロシア外務省のザハロワ報道官は、モスクワ郊外で発生した銃乱射事件について、「イスラム国」(IS)にコンサートホールを攻撃する能力があったとは「非常に信じ難い」と述べた。3月22日、事件のあったコンサートホールで撮影(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)
一方、ISは犯行声明を発表。米当局もIS系組織によって行われたことを示す情報を入手していると発表した。ウクライナは関与を繰り返し否定している。
こうした中、ザハロワ氏は記者団に対し、西側諸国はウクライナおよびウクライナを支援する西側諸国から非難をそらす手段として、ISに責任を押し付けようとしているとした。
一方、ウクライナ国防省のブダノフ情報総局長は首都キーウ(キエフ)で開かれた会議で、ロシア当局が遅くとも2月半ば以降、大規模攻撃の準備について把握していたと指摘。現地メディアが同氏の発言を報じた。
 
ロシア当局が情報を把握しながら何もしなかったのは、攻撃の大きさを甘く見ていたか、ウクライナに責任を押し付けて高官を解任するためだとの見方を示した。
 
 

モスクワ銃乱射にウクライナ関与との主張、「ばかげている」=米高官

モスクワ銃乱射にウクライナ関与との主張、「ばかげている」=米高官
ホワイトハウスは28日、モスクワ郊外のコンサートホールで22日発生した銃乱射事件にウクライナが関与しているとのロシアの主張を「ばかげている」と一蹴した。27日撮影(2024年 ロイター/Maxim Shemetov/File Photo)
[ワシントン 28日 ロイター] - 米ホワイトハウスは28日、モスクワ郊外のコンサートホールで22日発生した銃乱射事件にウクライナが関与しているとのロシアの主張を「ばかげている」と一蹴した。その上で「イスラム国」(IS)が「単独で責任を負う」ことは明らかとした。
ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は記者会見で、米国はロシア治安当局に対し、モスクワでの大規模な集会に対する過激派による攻撃について書面による警告を伝えたと指摘。「先週のモスクワでの恐ろしい攻撃についてISが単独で責任を負うことは十分に明らか」とし、「実際、米国はこのテロ攻撃の阻止に協力しようとしたし、ロシア大統領府(クレムリン)もそれを認識している」と述べた。
これに先立ち、ロシア連邦捜査委員会は同日、銃乱射事件の実行犯が「ウクライナ民族主義者」と関連している証拠を入手したと発表した。 もっと見る
カービー氏はロシアの発表について「ばかげており、プロパガンダだ」とした。
 
 
 

アングル:ロシア情報機関に厳しい目、兆候見逃し乱射事件阻止できず

アングル:ロシア情報機関に厳しい目、兆候見逃し乱射事件阻止できず
モスクワ郊外で22日に起きた銃乱射事件をきっかけに、ロシアの情報機関である連邦保安庁(FSB)に厳しい目が向けられている。写真は事件現場の会場前で24日撮影(2024年 ロイター/Maxim Shemetov)
 
[ロンドン 25日 ロイター] - モスクワ郊外で22日に起きた銃乱射事件をきっかけに、ロシアの情報機関である連邦保安庁(FSB)に厳しい目が向けられている。プーチン大統領の敵対勢力の取り締まりで辣腕(らつわん)を振るう一方、今回の乱射事件では不意を突かれて多数の市民が死傷し、活動の優先順位や資源、情報収集のあり方が問われているためだ。
旧ソ連国家保安委員会(KGB)の流れをくむFSBは、国内でウクライナの破壊工作員を捜索し、反政府活動家を取り締まりつつ、敵対する外国情報機関の活動の妨害も図っている。
こうした多忙さが一因となり、今回の事件で犯行声明を出した過激派組織「イスラム国ホラサン州」など他の危機要因を見落としているのではないか、というのが専門家の見方だ。
米中央情報局(CIA)のモスクワ支局長を務めたダニエル・ホフマン氏は「あらゆることをいっぺんに手掛けるのは不可能だ。国内の締め付けを強めても、潜在的なテロ攻撃について必要な情報が得られないこともある。今回はそこで失敗した」と分析。「FSBはウクライナ戦争や反体制勢力への対応に追われているのだろう。乱射事件はその間隙(かんげき)を縫う形で起きた」と述べた。
 
FSBは22日のコンサートホール襲撃が「入念に」計画され、犯人は慎重に武器を隠していたと発表した。
ロシア大統領府は25日、乱射事件が起きたのは情報機関が対応に失敗したからではないかとの質問に、ロシアは西側諸国と対立しており、情報共有が以前のように行われていないと回答。
ペスコフ大統領報道官は「残念ながらこの世界ではどの都市も国も、テロの脅威と無縁ではいられないということだ」と述べ、ロシアの情報機関は国を守るため、たゆまぬ努力を続けていると付け加えた。
とはいえ、乱射事件で少なくとも139人が死亡、180人が負傷し、国民の安定と安全を守るというプーチン氏の以前からの公約は大きく傷ついた。ウクライナ戦争に伴う暴力をほとんど体感することがなかったモスクワ市民の間でも衝撃が広がっている。
<兆候を見過ごしか>
実行犯がISの指示を受けたのか、ウクライナと何らかのつながりがあったのか、まだ判然としない。しかし、事件につながる前兆があったにもかかわらず、見過ごされていたようだ。
 
安全保障アナリストによると、今回の事件は襲撃や逃走の仕方から犯人は会場を広範囲にわたり事前に偵察していたと考えられる。ロシアの地元メディアは、銃撃犯の1人が早い段階で事件現場に来ていたことを示す監視カメラの映像を公開した。
在ロシア米国大使館は7日、米国人に対し「過激組織がモスクワで、コンサートを含む大規模な集まりを標的にする計画が差し迫っているとの報告があり、推移を注視している」とする警告を発した。
だが、プーチン氏は19日にFSB幹部を前に演説し、西側の警告はロシアの動揺を図る策略にすぎないと述べた。
ニューヨークのニュースクールで国際問題を教えるニーナ・クルシュチェワ教授の話では、FSBはISを視野には入れていたようだが、プーチン氏はロシアが米主導の西側諸国との存亡を賭けた戦いに巻き込まれていると考えており、そうした状況下ではロシア政府が米国からの安全保障上の警告を額面通りに受け取ることは難しいという。
 
②<FSBが守るのはプーチン氏>
ロシアでの勤務経験を持つ元CIA幹部のジョン・サイファー氏は、FSBはプーチン氏と同氏に対する政治的脅威などに集中するあまり失態を演じてしまったのではないか見ている。「FSBは市民を守ることよりもクレムリンを守ることに力を注いでいる」と述べ、プーチン氏は今回の事件をテコに、新たな行動を正当化したり、西側諸国やウクライナに対抗したりするだろうと予測した。
今回の乱射事件では、ほかにも警告となるような動きが事前にあった。ロシア南部では2日、FSBの特殊部隊がISのメンバーであると特定した6人の武装集団を殺害。
また、FSBは7日、ISが計画していたモスクワのシナゴーグへのテロを阻止し、犯人が銃撃戦で死亡したと発表した。
イスラム過激派の研究者、リッカルド・ヴァッレ氏は、3月に入ってからの2つの事件で警戒を強めるべきだったと強調。「ロシア国内にISのネットワークが存在し、しかも武器を入手し、特殊部隊に対して強力に抵抗ができるものだと分かっていたなら、モスクワの治安機関に警鐘を鳴らすべきだった」と対応のまずさを指摘した。
 
2022年9月にカブールにあるロシア大使館が攻撃を受けた事件や、イスラム国ホラサン州による過去の声明や攻
 
 
 
 

「ロシアは2月にテロ計画把握」 ウクライナ高官が主張

配信

 

 ロシア・モスクワ郊外コンサートホールで22日夜に起きた銃乱射テロで、ウクライナ国防省情報総局のブダノフ長官は27日、「ロシアは2月15日には(計画を)把握していた」と主張した。 【地図で見る】ウクライナ戦況マップ  「(ロシアが軍事介入した)シリアにいる情報担当が入手し、モスクワにもたらされた」との見解を示した。  プーチン政権は「イスラム過激派が実行した」と認める一方、ウクライナに「黒幕」がいるという説に固執している。名指しで非難されているブダノフ氏は「ナンセンスだ。原則として民間人に対するテロは容認しない」と否定した。