8月22日、中国外務省の毛寧報道官は、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(89・写真)の外国訪問について、中国はいかなる国もいかなる口実であれ認めることに断固反対すると述べた。写真は6月、米ニューヨークを訪問するダライ・ラマ14世(2024年 ロイター/Jeenah Moon)
[北京 22日 ロイター] - 中国外務省の毛寧報道官は22日、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(89)の外国訪問について、中国はいかなる国もいかなる口実であれ認めることに断固反対すると述べた。
米国務省は、同省とホワイトハウスの高官が21日にニューヨークでダライ・ラマと面会し、「チベット人の人権向上に向けた米国のコミットメントを再確認した」とする声明を発表した。
中国はダライ・ラマを危険な分離主義者と見なし、あらゆる国の当局者による接触に反対している。
毛寧氏は定例記者会見で「中国は米国に厳重に抗議した。わが国は、ダライ・ラマが米国で政治的分離主義活動を行うことを認めない」と述べた。
中国は先月、チベットの自治権拡大要求を巡る紛争解決を中国政府に迫る内容の米法案にバイデン大統領が署名したことを受けて強く反発。自国の利益を「断固として擁護する」と表明した。