パルデンの会

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 ヒズボラの軍事組織「ラドワン軍団」の指導部ほぼ壊滅か    部隊長、訓練部長、作戦部長ら15名の指導者が死亡

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 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)9月23日(月曜日)
      通巻第8422号  <前日発行>
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 ヒズボラの軍事組織「ラドワン軍団」の指導部ほぼ壊滅か
   部隊長、訓練部長、作戦部長ら15名の指導者が死亡
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 イスラエル軍の発表ではヒズボラ武装組織『ラドワン軍団』の最高司令部およそ15名が9月17日のポケベル、18日のウォーキートーキー爆破と、19日からのレバノン南部空爆によって死亡したと発表された。
 現時点でポケベルとウォーキートーキーの爆発による死者は37名、負傷者は3200名に及ぶ。

 ヒズボラの指導者はハッサン・ナスララ(現地読みはハサン・ナスルツラーフ)で、三代目の書記長である。
彼はベイルートで育ち、15歳の時にアマルへ加盟した。指導力見出されイラクへ留学し、22歳のときにアマルが分裂したため、ヒズボラに加入し、イスラエルとの多くの戦闘に参加した。

アマルは1974年にシーア派イスラム協会の軍事組織として結成され、親シリア色が濃く、またファタハから資金援助を得ていた。
 ナスララはベイルート南部の秘密要塞で健在と言われる。

 ラドワン軍団で指揮を執った軍司令官モハマド・カセム・アルアダール。作戦部長だったハッセン・ユセフ・アバダルタール。訓練部長だったアブ・ハッサン・ナミール。武器調達責任者だったフセイン・アーマド・ダーラジらが死亡した。

 中東の武装組織の特色は指導者が不在となると軍隊としての機能をうしなう。ヒズボラは著しい戦力低減となって、以後、イスラエルとの戦争に決定的に不利となる可能性が高いとされる。

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