人の歯入りソーセージ 人の歯入りシューマイ 「遺体再利用」の噂は本当だった?=中国【動画あり】
古くから中国には「民以食為天」という言葉がある。「民は食をもって天となす」すなわち食は民の命の根幹であり、国家の安定すら左右するという意味だ。
それほどまでに「食」を大切にしてきた国で、いまやその「食」が最も信頼できないものになっている。
かつては「安全かどうか」が論じられていたが、今ではその議論すら通り越し「何が混ざっているのか分からない」という恐怖の境地に達している。
そして今回、ついにソーセージやシュウマイといった庶民の味から「人間の歯らしきもの」が見つかったと報じられた。
10月14日、吉林省白山市の市場で購入したソーセージから、人の歯のようなものが3本見つかった。発見した市民は動画を撮影して通報し、現地当局は「調査中」と説明した。その後、販売業者が謝罪し、事態はあっけなく「和解」という形で幕を閉じた。
同じ頃、広東省東莞市でも13日、全国展開する中華軽食チェーン「三津湯包」のシュウマイを食べた男性が「人の歯のようなもの」2本を吐き出した。
拾い上げた異物は形も色も、どう見ても歯だった。しかも獣のものではなく、明らかに人間の歯に見えたという。
店側は「製品は本社工場から一括配送されており、品質に問題はない」と主張したが、調査を進める姿勢は見られず、被害者が求めた1千元(約2万円)の賠償にも応じなかった。
代わりに提示したのは、商品の10倍価格にあたるわずか140元(約3千円)。
結局、真相究明の声は握りつぶされる形で、店は早々に幕を引いた。
この二つの事件はいずれも中国メディアで報じられたが、歯がどこから、なぜ混入したのか、その経路は今も明らかにされていない。
こうした事態が相次ぎ、「食卓にも人間の歯が入っているとなると、肉のほうはすでにお腹の中か」?そこまで想像したら、誰もが思わず吐き出しそうになる。
相次いで投稿された映像や写真がSNSを駆け巡り、「怖すぎる」「遺体再利用」「人肉を食べさせられているということか?」といった声が広がった。恐怖と不信は国の境を越え、海外のユーザーまでハッと我に返り、最近口にした中国製の肉製品を思い出し、胸の奥がざわついた。それもそのはず、中国製の肉製品は今や世界中に輸出されているのだ。
「遺体再利用」
中国では、かねてから「遺体再利用」の噂が絶えない。
2023年、広西自治区柳州市のレストランで出された骨付きスープの骨から、外科手術に使われる医療用ボルトが見つかったと報じられた。ボルトの形状は四角い頭部を持ち、一般的な家畜用ネジとは異なる仕様。専門家の間では「チタン製の手術用固定具の可能性がある」との指摘があり、SNS上では「人骨ではないか」との声が広がった。

さらに、山西省では、遺体を違法に収集して生物材料に転用していたとされる企業「奧瑞生物材料」が告発され、葬儀場・病院との癒着が指摘された。死体を「再利用資源」として扱う構造が、すでに産業化しているとの報道もあった。
また、江西省の胡鑫宇(こ・きんう)事件をはじめ、若者の失踪や臓器狩りの疑惑は海外メディアでたびたび報じられている。中国国内では厳しい検閲のもとで公式報道はほとんど封じられているが、それでも市民のあいだでは人づてに噂が広がり、「何かがおかしい」との不安がくすぶっている。
失踪した人々の遺体は、ほとんど見つからない。もしそれらが「再利用」されているとしたら…?考えたくはないが、その可能性を完全に否定することはもはや難しい。
信じたくない人は多い。しかし、「まさか」はもはや通用しない。
スープから医療用ボルト、ソーセージから歯、焼売から歯、その連鎖はあまりに異常である。
食卓の安心が完全に崩れた中国社会で、消費者の恐怖はすでに「味」の問題ではなくなっている。