【ワシントン時事】バートン米大統領副報道官は23日、大統領専用機上で記者団に対し、オバマ大統領が北朝鮮による韓国・延坪島砲撃について「激怒している」と述べた。大統領は同日中にも李明博韓国大統領と電話で対応を協議する。
同副報道官はまた、「米国は同盟国・韓国を防衛し、域内の安全と安定を確保するために必要な対応を取ることに全力を挙げる」と強調した。
オバマ大統領は、23日午前3時55分(日本時間同日午後5時55分)、ドニロン大統領補佐官(国家安全保障担当)から砲撃事件に関する報告を受けた。また、同補佐官とクリントン国務長官、ゲーツ国防長官は同日、ホワイトハウスでこの問題を協議した。
米、北朝鮮を「強く非難」 中国は冷静対応呼び掛け
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オバマ政権は経済制裁などの「北朝鮮包囲網」強化を視野に、日韓などの同盟国や国際社会と連携。さらに中国に対し、北京入りしたボズワース北朝鮮担当特別代表らを通じ、北朝鮮の“暴走”を制御するよう求める構えだ。
中国外務省の洪磊副報道局長は23日の定例記者会見で「朝鮮半島の平和と安定に有利となるよう行動することを希望する」と述べ、事態を注視していく考えを示した。
2010/11/23 23:51 【共同通信】
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北朝鮮と韓国との砲撃戦を受け、今後の対応について答える菅直人首相=首相官邸で2010年11月23日午後5時15分、梅田麻衣子撮影(毎日新聞) |
北朝鮮の行為「許し難い」=米韓と緊密連携―追加制裁検討・政府
時事通信 11月24日(水)0時2分配信仙谷長官は会見で「現時点で、国民生活に直ちに影響を及ぼす事態ではないと認識している」として、国民に冷静な対応を呼び掛けた。また、北朝鮮に対する追加の制裁措置を検討する考えを明らかにした。
北朝鮮による砲撃について、仙谷長官は「挑発行為」と指摘し、「偶発的な事件ではない」との見方を示した。北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議に関しては、「北朝鮮がベクトルを逆向きにしている」と述べ、協議開催は困難との認識を示した。さらに、事態の推移を見た上で、首相が李明博韓国大統領と電話で会談することも検討する方針を示した。
これに先立ち、首相は官邸に仙谷長官や伊藤哲朗内閣危機管理監らを集め、「不測の事態」に備えて政府全体として準備するよう指示。この後、首相は「しっかり情報を把握して、どういうことが起きても対応できるよう備える。国民に備えは万全と言える態勢をつくりたい」と記者団に語った。
政府は23日午後3時20分、官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置、現地の情報収集と分析に当たった。仙谷長官は同日夜、官邸に権哲賢駐日韓国大使を呼び、日本政府の立場を説明し、砲撃の犠牲者への弔意を伝えた。仙谷長官は会見で、権大使からは「現時点ではさらに(事態が)発展、拡大するというニュアンスの話はなかった」と説明した。