パルデンの会

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米国務省は最新の人権報告書で、ロシア当局が法輪功を中国共産党の指示の上で、テロ対策法などを乱用していると批判した、法輪功学習者4人拘束, や 法輪功学習者の女性を2か月拘留している 

緊急報告:法輪功学習者4人、ロシアで拘束

緊急報告:法輪功学習者4人、ロシアで拘束
ロシアのイルクーツクで煉功する法輪功学習者たち (Minghui.org)
 
2024/05/05
 
更新: 2024/05/05
 

 

5月3日早朝、ロシア警察による法輪功学習者の家宅捜索が5件あった。「望ましくない組織」のために活動した疑惑で、4人が拘束された。ロシアの主要メディアが報じたが、法輪功に関して、中国共産党による誤った情報をそのまま流している

法輪大法情報センター張而平氏は次のように語っている。「今日、法輪功は世界100か国以上で自由に修煉され、歓迎され、祝福されています。共産主義の中国だけが法輪功学習者を悪者にし、迫害しようとしています…単に瞑想し、法輪功の教えを学び、『真・善・忍』の理念を日常生活に取り入れようとしているだけで、ロシア当局が法輪功学習者を逮捕するとは、あまりにもひどいことです」

「私たちはロシア当局に対し、中国共産党からの水面下での圧力に抵抗し、自国民の権利と自由を守るよう要請します。同時に、米国をはじめとする民主的な政府に対し、不当に拘束された法輪功学習者たちの即時釈放を求めるように要請します」

拘束者の1人であり、モスクワで法輪功の煉功グループの連絡先となっていたナタリア・ミネンコワ氏に関して、ロシアのメディアは「セクトの指導者」とし、ロシア刑法284条第1項「外国または国際的な非政府組織の活動を行うこと」に対する規制に基づき逮捕されたと伝えている。過去にロシアでジャーナリストや市民団体の取り締まりのために適用された条項である。ミネンコワ氏は5月4日に出廷する予定である。他の3人の学習者は証人として拘束されているという。

ロシアでの人権は広汎に悪化している。2002年に制定された「過激主義」に関する法律は、広範で曖昧な解釈により言論や信仰の自由を脅かす可能性があると批判されてきた。この法律が適用された顕著な事例として、2008年8月、地方裁判所が、法輪功の主要な書籍『転法輪』などいくつかの法輪功関連資料を「過激派文献」と裁定したことが挙げられる。さらに2020年7月、ロシア検察庁は7つの法輪功関連の団体を「望ましくない」としている(関連英語記事)。

ロシア政府による最近の法的行動として、2022年2月、9人の法輪功学習者が「米国務省の諜報員」として起訴された(関連英語記事)事例、2024年4月のピャチゴルスクの住民が法輪功について話したことで裁判にかけられている事例が挙げられる。今回の逮捕に伴い、ロシアのメディアは法輪功に関する虚偽の説明をそのまま報道している。

張而平氏は次のように指摘する。「世界では、法輪功学習者は個人の穏やかな精神修養のために歓迎され、しばしば称賛されています。このような全く不当な行為によって、ロシアは不幸にも中国と肩を並べて法輪功を弾圧する国となりました。この前例のない弾圧は、基本的人権の重大な侵害です」

「法輪大法情報センター」は、ミネンコワさんの裁判を含め、この記事の進展を引き続き追って報道して参ります。お問い合わせは contact@faluninfo.net (英語のみ)まで。

英語原文:https://faluninfo.net/urgent-appeal-four-falun-gong-practitioners-detained-in-russia/

※Falun info(法輪大法情報センター)ウェブサイトから転載

大紀元スタッフ 
 
 
 

ロシア当局、法輪功学習者の女性を2か月拘留 米ホワイトハウスが懸念示す

ロシア当局、法輪功学習者の女性を2か月拘留 米ホワイトハウスが懸念示す
ロシア当局により拘束され、2か月の勾留が下った法輪功学習者のナタリア・ミネンコワさん(大紀元
 
2024/05/06
 
更新: 2024/05/05 

ロシア当局は中国共産党と歩みを揃え、自国内で信仰への弾圧を強めている。モスクワ市トゥシンスキー地区裁判所は4日、法輪功学習者であるナタリヤ・ミネンコワ氏(46)について、2か月間の拘留を命じた。米ホワイトハウスは本件について懸念を表明した。

ロシア警察は3日、モスクワの法輪功学習者5人の自宅を家宅捜索し、4人を拘束したほか、法輪功関連の書籍などを押収した。家宅捜索の様子は警察によって録画され、公開された。拘束された4人のうち1人は釈放されたが、ミネンコワ氏ら3人は翌4日まで拘束された。

ロシア国営通信インタファクスは「好ましくない組織の活動」に対して法執行したと報じた。根拠となる法律は、2015年に制定された刑事法だ。当該法律は、独立ニュースメディアや米国のシンクタンクなど、100以上の組織を対象に取り締まりを行うもの。

いっぽう、ナタリヤ・ミネンコワ氏が所属する「法輪大法センター」は、取り締まりの根拠となっている法律によって違法と定められていない。また、「法輪大法センター」はロシア司法省が当該法律をもとに定めた違法組織のリストにも含まれていない。

ロシアは2022年2月に中国当局と「上限を設けない」パートナーシップ協定を締結した。その後のウクライナ戦争を通して、ロシアは対中依存をますます強めてきた。法輪功への弾圧は、中露の緊密な連携を如実に表している。

中国の伝統的な修煉法である法輪功は、1992年5月、李洪志氏により伝え出された。優れた健康増進効果があったため口コミで広がり、最大1億人もの人々が学んだと推定されている。

1999年当時、法輪功の人気ぶりを恐れた江沢民は弾圧を開始。以来、多くの学習者が不当な逮捕や拷問、収監などの非人道的な迫害に遭っている。

法輪大法情報センターのレビ・ブラウダ事務局長は「ミネンコワ氏がしたことは、公園で気功をして、自宅で法輪功の書籍を読むというだけのことだ。法輪功は宗教でもカルトでもない」と指摘。中国共産党プロパガンダを引用するロシア政府系メディアの報道は「完全に間違っている」と批判した。

さらにブラウダ氏は、「全世界において、中国共産党だけが法輪功を悪者扱いし、弾圧してきた。ロシア当局には、中国共産党の圧力に屈することなく、自国民の権利と自由を守ることを求める」と呼びかけた。

ホワイトハウスも注視

ホワイトハウスのジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は6日、ロシア当局による法輪功学習者への不当な扱いについて「ロシアが言論・報道・集会・信教の自由に関して、あらゆる人々を弾圧するのは驚くに値しない」と述べた。米紙主催の講演会に出席したサリバン氏は、中ロ関係の緊密化を指摘し「我々は両国の関係を注意深く見守っている」と語った。

ロシアのプーチン大統領は今月中に中国を訪問する予定で、ウクライナ侵攻開始以来初の外遊となる。

ロシアでは2011年、法輪功の書籍「転法輪」の発行を禁止した。2021年には複数の都市で法輪功学習者が家宅捜索されている。 

このような状況に対し、米国務省は最新の人権報告書で、ロシア当局が法輪功をターゲットとして、テロ対策法などを乱用していると批判した。

米国際宗教自由委員会(USCIRF)のスージー・ゲルマン委員も「ロシアが法輪功関連団体を『好ましくない』として禁止することは、国際的に保護された信教の自由への明白な違反だ」と指摘し、法輪功学習者らに対する訴追の停止を求めた。

大紀元の姉妹メディア新唐人テレビ(NTDTV)の取材に答えたゲルマン委員は、「ロシアは法輪功学習者の平和的な活動を犯罪として扱おうとしているが、これは断じて容認できないことだ。プーチン政権下で宗教的少数派の権利が危機に瀕している。国際社会は団結して、ロシアにおいて信教の自由が尊重されるよう、要求していかねばならない」と、人権状況の改善を訴えた。

欧州人権裁判所は2月、法輪功関連資料の発行を禁止するロシア当局の行為は「違法」であるとする判決を下した。

日本の安全保障、外交、中国の浸透工作について執筆しています。共著書に『中国臓器移植の真実』(集広舎)。